海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ サスペンス ]
リプリーをまねた少年
トーマス・P・リプリー
パトリシア・ハイスミス 出版月: 2017年05月 平均: 3.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


河出書房新社
2017年05月

No.1 3点 レッドキング 2024/08/28 22:22
アラン・ドロン死す・・日本以外では本国含め、どれだけ人気あったんだろ・・ で、リプリーシリーズ第四弾。
大企業経営者の父親を殺して家出した、16歳美少年のアプローチを受けるリプリー。法的にはシロながら、世間的にはグレー視されるピカレスクヒーローとして、少年に見込まれ、何の利益にもならない保護者、それ以上に「アニキ」役をイソイソと受け入れる。パリからハンブルグ、さらには壁時代の西ベルリンへ、少年との浪漫逃避行の末に、身代金目当て誘拐団との大立ち回り救出劇を演じ、挙句の果てに、衝動的な人殺し・・またもや・・までに至る。映画「太陽がいっぱい」のラストインパクトから遠く離れた、反汚れ・・実は真っクロな・・ヒーローの、美少年相手の暇つぶし感傷旅行てとこか。ゲイクラブでの女装救出劇あたりは、ちょっとした手に汗握る展開で、ラストの苦さもよい。「取り返しの付かない事に心塞がれる人生は損だよ」てな処世訓、正論だが、失恋と人殺しとでは重さ違うしねぇ。


キーワードから探す
パトリシア・ハイスミス
2017年05月
リプリーをまねた少年
平均:3.00 / 書評数:1
2015年12月
キャロル
平均:5.00 / 書評数:1
2005年03月
目には見えない何か
平均:5.00 / 書評数:1
2003年12月
死者と踊るリプリー
2000年12月
生者たちのゲーム
平均:7.00 / 書評数:1
1997年12月
変身の恐怖
平均:6.00 / 書評数:1
1996年12月
ガラスの独房
平均:7.00 / 書評数:1
1996年08月
スモールgの夜
平均:4.00 / 書評数:1
1993年09月
贋作
平均:6.67 / 書評数:3
1992年07月
アメリカの友人
平均:6.67 / 書評数:3
1992年02月
孤独の街角
平均:8.00 / 書評数:1
1991年10月
水の墓碑銘
平均:7.33 / 書評数:3
1991年08月
ふくろうの叫び
平均:7.33 / 書評数:3
1991年06月
妻を殺したかった男
平均:7.00 / 書評数:2
1990年06月
11の物語
平均:6.40 / 書評数:10
1988年07月
殺意の迷宮
平均:7.00 / 書評数:2
1985年07月
プードルの身代金
平均:7.00 / 書評数:2
1972年02月
見知らぬ乗客
平均:5.67 / 書評数:3
1971年01月
太陽がいっぱい
平均:6.38 / 書評数:8
1966年01月
慈悲の猶予
平均:8.00 / 書評数:2