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nukkamさん
平均点: 5.45点 書評数: 2753件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.27 5点 ものはためし- A・A・フェア 2023/12/26 11:36
(ネタバレなしです) 1962年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第23作で本格派推理小説要素の少ないハードボイルドです。若い女性とモーテルに宿泊した依頼人から、そのモーテルで殺人事件が起きたのでドナルドに身代わりとなって警察に出頭して証言してほしいという依頼です。殺人事件の謎解き捜査はほとんど前面に出ませんが、10章や13章でドナルドが想定外のピンチに陥るなどメリハリのついた展開で退屈しない作品です。後半は法廷場面が用意され、弁護士出身のドナルドが検事補を影で支援する場面が読ませどころです。もっともそれと引き換えにドナルドの活躍が目立たなくなってしまった感があり、最終章で事件の真相を説明するのもドナルドではありません。複数の女性にもてる場面の多いドナルドですが本書はそういう場面がありませんけど、代わりに秘書のエルシーとの関係は最も深い仲に進展したような印象を受けます。

No.26 4点 笑ってくたばる奴もいる- A・A・フェア 2023/07/07 23:22
(ネタバレなしです) 1957年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第16作の本書は序盤のドナルドの捜査が(依頼人を全く満足させなかったという意味で)失敗に終わるのが異色です。もちろんそれで終わるわけではなく、変化に富む展開で読者を飽きさせません。しかし推理による解決とはいかないのが個人的には不満です。強欲な依頼人(とバーサ)をドナルドが上手くやりこめるところはなかなか愉快ですが。ちなみに被害者は「笑ってくたばって」いるわけではありません。

No.25 6点 うまい汁- A・A・フェア 2023/03/14 07:54
(ネタバレなしです) 1959年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第19作の本格派推理小説です。私立探偵ものとして失踪人探しの依頼から始まるのは定番中の定番ですが、本書の場合はハヤカワポケットブック版の裏表紙粗筋紹介や第5章での説明の通り、「おなじ日に二人の男が行方不明になり、両方ともおなじガソリンスタンドから絵はがきをだし、しかもその二人の身寄りがそろってうちの探偵社に調査をたのみにきたというのは、いくらなんでもあんまり偶然すぎる」というのがユニークです。メディアや警察との関係が良好でドナルドの捜査がとんとん拍子というのもこのシリーズでは珍しく、すっきりした展開で読みやすい作品です。第7章で噓発見器(ポリグラフ)を使った尋問シーンがあったのには驚きです(ドナルドは法廷での証拠にならないとわかっていますけど)。あと第2章で紹介されている、実在の社交団体エルクスの会員がヒッチハイクのサポートを受けるシステムが印象的でした。

No.24 5点 曲線美にご用心- A・A・フェア 2022/07/30 22:57
(ネタバレなしです) 1956年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第15作の本格派推理小説です。序盤の展開がちょっと難解ですがドナルドの大胆な推理(根拠をきちんと説明してくれませんが)で急展開し、新工場の進出検討と土地使用制限解除の妨害工作という政治社会的な話までありますけどすらすらと読めるようになります。終盤には何と法廷場面まであり、ここはもと弁護士だったドナルドが本領発揮です。といっても前面には出ないで別の弁護士のバックアップに徹しており、証人になろうともしません。そこがちょっと回りくどいですけどガードナー名義のペリイ・メイスンシリーズ作品との違いを出そうとしたんでしょうね。解決もペリイ・メイスンシリーズでは絶対にありそうにないユニークな解決ですが、これでは納得できない読者もいるでしょうね。だから最後に「蛇足」章を挿入したんでしょうけど。

No.23 6点 蝙蝠は夕方に飛ぶ- A・A・フェア 2022/03/17 01:18
(ネタバレなしです) 1942年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第7作の本格派推理小説です。従軍してドナルドが不在のためバーサが単独で事件解決に挑むという異色のプロットで、いつもの(ドナルドの)1人称形式ではありません。バーサの捜査はけちでがめつい性格が前面に出て非常に心もとないですが、まだサンフランシスコに留まっているドナルドが時々手紙でバーサに支援しています。真相の謎解きもさることながらいつもと違う状況の探偵コンビがどのように事件解決するのかも興味あるところですが、ああそういうエンディングなのねという感じです。タイトルに使われている蝙蝠の使い方もなかなか上手いと思います。本書が初登場となるフランク・セラーズ部長刑事は後年作に比べるとまだ個性が弱いですね。

