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マニアさん
平均点: 6.04点 書評数: 169件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.26 6点 毒を売る女- 島田荘司 2009/01/14 00:31
佳作ぞろいの短編集といった印象。

前半の2作「毒を売る女」と「乾いた都市」はキレのいいサスペンス。特に「毒を売る女」の大道寺靖子の狂気には戦慄させられた。
名作の誉れ高い「糸ノコとジグザグ」はラジオ番組のDJとスタッフ、リスナーが一丸となって自殺阻止に奮闘する様子がスリリング。ただ、真相は東京の地理や交通事情に詳しくないとイメージしにくいのが残念。でも、最後に明かされる「糸ノコとジグザグ」という題名に隠された思いには素直に感心出来た。

後半のショートショートでは、「ダイエット・コーラ」が奇妙で好き。「土の殺意」はバブルの時代を反映するような真相を鮮やかに描くのは流石だと思った。他は普通。

No.25 5点 UFO大通り- 島田荘司 2008/12/22 02:10
まず、本作を読んで、やはり御手洗は日本にいて石岡君と絡んでいる時が一番生き生きしていると改めて感じた。

「UFO大通り」・・・面白いっていうより勉強になった(笑)。婆さんが目撃した宇宙人の戦争やら、目張り密室の中で不可解な格好で死んでいた被害者など、奇天烈な謎を奇麗に解決する流れは流石。ただ、同じく婆さんが目撃した道路を走るUFOの謎の真相は拍子抜け・・・。
「傘を折る女」・・・これも、奇天烈な日常風景から、御手洗が不可解な殺人事件を解決する流れは良い。ただ、話が冗長に感じられる。犯人の心理描写がくど過ぎて、途中からついていけなくなった。あと、事件の核心部分に「UFO大通り」の核心部分の真相が使い回されているのも個人的にマイナス。

No.24 6点 魔神の遊戯- 島田荘司 2008/04/06 03:25
どこか神秘的な雰囲気も感じられるスコットランドの片田舎で起こる連続猟奇殺人という舞台設定と、冒頭で登場する記憶に障害のある謎の多い登場人物と、島田作品らしい世界観は十分に堪能できた。他の登場人物も面白い!

ただ、そんな大がかりな設定と理解不能な謎に付けられた真相(特に死体引きちぎりトリック)はちょっとショボイ感じがして残念。犯人も分かる人にはすぐ分かってしまうかも。

No.23 5点 確率2/2の死- 島田荘司 2008/03/01 16:18
わざわざ長編で書く内容でも無いような感じがする。中編くらいでちょうどいいストーリー。
それでもテンポよく一気読みできるので気軽に読めるという点ではお勧め。

誘拐事件と白いライトバンの関係は「なるほど」と思った。

No.22 5点 ネジ式ザゼツキー- 島田荘司 2008/01/14 22:26
相変わらずスケールの大きな展開&トリック
前半のタンジール蜜柑共和国についての謎解きは面白かったが、後半のネジ事件の展開ははっきりいってそんなに楽しめなかったし、会話ばかりの文章は読みづらくもあった。

それでも、不可解な謎の数々を最後に1つのストーリーにまとめてしまうのは流石!

No.21 4点 消える「水晶特急」- 島田荘司 2008/01/05 04:28
電車喪失トリックには途中で気付いた。
あれがメイントリックだからミステリとしてはイマイチ面白みに欠ける。

クライマックスの電車再登場のくだりは予想できなかったが、大掛かりな仕掛けと記述が得意な島田さんならではの演出でしょう。

No.20 6点 北の夕鶴2/3の殺人- 島田荘司 2008/01/04 20:08
吉敷ものでは今までで一番かな。中盤からの怒涛のアクション展開は飽きさせなかったね。吉敷というキャラクターの性格が定着する作品。

魅力的な謎は面白い。そして、トリックは島田氏お得意の驚天動地もの・・・。かなり現実離れしてるけど、すべての謎に論理的な説明を与える視点からは・・・まぁありかな。

一歩間違えれば(?)バカミスだね。嫌いじゃないけど・・・。

No.19 5点 出雲伝説7/8の殺人- 島田荘司 2008/01/04 19:56
どうも、メインのトリックに時刻表が絡むと弱いわぁ。

物語自体は、結構興味のある『古事記』や日本の神話に絡んでくるので楽しめたかな。徐々に証拠を掴みながら犯人を突き詰めていく流れもスリリングでよかった。

No.18 6点 寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁- 島田荘司 2008/01/04 19:50
トラベルミステリということで最初は抵抗があったが、吉敷のキャラに好感が持てたのでサクサク読めた。

トリックもよく計算されていたので予想に反して面白かった。

No.17 4点 最後のディナー- 島田荘司 2007/12/30 18:22
石岡ファン垂涎の作品!
ファンじゃなければどうでもいい作品!

