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[ 警察小説 ]
余波
アラン・バンクスシリーズ
ピーター・ロビンスン 出版月: 2009年07月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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講談社
2009年07月

No.1 5点 nukkam 2014/08/14 17:17
(ネタバレなしです) 2001年発表のアラン・バンクスシリーズ第12作となる警察小説です。私の読んだ講談社文庫版では「英国叙情派ミステリーの傑作」と宣伝されていますが本書の内容をちゃんと読んだのでしょうか?「水曜日の子供」(1992年)では異常性格の犯人を登場させていてもまだ穏健な作風を感じさせていましたが本書あたりになるとグロテスクな場面が赤裸々に描写されているし、特に前半部では喜怒哀楽の「怒」ばかりが突出していてぴりぴりした雰囲気が漂っています。初期作品が持っていた叙情的作風は影もかけらもありません。これはこれで非常によくできた作品で、上下巻合わせて800ページを越すボリュームも苦になりませんでしたがやはり私は初期作品の「叙情性」が懐かしいです。


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ピーター・ロビンスン
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