No.22 5点 ぬれ手で粟- A・A・フェア 2021/11/14 23:20
(ネタバレなしです) 英語原題が「Up for Grabs」の本書は1964年に発表されたバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第25作です。交通事故の後遺症を装った保険金詐欺を疑われている男の尻尾をつかむために観光牧場へ招待するという計画にドナルドが加担するという何とも不思議な展開の異色作です。意外な殺人事件(?)が起きてもそちらの謎解きより保険会社からの依頼の方を優先していくドナルドがかなり意外な秘密を暴くのですが、あまりにも唐突な解決に加えて推理説明が十分でないので呆気にとられるばかりです。不思議と言えば弾十六さんのご講評でも紹介されていますが、ハヤカワポケットブック版の巻末解説はE・S・ガードナー名義の「使い込まれた財産」(1965年)が日本人に献呈されたことばかりに言及していて、本書についてはまるで触れられていないのも不思議ですね。

No.21 5点 未亡人は喪服を着る- A・A・フェア 2021/07/24 19:16
(ネタバレなしです) 1966年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラム シリーズ第27作の本格派推理小説です。ハヤカワポケットミステリ版の登場人物リストに載っている人物はそれほど多くないのですが、未亡人も未亡人になりそうな人物(人妻)もいないではありませんか(笑)。まあそれについてはここでは詳細説明しませんが。序盤はゆすり屋を何とかするという依頼を引き受けることになったドナルドですが暴力犯でなく知能犯相手だとさすがの対応の第4章ですね。もっとも解決後の祝宴会で新たな事件が起きてしまうのですが。気の利いた手掛かりが印象的な謎解きもありますが殺人犯の正体については十分な証拠も提示されずに強引に解決したような感じがします。それにしても真相を説明されるまで全く気づきませんでしたが、同年に発表された某海外作家の本格派推理小説とほぼ同じ状況でほぼ同じトリックを使っていたのにはびっくりしました。最後はロマンチックに締め括られます。

No.20 5点 大当りをあてろ- A・A・フェア 2021/01/26 21:12
(ネタバレなしです) 1941年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第4作の本格派推理小説です。シリーズ次作の「倍額保険」(1941年)ではバーサとドナルドの関係に大きな変化が訪れるのですが本書でも後半にドナルドの思い切った行動にびっくりです。このことが「倍額保険」の伏線になったんでしょうか?さて本筋に話を戻しますと、ドナルドは手掛かりを求めてラス・ヴェガスのカジノに乗り込みます。そこでトラブルに巻き込まれるのですが、何とスロット・マシーンのいかさまトリックが詳細に説明されます。まあ現代のマシ-ンとは造りが違うでしょうから今では通用しないかもしれませんが。プロットは実に起伏に富んでいて、前述のドナルドの行動、砂漠でのキャンプ、ドナルドのボクシングトレーニング、そしてバーサに訪れるロマンス(?!)と謎解きを忘れてしまいそうです。実際、犯人当て推理説明がかなり強引なんですけど。とはいえドラマチックな展開に加えて人情味もあるストーリーをなかなか楽しめました。

No.19 6点 倍額保険- A・A・フェア 2020/08/20 20:01
(ネタバレなしです) 1941年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第5作の本格派推理小説で、ドナルドが(いつから狙っていたのか)バーサの探偵事務所の共同経営者の座に就くことになります。もっとも秘書のエルシーの昇給以外には経営者らしいことはせず、捜査に駆けずり回るスタンスは変わりません。そのエルシーの私生活が少し明かされますが、秘書としては優秀でも家事についてはそれほど優秀でなかったようですね(笑)。起伏あるストーリー展開という点ではシリーズ屈指の出来栄えで、序盤は推理が冴えていたドナルドが関係者を集めての実験シーン(図解が欲しかった)あたりからどんどん窮地に陥ります。謎も魅力的で、故人からの借金を返したいという奇特な登場人物のアイデアというか企みにはびっくり、よくまあ考えついたものです。決着のつけ方も予想外で、ドナルドが警察に馬鹿にされるというのも珍しい。でもバーサは大満足のようですね。

