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[ 本格/新本格 ]
ふしぎな凶器博物館
潮谷験 出版月: 2026年09月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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講談社
2026年09月

No.1 5点 メルカトル 2026/10/11 22:40
捜査一課の阿多は、途方に暮れていた。まさか中世の兵器、それも投石機で人が死ぬなんて。
凶器が、特殊すぎる。
捜査は行き詰まり、阿多は、上司から警察とも密接な関係にある博物館(EMWM)を紹介された。
所在地は京都・山科(やましな)。主に殺人事件で使用された凶器の中から、特に変わった物を収蔵しているという。
そして、館長は現場も見ず凶器と周辺情報から事件を解く、安楽椅子探偵だった。
Amazon内容紹介より。

短編四つの間にちょっとしたクイズ『殺人者のシチュー』が挿まれた構成になっています。クイズの方はオマケ程度で、あまり深く考えない方が良いと思います。さして気の利いた物でもないですし。短編は第一話の解決編を読み終えた段階で結構イケると感じました。が、その後失速します。全編面白味のない文章で、特に容疑者の個性が削がれているので誰が誰だか良く解らない状況に陥ってしまいます。事件も地味で、探偵役の千手には好感が持てません。

結局読後、スッキリ感が得られずどこか煙に巻かれた様な不安定な心地にさせられました。風変わりな凶器と言っても凶器にはなり得る訳ですし、そこだけ切り取って高評価するのも考えものな気がします。アイディアは認めますが、もう少し面白くて現実味のあるものが書けなかったかなと残念に思います。


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