皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.25点 | 書評数: 623件 |
No.31 | 7点 | カナダ金貨の謎- 有栖川有栖 | 2024/01/05 20:06 |
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どれも粒よりの短編集。
個人的には「船長…」がベストかなあと思いつつ、 有栖川氏には珍しい倒叙ものの表題作も捨てがたい ところです。 余談) 4編めの短編集に、アリスと火村が知り合うきっかけ が書かれています。作中で「英都大学」と紹介される 京都の某大学。実は下名もここの出身で、有栖川氏と もほぼ同年代なので、作中に書かれている教室や食堂 、建屋の位置関係など手に取るようにわかり、楽しい 読書でした。 |
No.30 | 6点 | インド倶楽部の謎- 有栖川有栖 | 2022/08/06 09:36 |
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久々に氏の国名シリ-ズを拝読。
読めばわかりますが、これまでと比べるとやや異色の作品。 犯人の意外性もあり、それは特定するロジックは秀逸。 でも動機は理解不能ですかね 笑 |
No.29 | 5点 | 高原のフーダニット- 有栖川有栖 | 2021/04/18 13:26 |
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表題作より、「オノコロ島・・」の方が印象に残りました。
既視感があまりないトリックです。 |
No.28 | 6点 | 英国庭園の謎- 有栖川有栖 | 2020/07/11 09:44 |
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1件ずつ書評します。
<雨天決行> 専門用語をネタにされてもねえ。 <竜胆紅一> 意外な動機を狙ったのでしょうが、これは推理できるかな? <三つの日付> 作者も言及していますが、鮎川ファンとしてはやはり「五つの 時計」を意識してしまう <完璧な遺書> 氏にしては珍しい倒叙もの <ジャバウオッキ-> 犯人がどこにいるか、火村氏とほぼ同時にピンときました。 妙に嬉しい 笑 <英国庭園の謎> 暗号ものはあまりすきではないですが、これはあまりない パタ-ンなのでは? 突出した作品はないですが、ベストは「三つの日付」か? 採点は総合評価で。 |
No.27 | 7点 | 山伏地蔵坊の放浪- 有栖川有栖 | 2018/11/25 12:54 |
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山伏が探偵という必然性は?ですが、アイデアは買います。
粒ぞろいの短編集ですが、ベストはやはり「毒の晩餐会」でしょうか。 氏らしいロジカルな作品です。 |
No.26 | 7点 | 狩人の悪夢- 有栖川有栖 | 2017/10/21 17:54 |
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良作ですね。
犯人の意外性はそれほどでもないですが、この作品の主眼 はそこではないような気がします。 |
No.25 | 7点 | 鍵の掛かった男- 有栖川有栖 | 2017/05/22 19:43 |
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楽しく拝読。この前に読んだ別の作家の作品が読みづらかっただけに、
氏の作品は僕と相性が良いのを再認識。 さて作品の評価ですが、ホテルの一室で初老の男性が死んでいるところ からスタ-ト。謎の設定は? ①この男性は、なぜこのホテルに長期滞在していたのか? ②死因は殺人だった場合、犯人は? 後者より前者の種明かしを丹念にひも解いていく過程に好感。①に関し ては、アリスが探偵役ですね。 ②の犯人ですが・・・ノーマ-クでした(苦笑)。 でも動機の一つは後出しだし、ここはまあどうでも良いか? 総合評価では、火村シリ-ズの中では高評価できる作品。 |
No.24 | 7点 | 江神二郎の洞察- 有栖川有栖 | 2015/11/22 10:22 |
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江神シリ-ズは短編でもいいですね。各作品の短評を以下に。
<瑠璃荘事件> 江神とアリスの出会いのきっかけは、名作「虚無への供物」 だったんですね。いやはや、それはまた。 <ハ-ドロック> 日常の謎を扱う作品。オチは確かに北村薫氏っぽい。 <やけた線路の上の死体> これだけは既読作品。鮎川氏のアンソロジ-に収録され、何度 も読みました。今回加筆訂正したとの事ですが、読んでいて 違和感感じた箇所がそうなのでしょう。 <桜川のオフィ-リア> これはあまり印象に残らなかったです。 <四分間では短すぎる> なるほど。でも謎の一部は未解決なのは敢えてそうしたのかな? <開かずの間の怪> バカバカしいオチだけど、こういうの嫌いじゃないです。 <二十世紀的誘拐> これもあまり印象に残らなかったです。 <除夜を歩く> モチさんの作品、作中ではしょぼいトリックと言いながら、なか なかいいじゃないですか? <蕩尽に関する一考察> ほ-、この事件がマリアが推理研に入部するきっかけだったんで すね。 凡作もありますが、総合的には好印象です。 |
No.23 | 5点 | まほろ市の殺人 冬- 有栖川有栖 | 2015/03/26 18:38 |
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確かに誉められる出来ではないですけど、僕には「中の下」
