• 新着書評
• 作　品
• 作　家
• 年間ﾍﾞｽﾄ

[ 本格 ] 暗い迷宮 ピーター・ダイヤモンドシリーズ
ピーター・ラヴゼイ	出版月: 1998年12月	平均: 5.00点	書評数: 2件

書評を見る ｜ 採点する ｜ ジャンル投票

早川書房 1998年12月

早川書房 2003年07月

新着順 高評価 低評価

No.2	5点	nukkam	2016/06/29 20:29
(ネタバレなしです)　1997年発表のピーター・ダイヤモンドシリーズ第5作で、記憶を失った女性「ローズ」(仮の名前です)の物語とダイヤモンドの物語の2つが交互に描かれ、やがて1つの流れになるというプロットです。本格派推理小説としての面白さは残念ながら前作「猟犬クラブ」(1996年)から後退しており、ダイヤモンドは何が起きたかという事件の再構築はするものの犯人を絞り込む推理プロセスの説明が弱いです。とはいえハヤカワ文庫版の600ページの厚さが苦にならない語り口の巧さはお見事でユーモアとサスペンスにも不足していません。

No.1	5点	あびびび	2010/12/06 02:42
ダイヤモンド警視のシリーズ。記憶喪失の女性を巡って、それに関わる人間が殺されるという内容は古典的で新鮮味がない。 しかし、現イギリスミステリ界一？の本格と言われる作者だけに、この設定は避けて通れなかったのか…とも思う。あっと驚くどんでん返しはないが、まあ単純に楽しめたのは、ダイヤモンド警視が昔堅気の警察官だからだろう。