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[ 本格/新本格 ]
霧越邸殺人事件
綾辻行人 出版月: 1990年09月 平均: 6.76点 書評数: 95件

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新潮社
1990年09月

新潮社
1995年01月

祥伝社
2002年06月

KADOKAWA
2014年03月

No.55 5点 星屑の仔 2008/08/28 16:37
綾辻さんの2大要素、「叙述トリック」と「幻想性」。この作品はその後者「幻想性」を追及していった作品でしょう。
これでもかと言うくらい、現実離れした幻想の世界の雰囲気が鏤められています。
ただ自分はどちらかと言うと理系人間なので、作中に出てくる歯車のほとんどが理解できなかったと言うのが正直なところです。
もちろん、トリックの部分も充実していますよ。
でもレベルの高すぎる幻想性のせいで、そのトリックの部分が霞んでしまうので、今回は5点とさせて頂きました。

No.54 7点 白い風 2008/04/17 22:53
ある意味ミステリの定番(?)の雪に閉ざされた陸の孤島での連続殺人事件、よくある設定ですが私は嫌いじゃないです。
(毎回ならあきちゃうけどね!)
幻想的な雰囲気や白秋の”雨”の見立て殺人、これも結構好きかも。
ただ、作中の”犯罪理論”などは読むのがちょっと辛かったかな。

No.53 6点 gink 2008/03/12 10:17
雰囲気勝負。読者が真犯人を推理するにはあのゲームをするしかないので、それが納得いかないけれど、まあ「そういう館である」という条件は提示しているので、一応フェアなのか。

No.52 5点 ハンドル 2008/02/04 00:51
絵のモデルと旅人がそっくりだったのも、ヒビが入ったのも偶然。

どうせ解けない謎ならば、無理に提示する必要なし(本格ミステリーと自負するのなら)。

綾辻氏は、乱歩賞の審査員でのコメントで「トリックがあまりにも使い古された物すぎる」という批判をされていた。まさに、この作品にもそれが当てはまる。



No.51 9点 マニア 2007/12/30 13:34
吹雪の山荘、絶海の孤島などクローズド・サークル設定ものが好きなんで、素直に楽しめた。物語全体を覆い尽くす鬱々しさは最高!!

プラス不審さ漂う登場人物、陰鬱でありながら神秘的な館と、そこで起こる歌(詩だったっけ?)になぞらえられた不可解な死・・・ちょっと現実離れしてるし、そんな偶然が?と思う展開もあるけど、クローズド・サークル作品の傑作の一つにもぜひ推したい。
傑作!

No.50 6点 nishi 2007/11/03 18:01
結構面白い…けど長い。

No.49 8点 VOLKS 2007/10/19 15:53
犯人が途中で解ってしまっても、薀蓄の口語文がダラダラと長くても、苦なく楽しんで読み進められたのでこの点数。
「館」シリーズではないけれど、不思議な「家」と登場人物に魅力を感じた。

No.48 7点 いけお 2007/10/10 11:25
無駄な部分も含めてやっぱり雰囲気がいい。
ただ、中途半端な論理性のために動機が無理やりな感じがした。
犯人を特定する要素も「そんなみえみえの一言で」って感じ。

No.47 3点 くりからもんもん 2007/09/03 22:55
ありえねー が連発で、本格ミステリ復活の模索としての努力は認めますが、やはり現代にはありえない状況で感情移入ができませんでした。また、途中のさりげない登場人物のひと言で犯人がわかってしまい、残念でした。本格が登場人物にも読者にも公平でなければいけないのは解りますが、あまりにも軽率なせりふでした。

No.46 6点 dei 2007/07/25 15:13
楽しく読めたが、この量は長すぎ。
内容だけなら7点をつけてもいいのかもしれないけど、6点で。

No.45 8点 jaws 2007/07/17 00:22
ディテールにこだわることで館の幻想的な部分がよく描写できているため、真犯人の動機にもそれほど不自然さを感じなかった。読後直後は、700ページ使うほどか?と思わされたが、その余韻が今でも自分に残っているという点で、やはり凄い作品だと思う。
綾辻作品では一番、脇役もよく描けているのではないでしょうか。

No.44 3点 がうちょ 2007/07/08 00:42
文体とか骨董品のウンチクは無理に高尚なこと言ってる感じが鼻につきました。
トリックもあまり派天慌な大トリックとはいえないです。
でも続編あるなら読みます

No.43 7点 vivi 2007/06/05 01:21
厳密に論理的な作品ではありません。
非常に幻想的な作品世界が完成されていて、不思議な世界を体験することができます。
叙述も細やかで、醸し出す雰囲気が「館」チックです。
「霧」の恐ろしさ・・・映像化して欲しいかも。

No.42 6点 主任技師 2007/06/01 23:41
長過ぎるかも・・・

No.41 5点 重金属 2007/05/24 21:27
期待し過ぎた。
犯人は結構意外な人物で良かったけど・・・

No.40 7点 留吉 2005/08/29 18:15
正統派本格と幻想譚の融合を試みたレアタイプのミステリ。
(SFっぽいのは結構あるけど、こういうのは珍しいのでは)
非現実ファクターがロジックに障らずにサスペンスを盛り上げるのに功を奏している。
最終的な動機は苦しい気もするが、これも霧越邸の人知を超えた神秘性がもたらした狂気の発現、ということでアクセプトしていいのではないかな。

また「幕間(一)」は絶妙。
残りの厚さを嬉しく思いながら読めた数少ない一冊。

終わり近くで、冷然たる人生観を持っている(はずの)人物が、告発されたくらいであわてふためくのは何とも滑稽で笑えた。
それに、あの珍妙な名前とあの童謡の関連はわかるよね。
(子供のナゾナゾじゃあるまいし)

No.39 9点 ういける 2005/07/11 16:23
個人的に綾辻の創る世界観が好きなのだが、その中でもこの作品が一番!霧越邸に導かれるように起こる連続殺人にワクワクしました。最後、犯人と指摘されて支離滅裂な弁解をしてた槍中には笑った。

No.38 8点 Tetchy 2005/06/13 23:43
全てが論理的に解明される本格ミステリにおいて説明できない何かを残した本作。作者の好きなロジックと怪奇との見事な融合でしょう。
ただブランドオタクのごとく、骨董趣味をこれでもかこれでもかと押し付けてくる内容が玉に瑕。

No.37 10点 如月雪也 2005/06/05 01:21
幻想文学 + ミステリ。雰囲気もいいし面白かったです。描写が綺麗で好き。

No.36 7点 emotion 2005/03/17 10:40
幻想的な雰囲気が出ていました。こんな設定があってもいいかもと。


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