海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

mozartさん
平均点: 6.04点 書評数: 214件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.34 7点 人狼城の恐怖- 二階堂黎人 2012/08/01 14:17
確かに、質/量ともサクサク読める作品ではないかも知れませんが、リアルタイムで読んでいた当時の感想としては、それほど長さは気になりませんでした。むしろ、次作、次々作・・・が書店に並ぶのを心待ちにしていて、発売と同時に購入・一気読みをするほど気に入っていました。特に、ドイツ編、フランス編については、サスペンス感や雰囲気も申し分なく、解決編(=探偵編+完結編)でこれがどのように決着をみせるのか、大変ワクワクしながら何度も読み返していました。
二階堂蘭子については、好みが分かれるところでしょうが(世の中には蘭子ファンもいるのでしょうが)、私自身は単なる謎解き用解説員だと思って読んでいるので、それほど気になりませんでした。

No.33 8点 双頭の悪魔- 有栖川有栖 2012/08/01 13:56
孤島パズルに続き、ン十年ぶりに文庫本を買い直して再読。年のせいか、内容をすっかり忘れていたこともあって、大変楽しめた(ボケて記憶力が低下していくのも悪くないかも・・・)。とにかく、正統的(伝統的)本格ミステリに徹する作者の真摯な姿勢には、ただただ敬服するのみです。最後の方で、真犯人が江神部長による詰めに対して反論を続けるのは、それまでの真犯人のキャラクターとしてやや違和感があるものの、私のような(凡庸な)読者の疑問を代弁してくれていると思えば、それほど問題はないかと。

No.32 6点 マスカレード・ホテル- 東野圭吾 2012/07/17 10:41
図書館で予約したものの、さんざん待たされた後、ようやくゲット。例によって非常に読みやすく一気読み。純粋に面白かった。根がコンサバなので、新田浩介(&能勢)「シリーズ」として今後も読みたいかというと、彼の探偵役としての「立ち位置」がはっきりしないので、現時点では何とも言えないところですが、今後の作品次第、といったところでしょうか。加賀恭一郎シリーズは確かにすばらしい作品ばかりですが、あの格好良すぎるキャラクターには、ちょっと息が詰まりそうなので、案外こちらの方が好きになったりして。

No.31 2点 幽女の如き怨むもの- 三津田信三 2012/05/01 19:58
刀城言耶「~の如き」シリーズの長編ということで、非常に期待して読み始めたものの、これまでの作品に溢れていたホラー&ミステリー感がほとんどないと言うだけでなく、最終章に至って言耶によって提示される、「事件」に対するそれなりの「合理的解釈」にもいつもの切れ味がなくて、自分にとっては所謂「壁本」に近い作品だった、というのが正直な感想です。遊郭についての蘊蓄本として読むならばそれなりに興味深かったけれど、やはりこのシリーズとしては、「試行錯誤によってもたらされる多重解決やどんでん返し」は不可欠だと思います(「はじめに」でそうしたものは本作品には「何もない」と明言されていますが・・・)。この「~の如き」シリーズは、まだ、次作、次々作、・・・、と続くでしょうから(是非続けてもらいたいし)、たまには毛色の変わった作品もありなのかも知れませんが、自分としては次作に期待する、と言うことで。
あるいは、ひょっとしたら、何か重要なことを自分が見落としていたために低い評価としてしまっただけかも知れないので、是非、他の方の評価も知りたいところです。

No.30 4点 白銀ジャック- 東野圭吾 2012/04/23 15:48
非常に読みやすいし、サスペンスとしてもそこそこの作品とは思うけれど、ちょっと「軽過ぎ」というか、深みが足りない、というのが正直な感想。

No.29 7点 孤島パズル- 有栖川有栖 2012/04/23 15:37
ン十年ぶりに再読してみたけれど、率直に面白かった。犯人が序盤で(「論理的」ではないものの)想像できるため、「驚愕の結末」というわけにはいかないが、「読者への挑戦」後に、次々と伏線が回収されていくという流れが、本格ミステリーの醍醐味であることは間違いないと思う。

No.28 7点 奇面館の殺人- 綾辻行人 2012/02/22 16:44
久々の「館」シリーズということで、それなりに期待しながら(前(々)作のこともあるので、「裏切られる」こともある程度覚悟しながら)読みましたが、結果的には、随分と読みやすかった割に、「本格」色も十分濃くて、かなり楽しめました。まだまだ綾辻先生も「現役」なんだ~、と再認識(失礼)しました。シリーズ最後となるであろう次作にも十分期待できそうです。
[ややネタバレになるかも]特に、登場人物に鍵のかかる仮面をかぶせたことが、犯人だけでなく、作者にとっても好都合だった、というところなども秀逸だと思いました。

No.27 5点 生霊の如き重るもの- 三津田信三 2011/08/31 22:06
図書館で予約後、暫く待たされた後、ようやくゲットして1日で読了。
中・短編集なので、驚愕の謎解きやカタルシスはそれほど望めないが、「密室の如き・・・」よりは楽しめた。
「死霊の如き・・・」例によって建物などの配置が文章だけでは分かりにくいが、ちゃんと見取り図もあって、その点は親切。ただ、あの殺害方法はちょっと確実性も低く、現実的ではないような・・・。
「天魔の如き・・・」最後の(お約束の)ホラー部分の出来はイマイチだと思う。
「屍蠟の如き・・・」最後の方でダミーの解を列挙して悉く否定していく様子が刀城言耶のいつものパターンとして楽しめる。
「生霊の如き・・・」中編。内容的にも一番充実している。最後の「解決」->「否定」・・・の繰り返しパターンもいつも通り。ただ、最終解があれだと、生霊の謎や恐怖が、実は・・・となってしまうのがやや残念かな。
「顔無の如き・・・」これも最後は上と同じパターン。ただ、最終解で、被差別者たちが、その暗い生い立ちのため、いくら常人と異なる感性を持っていたとしても、ちょっとあれはないんじゃないかな。それとも、まだまだ、そうした差別意識に基づく冤罪も普通にあった時代だ、ということなのだろうか(「狭山事件」のように)。