No.18 5点 黄金の煉瓦- A・A・フェア 2020/04/06 22:10
(ネタバレなしです) 1940年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第3作での本格派推理小説で何と日本人の柔道家が登場して(肉体派とは到底言えない)ドナルドを鍛えるという仰天場面で開始します。この日本人、後半にも顔を出して活躍していますが1941年に太平洋戦争が日米間で勃発することを考えるとタイミング悪ければ本書は出版禁止(良くても大幅修正)になったかもしれませんね。これまでのシリーズ作品では目立たなかったエルシーにも脚光が当たるようになります(バーサの秘書ですが優秀な秘書2人分の仕事ができると評価されてます)。急迫されている娘の秘密を探ろうとするドナルドですが、脅迫者らしき男と接触した直後にその男が殺されます。探偵活動をする一方で警察からは逃げなくてはという難しい立場にたたされたドナルドの周囲には依頼人の敵対的な家族や悪徳弁護士といった怪しい面々が入れ替わり立ち替わりです。前作の「ラム君、奮闘す」(1940年)に比べると物語のテンポがよくて読みやすく、金鉱採掘への投資(詐欺かも?)といった難しそうな問題もリーダビリティーの妨げになってません。解決はもう少し丁寧に説明してほしい気もしますが。

No.17 5点 火中の栗- A・A・フェア 2020/01/13 20:18
(ネタバレなしです) 1965年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第25作の本格派推理小説です。ひき逃げ交通事故のもみ消し工作ではないかという、発覚したら探偵ライセンス没収になりかねない依頼を引き受けたドナルド、わずか4章であっさり解決かと思ったらやはり大ピンチになります。ドナルドのしっぽを押さえようと執念を見せるセラーズ部長刑事(過去にドナルドから受けた恩は忘れてはいないようですが)に共同経営関係を破棄すると脅かすバーサと、味方はエルシー唯一人です(本書では献身ぶりがいつも以上に際立ってます)。ドナルドが相手にするのは姿を消す依頼人、依頼人と微妙な関係の家族たち、言動怪しげな交通事故の被害者、どこか悪党臭い弁護士と多士済々です。メインの謎であるはずの殺人の方はいつの間にか発生していつの間にか解決とあっさり過ぎの扱い、もう少し推理の説明してほしかったですね。それにしてもセラーズとバーサに犯人逮捕に加担させて花を持たせるドナルド、いいやつだ。最後はエルシーとのお楽しみが待っているのかな(笑)?

No.16 3点 ラム君、奮闘す- A・A・フェア 2019/10/16 21:25
(ネタバレなしです) 1940年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラム シリーズ第2作のハードボイルドです。素姓の知れぬ人物が登場して行方不明の女性を探して欲しいと依頼しますが、それでいて捜査のための情報をほとんど提供しないというあまりにも難解なプロットです。依頼人の正体や依頼の背景が明らかになるのは7章あたりですが、この時点では殺人は起きているし人間関係はややこしいし組織的妨害もあったりとまだまだ複雑な状況です。ラムの推理は途切れ途切れ気味で、しかも解決にすっきり感がありません。英語原題は「Turn on the Heat」で辞書を調べると「奮闘」と訳しても的外れではなさそうですが他のシリーズ作品でもラムは奮闘しているのですから、この日本語タイトルはもう一工夫欲しかった気がします。

No.15 5点 罠は餌をほしがる- A・A・フェア 2018/06/24 18:05
(ネタバレなしです) 1967年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第28作の本格派推理小説です。偽証する証人を募集しているかのような新聞広告の謎解きが発端で、後には殺人事件にまで発展するプロットです。登場人物数はそれほど多くはありませんが人間関係が私の頭の中ではなかなか整理できませんでした。というのは保険会社、区画整理委員会、業務改善局、貸事務所経営など彼らが所属している組織がどういう利害関係があるのかわかりにくかったからです。文章はこの作者らしく平明でテンポも良く、何とドナルドがバーサにコンビ解消を持ちかけるなどはっとさせる場面もあるのですが私には難解な作品のイメージしか残りませんでした。

No.14 5点 スリップに気をつけて- A・A・フェア 2018/01/31 09:50
(ネタバレなしです) 1957年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第17作です。泥酔して気がついたら女性の部屋にいて、そのことを脅迫されたという情けない男(でも金は持っている)が依頼人になります。身を隠した脅迫者の行方を追ってドナルドがモダン・アートの画家から情報を集めるやり取りがとても印象的でした。一方では色々な意味で手ごわい女性たちとのかけ引きに苦労していますね。ついにはくんずほぐれつ状態になって(笑)、バーサに援護してもらってます。謎解きは巧妙なミスリードが光りますし推理説明は大胆だけどもう少し丁寧さが欲しかったです。最後は犯人自滅で解決してまうのも物足りません。