No.16 7点 龍臥亭幻想- 島田荘司 2007/12/30 18:19
山奥の美しい白雪と、血なまぐさい本格のコントラストを堪能させてくれる島田ワールドを味わえる。
謎、謎、謎、のオンパレードとそれが全て奇麗にまとまる論理の展開は圧巻。ホロリとくるラストも好き。

残念な所は、石岡が全く成長していないところ、御手洗と吉敷の出番がほとんど無いところかな。

No.15 6点 上高地の切り裂きジャック- 島田荘司 2007/12/30 18:16
表題作「上高地の切り裂きジャック」は、遺体のグロさから単なる猟奇殺人にしか見えなかったが、それらを全て論理的に解き明かす術は流石。トリックは多少強引だけど、「山手の幽霊」は御手洗がまだ日本にいる頃の話で、懐かしさが良かった。

まぁ、両作とも相変わらず偶然に頼り気味な驚天動地ものだけど。

No.14 5点 セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴- 島田荘司 2007/12/30 18:10
印象の薄い作品。
御手洗の優しさあふれる作品だったかな。

No.13 6点 ロシア幽霊軍艦事件- 島田荘司 2007/12/30 18:09
びっくりするような殺人事件やトリックはないけど、帝政ロシアの最期やロシア革命時のアナスタシアの悲劇など味わい深かった。
自分もこの小説を通じて、歴史上もっともミステリアスな女性の一人であるアナスタシアに興味を抱いた。

No.12 6点 Pの密室- 島田荘司 2007/12/30 18:03
御手洗天才すぎ(笑)小学生で因数分解して、Pの密室の数学トリックもあっさり解いてしまうとは。有り得ないでしょう!!
鈴蘭事件で御手洗の女性不信の原因が描かれている。内容は至って普通。

まぁ、それでも御手洗シリーズが好きなのでそれなりに楽しめたかな。

No.11 5点 御手洗潔のメロディ- 島田荘司 2007/12/30 17:59
シリーズファンにはいいかもね。「SIVAD SELIM」とか・・・。

全体的に小粒な感じ。

No.10 9点 龍臥亭事件- 島田荘司 2007/12/30 17:57
全編に行き渡る都井睦夫の影と謎、そこから醸し出される闇のような雰囲気を十二分に堪能できた。結局石岡は御手洗がいないと何もできないんだと実感。最後の電車の中で涙を流す石岡には胸を打たれたが・・・。

トリックとそれに関する伏線は立派。昭和初期の犯罪の、当時の世相故の陰鬱さが現代に蘇るという視点も面白い。
御手洗ホラーミステリの傑作!!

No.9 5点 アトポス- 島田荘司 2007/12/30 16:06
長い!長すぎる!!御手洗の登場を今か今かと待っていた。

エリザベート・バートリー、アトポスの意味などの小噺は充実してたかな。追いつめられていくレオナの緊張感も良かった。
犯人は途中で目星がついてしまった。

No.8 6点 眩暈- 島田荘司 2007/12/30 16:03
冒頭の手記は確かに眩暈を起こさせるようなカオスな内容で面白い。その謎解きをするために、インドネシアに行ったり、北海道に行ったりと奔走する流れも好き。

トリックも結構大掛かりで、すっきり解決するにはするんだけど、いまいち印象に残らない。

No.7 6点 水晶のピラミッド- 島田荘司 2007/12/30 15:58
サイド・エピソードって必要?あれで無駄に冗長になってるような気が・・・。

ビッグになったレオナの健気な捜査依頼、御手洗は鬱で絶不調、石岡脳の退化現象とどうなる事かと思ったら、相変わらずの大胆なトリックと推理、犯人をけむに巻く御手洗のペテンが冴え、納得の出来。

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マニアさん
ひとこと
好きな作家
横溝正史、綾辻行人、島田荘司、有栖川有栖、三津田信三・・・etc
採点傾向
平均点: 6.04点   採点数: 169件
採点の多い作家(TOP10)
島田荘司(26)
綾辻行人(19)
横溝正史(18)
有栖川有栖(12)
三津田信三(11)
森博嗣(10)
我孫子武丸(8)
法月綸太郎(8)
東野圭吾(7)
麻耶雄嵩(6)