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[ ホラー ] ストレンジャーズ |
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ディーン・クーンツ | 出版月: 1991年08月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 2件 |
文藝春秋 1991年08月 |
文藝春秋 1991年08月 |
No.2 | 5点 | ROM大臣 | 2021/12/06 15:23 |
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ストーリーがどういう方向に進むのか、すぐには予想もつかないクーンツ得意の手法で冒頭から惹きつけられる。新進作家が、美しい女医が、退役軍人が、いたいけな少女が...と全米各地で、ある日突然、理由のわからぬ恐怖に脅かされる事態が続出する。彼らの記憶には欠落した一期間があり、皆が皆、その時何か途方もない恐怖に見舞われたらしいのだ。
多彩で個性的な顔ぶれが、孤立した状況を脱し、互いに連絡を取り合って「事件」の起きた現場へ集結するという胸躍らせる展開といい、それぞれのキャラクターにまつわるサイド・ストーリーの魅力といい、本書の前半は文句なく面白い。 しかしながら、得体の知れぬ恐怖の実態が明らかになってからの後半の展開は、前半で膨らんだ期待が大きかっただけに、少々凡庸な印象は免れない。 |
No.1 | 7点 | Tetchy | 2009/12/24 23:49 |
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上下合わせて1000ページ強の超大作でしかもクーンツにしては文字のぎっしり詰まった作品。
とにかくクーンツは冒頭が素晴らしく、今回もその例に漏れない。夢遊病の作家、突然遁走の危機に見舞われる若き女医、神を信じられなくなった神父、暗闇恐怖症のモーテル経営者など、一見何の関係もない彼ら・彼女らがある1つの場所に収斂していく手並みは流石。 冒頭はサイコ・サスペンス、続いて軍事スリラーに、そして最後はSFと、かなり贅沢な作品であるのは間違いなく、当時としてはクーンツの集大成的作品だったのかもしれない。しかし、最後がいやにメルヘンチックな締め括り方をしていたのと、やはりどうにも無駄に長いという感が拭えず、総合的には平均的な佳作だと結論に至った。面白くないわけではないんだけどねぇ…。 |