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[ 本格 ]
楽園の骨
スケルトン探偵ギデオン・オリヴァーシリーズ
アーロン・エルキンズ 出版月: 1997年12月 平均: 6.00点 書評数: 3件

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早川書房
1997年12月

No.3 5点 nukkam 2024/08/28 11:09
(ネタバレなしです) 1997年発表のギデオン・オリヴァーシリーズ第9作の本格派推理小説で、英語原題は「Twenty Blue Devils」ですが別にオカルト要素はありません。「Blue Devlis」はコーヒーのブランド名です。今回の舞台はタヒチで、ギデオンの友人であるジョン・ロウの親族の怪死事件を調べることになります。とはいえ外国なのでジョン・ロウがFBI捜査官であっても地元警察に捜査を強要するのは無理があり、ギデオンも及び腰で前半はなかなか謎解きが進みません。後半になってやっとスケルトン探偵ならではの活躍が見られて殺人事件の捜査に切り替わりますが、他にも色々な小事件や秘密が見え隠れしています。最後は全ての真相が明らかになりますが、推理説明で解決しているものと結果報告のみとが混在しているので本格派としてはどこか中途半端な印象が残りました。

No.2 5点 YMY 2024/05/13 22:38
オリヴァーがタヒチまで出向くことになったのは、親友ジョン・ロウの強い頼みがあったからだ。タヒチに住むジョンの親戚が崖から墜落死し、すでに埋葬されているが、状況証拠から他殺の可能性もあるので、遺体を掘り出してその男の骨を調査して欲しい、というわけである。
この導入部は快調で、事件関係者全員を簡潔に紹介する手際もうまい。後半への期待は膨らむが、オリヴァーの事件への係り方は消極的だし、人骨調査から得られる意外性も小粒。尻すぼみ的展開になっているのが惜しまれる。

No.1 8点 Tetchy 2008/07/19 20:53
今度は南の島タヒチが舞台。ホントこの主人公達は役得が多いと思う。

プロットは今までのシリーズに比べても、特に目立つような驚きやどんでん返しがあるわけではないが、これはやはりストーリーとキャラクターの勝利でしょう。
ジョン・ロウの親戚が出てきて、更にキャラクターは膨らみを増すし、最後の終わり方がなんともほっこりしてよろしい。


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