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[ ホラー ] ファンハウス |
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ディーン・クーンツ | 出版月: 1990年09月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
扶桑社 1990年09月 |
No.1 | 5点 | Tetchy | 2009/11/02 23:46 |
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赤ん坊を妻に殺され、数年後に元妻の子供を必ず嬲り殺しにすると誓うフリーク・ショーのボス。そしてそのカーニバルがついにやって来る―このワクワクする設定によくぞクーンツ、思い付いたなぁと感心した。
また悪しき子供を産み、殺害したトラウマを持つエレンの、実の娘・息子を抱きしめたいほど可愛がりたいのにそれが出来ない葛藤などドラマも用意され、そして一方、サーカスの方では行く街ごとに第2の息子による性欲を爆発させた殺戮ショーが繰り返される模様も描かれている。 単純な設定を魅力的なエピソードを加えて厚みを持たせていく筆達者ぶりに感心した…のに。 最後は、何とも簡単に終わってしまう。 結局母と娘の確執は解消されたのか、それさえも解らずに敵が死ぬことで物語は幕を閉じ、大味な感じが残されるのだ。 ああ、読み捨て小説の典型だな、こりゃ。 |