No.26 7点 女王国の城- 有栖川有栖 2011/07/30 10:59
伝統的な「読者への挑戦」もあるし、江神の胸のすくような推理も、前半の閉塞感もあって、爽快感が十分だと思います。ただ、UFOとかの「蘊蓄」部分がちょっと冗長な印象があったのが、マイナスポイントかな。

No.25 6点 紅楼夢の殺人- 芦辺拓 2011/07/23 11:09
年のせいか、登場人物をなかなか覚えられず、一覧表にしおりを挟んで適宜参照しながら読むのはちょっと苦痛だったかも。
殺人「現場」の怪異な様相の背後に潜む「ある人物」の意図には(ひとつひとつのトリックには不満がのこるものの)、しかしながら、十分納得させられるものがありました。

No.24 9点 白夜行- 東野圭吾 2011/07/06 11:29
書評サイトでノワール・ミステリーとされていたので、これまで敬遠してきたけれど、読み始めたら1日で読了。文句なく傑作だと思います。
二人の主人公の内面が一切露わにされていないところがこの作品のキモですね。それでも二人の接点について想像力がかき立てられるのは、彼女らの心情に関する伏線が、そこここに鏤められていることによると思います。
唯一の不満は、亮司がここまでして雪穂の「白夜行」を支えるに至った背景について、もう少し伏線が欲しかったということくらいかな(単に自分の読みが浅かっただけかも知れないけど)。

No.23 9点 厭魅の如き憑くもの - 三津田信三 2011/07/01 15:22
「ホラー&ミステリー」として率直に面白かった。結末でのサプライズも十分。

No.22 6点 凶鳥の如き忌むもの - 三津田信三 2011/07/01 15:13
自分の想像力が貧困なせいか、空間的な状況をイメージすることが難しかった(「首無し」もそうだったけど)。前半の雰囲気は非常に良かったけれど、あの「トリック」はいくらなんでもちょっと・・・。

No.21 7点 水魑の如き沈むもの- 三津田信三 2011/07/01 15:08
これまで読んだ「~の如き・・・」シリーズ長編の中では一番読みやすかったと思う。「ホラー」色は随分少ないけれど、最後の方で「謎」の列挙と「誤解答」の提示、そしてその「否定」の連続というパターンはいつも通り。後半、小夜子の身を案じながら読んでいたので、最後は安堵、かな。

No.20 6点 麒麟の翼- 東野圭吾 2011/07/01 14:42
加賀恭一郎モノとしては普通の水準だと思う。前半で悠人たちの犯した罪に関する伏線が読み取れなかったのは、ミステリーとして残念なところです。彼の屈折した人格が形成されるに至った過程こそが「伏線」なのだ、といえるのかも知れませんが。
また、被疑者が、瀕死の状態の被害者を前に、救護を求めるでもなく、警察に通報するでもなく、金品を奪って逃走するだけ、という設定は、いくら彼が窮乏していたとはいえ、ちょっと納得できない。そこが、彼が犯人か否かの判断のポイントとなるだけに、もう少し説得力のある理由が(後付けでもいいから)ほしかった。
ただ、それなりに感動モノではあることは確かで、「死にゆく者の最後のメッセージを受け止めるのは生きている者の義務である」、という言葉は、本当に心にしみ入りました。

No.19 10点 首無の如き祟るもの- 三津田信三 2011/06/28 21:18
自分が刀城言耶シリーズにハマるきっかけとなった作品。「~の如き」で最初に読んだ作品だけに印象が強いのかもしれませんが、他の「~の如き」に比べて頭一つ以上抜き出た傑作だと思います。残りページがあと僅かになった段階での急展開は、まさに「正統的」本格モノならでは、の醍醐味でしょうね。

No.18 7点 聖女の救済- 東野圭吾 2011/06/25 09:36
湯川が虚数解と表現した毒物混入「トリック」はまさに驚愕ものでした。ただ、その「救済」を続ける間の主人公の心情はいまいち理解できなかった。その「救済」にかける労力を考えると、およそ人非人である夫など、さっさと見切りをつけられなかったのかと。

No.17 6点 手紙- 東野圭吾 2011/06/25 09:24
確かにミステリーではないと思いますが、感動させられた、ということでこの点数にしました。絶望的なシチュエーションの中で、由美子はともかくとして、平野社長や寺尾など、主人公をささえる人物のキャラクターがとても良いと思いました(ややクサいかも)。

No.16 5点 眠りの森- 東野圭吾 2011/06/20 17:07
東野圭吾にしては、初期の作品のせいか、やや読みづらい。他の作品にはない、加賀の意外な面が見られた点は良いのだけれど・・・。

No.15 8点 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 2011/06/20 17:05
メインのトリックがアレだと言うことは聞いていたけれど、それを知って読んでも、十分面白かった。「ある閉ざされた・・・」よりもややラストが「暗い」が、ヤられた感はそれ以上かも。

キーワードから探す
mozartさん
ひとこと
(未登録)
好きな作家
(未登録)
採点傾向
平均点: 6.04点   採点数: 214件
採点の多い作家(TOP10)
東野圭吾(38)
有栖川有栖(16)
東川篤哉(15)
麻耶雄嵩(13)
三津田信三(9)
知念実希人(7)
市川憂人 (7)
島田荘司(7)
北山猛邦(6)
阿津川辰海(6)