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江戸川乱歩の推理試験
アンソロジー(ミステリー文学資料館編) 出版月: 2009年01月 平均: 5.50点 書評数: 2件

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光文社
2009年01月

No.2 6点 人並由真 2016/05/28 18:30
(ネタバレなし)

 作品(パズル)の出来はそれぞれに一長一短あるものの(鮎川哲也作品が、悪い意味で意外に曲の無い仕上がりでちょっと驚き!)、これたけバラエティ感に富んだものを並べてくれれば、それだけでお腹いっぱい。多くを期待しなければ、十分に楽しめるパズルミステリブック。

 しかし最大の功績は、巻末の新保教授のウンチクたっぷりの解説。余談が本当に楽しい&勉強になるなぁ。

No.1 5点 kanamori 2011/02/25 18:33
「推理教室」に続く昭和30年代の犯人当てミステリ・アンソロジー第2弾。
飛鳥高、鮎川哲也、楠田匡介など、期待した作家の作品はいずれもイマイチ。総体的に収録作の出来は前作には及ばない中、宮原龍雄「湯壺の中の死体」や、乱歩の小林少年が探偵役の犯人当てジュヴナイルが読めたので良としよう。

解説の「犯人当て小説の系譜」が充実した内容でよかった。乱歩のデビュー作「二銭銅貨」が掲載された「新青年」の同じ号に、ドゥーセの「夜の冒険」が犯人当て小説として載っているとか、「スミルノ博士の日記」が懸賞金付き犯人当て小説のハシリであるなどのトリビア・ネタが興味深かった。