くらいにしか感じませんでした。 このサイトをはじめ皆さんの評価が辛かったので、期待値 のハ-ドルを下げたせいかも知れません。 このシリ-ズ、全般的に評判が良くないですが、枚数制限 のせいですかねえ。中編でも良い作品はあると思いますが。 |
No.22 | 5点 | 真夜中の探偵- 有栖川有栖 | 2014/04/02 19:05 |
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もう一つ話しに入っていきにくく、読後の印象が薄い作品。
トリックはユニ-クですが、現場の状況に図を全くいれて いないので推理はやりにくかったです。 |
No.21 | 6点 | 妃は船を沈める- 有栖川有栖 | 2013/10/12 14:46 |
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氏の作品読むのは結構久々です。
今回は中篇2作をつなげた意欲作でしょうか。 リ-ダビリティは相変わらず評価できますが。前半の話しは 真相推理の材料が少なく、満足度はもう一つ。後半の話しの 方がミステリとして評価できると思います。 |
No.20 | 5点 | 赤い月、廃駅の上に- 有栖川有栖 | 2011/03/27 12:31 |
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基本的に鉄道ネタ好きなだけに楽しくは読めました。
しかしこれは本格ミステリとはいえない内容。 従い、採点は辛めで。 |
No.19 | 6点 | 幽霊刑事- 有栖川有栖 | 2010/04/09 22:00 |
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無念の死を遂げた刑事が幽霊となって現われて、事件の謎を
解く・・・着想はユニ-クな作品。でも氏の作品にしては本 格色は薄いです。 一番「なるほど」と思わされたのは、犯人の勘違いに至る論 理(これ以上はネタばれになるので言いません)でした。 |
No.18 | 5点 | 幻想運河- 有栖川有栖 | 2009/09/18 07:19 |
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本格ミステリと銘打っていて、結論がハッキリしないのは僕
の好みではないので、採点するとこうなっちゃいます。 でもこの作品、スト-リ-、人物描写、いろんな表現など、 氏の作品とは思えないですね。異色作である事は確かです。 |
No.17 | 6点 | ジュリエットの悲鳴- 有栖川有栖 | 2009/08/14 10:26 |
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氏の短編集はどれも水準作以上で安心して読めますが、とび
きりの傑作にもなかなか出逢えない、そんな感じです。 この短編集では「タイタンの殺人」が一番良かったでしょう か?宇宙人の中でおこる殺人、ユニ-クな構成です。 内容的には7点でも良いのですが、謎解き要素の薄い作品が 多いので、マイナス1点。 |
No.16 | 6点 | モロッコ水晶の謎- 有栖川有栖 | 2009/07/31 19:43 |
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2~3年前に読んだものを再読しました。
表題作「モロッコ水晶」ですが、この結末、僕はまあ否定的 には見ないですが、賛否は分かれるでしょうね。 「ABCキラ-」は某古典名作の単なる模倣ではなく、それ なりにオリジナリティはありましたが、結末は何だか微妙な 感じでした。 |
No.15 | 6点 | 46番目の密室- 有栖川有栖 | 2009/07/11 09:19 |
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タイトルからみて、何か斬新な密室トリックかと期待した
のでしたが、期待以上のものではなかったです。 出来栄えは水準レベルであり、文句はいえないのですけど ・・・まあ現代において新たな密室トリックで読者を感動 させるのは確かに難しいのですが。 でも今思えばこの作品が火村シリ-ズのデビュ-作だった のですね。 |
No.14 | 7点 | ロシア紅茶の謎- 有栖川有栖 | 2009/06/21 17:35 |
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これも随分前の作品になりましたね。氏の初短編集でしょう
か?でもそれらの中では「スイス時計」に次ぐ高評価できる のではと思っています。 表題作の「ロシア紅茶」ですが、大胆なトリックですね。小 心者の僕にはとても真似できません(笑)。 心理的に実行は無理・・と否定的な声も聞きますが、作中の リアリティがあれば良しとするのが僕の立場ですので、これ はこれで全然アリだと思います。 |
No.13 | 6点 | ブラジル蝶の謎- 有栖川有栖 | 2009/05/27 19:47 |
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読みやすく、つまらなくはないけど、「おおっ、これは」と
いう代物もなかったです。 他の方と同じような最大公約数的感想ですが、偽らざる本音 です。 |
No.12 | 5点 | ペルシャ猫の謎- 有栖川有栖 | 2009/05/24 09:52 |
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表題作「ペルシャ猫の謎」のメイントリック、まあ微妙で
すね。短編ならこれはこれでアリかとも受け取れますが、 長編(しかも1000枚以上の大長編)を支えるメイントリッ クがこれだったら、本投げつけてるでしょう(笑)。 皆さんの評価も決して良くないですが、いた仕方ないと思 います。 |