[ 短編集(分類不能) ] 救済 SAVE 改題『夏の終わりの時間割』 |
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長岡弘樹 | 出版月: 2018年11月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 2件 |
![]() 講談社 2018年11月 |
![]() 講談社 2021年07月 |
No.2 | 5点 | まさむね | 2023/03/18 21:55 |
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ノンシリーズの短編集。文庫化に際して改題されています。
6短編が収録されていて、いずれも誰かを救う物語。それはいいのだけれど、どうにも回りくどいというか、「そこまでやらないでしょ」とか、違和感のある行動が多いのですよね。ネタを使いたさすぎというか、何というか。まぁ、作者らしいと言えばそうなのかもしれないけど。 ベストは、そういった作品が多い中でストレートに読了できて沁みた「空目虫」か。 |
No.1 | 5点 | E-BANKER | 2023/01/07 15:06 |
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現在、最も短編を量産している作家といえば、長岡弘樹の名前を思い浮かべる・・・。そんな作家に育った(?)作者が贈る比較的初期作品が並ぶノンシリーズ短編集。
「教場」シリーズがついに木村拓哉主演で連続地上波ドラマ化するなど話題の作者だけに期待できるのか? 単行本は2018年発表。 ①「三色の貌」=随分と回りくどい方法を取るものだ。こういう病(症状?)があるとは知らなかったけど・・・。 ②「最期の晩餐」=これもなんていうか変わった状況だねぇー。こんなややこしいことをしなくても、はっきり言えばいいのに! ③「ガラスの向こう側」=やや安直かな。設定は凝っているのにね。 ④「空目虫」=これはラストの一行でびっくりさせられる。そうだったのかぁー。 ⑤「焦げた食パン」=”焦げた食パン”のある変わった使い方は何でしょう? その答えは・・・(書くとネタバレ) ⑥「夏の終わりの時間割」=これもちょっと変わった設定でなかなか呑み込めなかった。で、オチもこれまでと同一の方向である。 以上6編。 いかにも、作者の初期作品っぽい作品、っていうのが並んでいる印象。どれもラスト当りにひと捻りしてあるんだけど、設定に無理矢理感がある分、読者に察しやすくなっているのが玉に瑕。 収録の全編が「メフィスト」誌で発表されているということだけど、あまりそぐわないように思ってしまう。 最近はだいぶ手馴れてきて、深みのある作品も書いている印象だけど、本作はまだまだ読み応えという点では見劣りするかなという評価。 (ベストはどれかな・・・。敢えていえば④か⑥だけど) |
長岡弘樹
- 2020年03月
- 緋色の残響
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- 119
- 平均:5.00 / 書評数:2
- 2018年11月
- 救済 SAVE
- 平均:5.00 / 書評数:2
- 2018年06月
- 道具箱はささやく
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- 2018年03月
- にらみ
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 2017年09月
- 教場0
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 2017年03月
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- 2016年12月
- 時が見下ろす町
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- 2016年09月
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- 2016年05月
- 赤い刻印
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 2016年02月
- 教場2
- 平均:6.00 / 書評数:1
- 2014年09月
- 群青のタンデム
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- 2014年02月
- 波形の声
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- 2013年06月
- 教場
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- 2010年09月
- 線の波紋
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- 2008年10月
- 傍聞き(かたえぎき)
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- 2005年07月
- 陽だまりの偽り
- 平均:6.83 / 書評数:6