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[ SF/ファンタジー ] ウィンター・ムーン |
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ディーン・クーンツ | 出版月: 1995年12月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
文藝春秋 1995年12月 |
No.1 | 6点 | Tetchy | 2010/01/25 00:14 |
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クーンツがベストセラー作家として確立されているだけに、ストーリーが定型化しすぎていると痛感させられた。映画にすれば各々の登場人物の演じる俳優のイメージが固定化される思いもした。
導入部はいつもながら物凄い。いきなりクライマックスを迎える。 それから膨らむ主人公の周囲を取り巻くエピソードも興味深く、これを貫けばある意味、小説の大家としての地位も確立できるであろうと思うのだが、やっぱりクーンツは怪物や宇宙人が好きなんですねぇ~! 得体の知れない怪物の話は今までになく幻想的で想像力膨らむが、無敵度を強くしすぎたせいか、最後の対決は何ともしぼんだ内容になっている。ここがいつもながら作家としての脆弱さを露呈させている。 あと、主人公以外の登場人物の使い捨て癖が顕著だった。 エピソードや人物設定などを取り上げれば面白くなる要素ばかりなのだが、それらを十全に活かしきれないクーンツ。 |