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空を飛ぶための三つの動機 THANATOSシリーズ |
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汀こるもの | 出版月: 2011年10月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 2件 |
講談社 2011年10月 |
No.2 | 5点 | メルカトル | 2022/02/06 22:48 |
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“死神”と呼ばれる少年・立花美樹が双子の弟・真樹や御守り役の刑事とともに紀伊山中で遭難した。森を彷徨い、辿りついた先は10人の子供と4人の大人が暮らす謎の施設。だがそこは安寧の地に非ず。次々に周りで人が死ぬ“死神”体質少年の出現は、案の定、不可解な死の連鎖を呼び起こす。デスゲームを操るのは誰?閉ざされた館での推理と攻防!そして凄絶な結末。
『BOOK』データベースより。 結局最後まで何がやりたいのか理解できませんでした。文章にキレと抑揚がないため、一向に盛り上がりません。クローズドサークルの事件とそれをテキストとして、二人の刑事が真相を解明していく二層構造になっていますが、どちらも同じような文体で、何処で場面変換が行われたのかと思うこともしばしばあったりして、何となく小手先だけで書いたような印象を受けました。「これはバトルロワイアルだからまだまだ死者が出る」とか湊が言っているのに、大して殺人が起こりません。しかも殺人事件の謎もなおざりにされた感があり、あれ?いつの間にか解決したことになっているのか、と思わざるを得ない面もありましたね。 そして面白かったのは、ミステリ以外の相変わらずの魚に関する薀蓄だったのは皮肉と言うしかありません。施設に預けられている子供達がニックネームで書かれているので、余計にややこしくなっていて、話が拗れてしまっています。何故もっと事件をクローズアップしなかったのか、これがこの人の限界なのかと感じられて仕方ありません。 |
No.1 | 5点 | 虫暮部 | 2013/09/11 15:32 |
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プロットは面白いと思うが、書き方のせいで随分と判り辛くなっていると思う。
ニックネームで呼び合っているから、つい叙述トリックを期待してしまった。 |