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一瞬の光
美術学芸員クリス・ノーグレンシリーズ
アーロン・エルキンズ 出版月: 1993年10月 平均: 6.00点 書評数: 2件

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ミステリアスプレス
1993年10月

No.2 5点 nukkam 2016/07/14 16:26
(ネタバレなしです) 1991年発表の美術館員クリス・ノーグレンシリーズ第2作です。殺人事件もありますが盗難事件での巻き添えに過ぎません。前作「偽りの名画」(1987年)と同じく手先を使っての(しかも今回はマフィアがらみ)犯罪があるのではせっかく20章でクリスが推理を披露して犯人を指摘していても本格派推理小説としての魅力を落としていると思います。美術好きなら美術及び美術界に関する知識をたっぷり堪能できますし、美術に無関心の読者でもイタリア描写は(料理も美味しそう)楽しめると思います。

No.1 7点 Tetchy 2008/07/22 21:12
美術学芸員クリス・ノーグレンシリーズ第2作。
今回の舞台はイタリア。
シアトルの輸入会社の倉庫でなんとルーベンスの名画が見つかり、シアトルの館長の依頼でクリスはイタリアに飛ぶ・・・。

イタリア=マフィアの国という悪いイメージがあるが、確かに本書ではイタリアが名画の盗難事件が多い場所だというのが書き込まれてる。

クリスの愚痴を読むと、本当に美術品って大丈夫なのか?と心配になる。

ギデオン・オリヴァーと違ってクリス・ノーグレンは離婚したやもめ暮らしで、愚痴が多く、度胸もさほどない。
しかし両者は自分の仕事が大好きで、夢中になると周りが見えなくなるという点で共通している。

絵画の薀蓄たっぷりでそういう知識を得るのが好きな人はたまらない作品だろう。

エルキンズは骨だけではなく、美術に関する知識も一級品だと思わせてくれる作品。


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アーロン・エルキンズ
2014年01月
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