No.13 6点 斧でもくらえ- A・A・フェア 2017/05/18 11:55
(ネタバレなしです) 1944年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第9作の本格派推理小説です。第二次世界大戦に従軍していたドナルドがマラリアを患って帰国するところから物語が始まります。探偵として復帰して精力的に活動しますが体調がまだ本調子でない描写もあって読者をはらはらさせます。全体的には読みやすいのですがプロットは結構複雑で、交通事故詐欺による結婚疑惑に始まり殺人事件も発生します。この殺人捜査がメインの謎解きになるかと思いきや、バーサが巻き込まれた交通事故の謎解きの方が脚光を浴びてきたりして実に目まぐるしいです。殺人の凶器が手斧というのが珍しいですが残虐な描写はありませんので安心下さい。

No.12 4点 おめかけはやめられない- A・A・フェア 2016/12/03 08:40
(ネタバレなしです) 1960年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第20作です。ドナルドの活躍ばかりが目立つことも多いシリーズ作品ですが本書ではバーサも結構活躍しています。10万ドルの大金が盗まれ、5万ドルは取り返したが残りの5万ドルがまだ見つからない事件を扱います。ドナルドは見事に金を発見するのですが何者かの小細工でその金が消えてしまうのです。殺人事件まで起こり警察からの横槍をかいくぐりながらの捜査が続きます。容疑者は結構多いのですが登場場面の少ない人物が多くて誰が誰だかなかなか把握しきれず、散漫な印象のプロットです。推理による謎解き伏線の回収もほとんどなく、結果のみの真相説明に近いのも本格派推理小説好きの私には物足りませんでした。

No.11 6点 草は緑ではない- A・A・フェア 2016/08/09 01:21
(ネタバレなしです) E・S・ガードナー(1889-1970)のペリイ・メイスンシリーズの長編82作には遠く及ばないもののフェア名義のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズも長編29作が書かれました。1970年発表の本書がその最終作です。シリーズ第1作の「屠所の羊」(1939年)ではドナルド・ラムの元弁護士ならではの活躍を描いていましたがその後のシリーズ作品では「曲線美にご用心」(1956年)ぐらいしかその設定は活かされていないように思います。しかし本書では終盤に法廷場面があり、ドナルドは(弁護士ではなく私立探偵の立場ですが)法廷戦術を駆使して(ペリイ・メイスンシリーズを髣髴させるような)劇的なクライマックスを築きます。

No.10 6点 カウント9- A・A・フェア 2016/07/14 14:50
(ネタバレなしです) 1958年発表のドナルド・ラム&バーサ・クールシリーズ第18作で、ハヤカワポケットブック版の巻末解説で紹介されているように本格派推理小説要素がかなり強い作品です。しかも密室風の謎というのが珍しいです。但し不可能犯罪的な演出は弱いのですが。ハウダニットに重きを置きすぎて犯人当てとしては推理らしい推理もなく解決してしまったようなところがあります。また密室トリックについてもある大事なところが(ネタバレ防止のため詳しく書けませんが)説明されていないような気がします。むしろ前半の盗難品探しに関する切れ味抜群の推理の方が印象的でした。

No.9 5点 カラスは数をかぞえない- A・A・フェア 2016/07/10 21:30
(ネタバレなしです) 1946年発表のドナルド・ラム&バーサ・クールシリーズ第10作です。途中まではやや地味な展開ですが後半になると南米コロンビアが舞台になったのは驚きました。第二の殺人がハードボイルド風なところが個人的には好きではありませんが謎解きは思い切ったどんでん返しの真相が用意されていたのが印象的です。

No.8 5点 悪銭は身につかない- A・A・フェア 2016/06/23 09:58
(ネタバレなしです) 1961年発表のドナルド・ラム&バーサ・クールシリーズ第22作です。女性にはモテモテのドナルドですが特に本書ではそれが際立っていますね。二転三転のプロットがサスペンス豊かで、謎解きとしても十分に面白いですが動機の決め手となる手掛かりがぎりぎり最後近くになってご都合主義的に提供される解決だったのが少々残念でした。

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nukkamさん
ひとこと
ミステリーを読むようになったのは1970年代後半から。読むのはほとんど本格派一筋で、アガサ・クリスティーとジョン・ディクスン・カーは今でも別格の存在です。
好きな作家
アガサ・クリスティー、ジョン・ディクスン・カー、E・S・ガードナー
採点傾向
平均点: 5.45点   採点数: 2753件
採点の多い作家(TOP10)
E・S・ガードナー(78)
アガサ・クリスティー(55)
ジョン・ディクスン・カー(44)
エラリイ・クイーン(41)
F・W・クロフツ(30)
A・A・フェア(27)
レックス・スタウト(26)
カーター・ディクスン(24)
ローラ・チャイルズ(24)
横溝正史(23)