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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ] 緋の鯱 鯱シリーズ |
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西村寿行 | 出版月: 1984年07月 | 平均: 3.00点 | 書評数: 1件 |
講談社 1984年07月 |
講談社 1986年06月 |
講談社 1987年03月 |
No.1 | 3点 | 斎藤警部 | 2022/03/04 19:18 |
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日本の司法界を急襲する“灼熱の残酷”で迫る冒頭から、いきなり不可能犯罪連発!! ところがそこにはチャッカリ特殊設定が! ローリング某の「新橋ホーザデボー」歌詞世界を思わせる進行。 ある種の歴史イフ。 そんなルール設定の話だとはつゆ知らず、まそういうンでも本気で面白けりゃ文句は無いんじゃが。。 バッドな荒唐無稽、やり過ぎSEKUHARA上等で無計画な(?)ツギハギまみれストーリーは不恰好なこと極まり無し。中途半端に微量のシリアスネスを込めずにいられなかった痕跡の薄っすら沁みてんのが、物語土台をグラグラさせてる元凶かも。 んで最後の急なシリアス転換が、それまでの無茶苦茶な乱行を、責任持って受け止めたか?? とっとと見捨ててどっか行っちまったじゃねえか。 んんーー、最後数十頁はもう読むのがつらかったな。もういいよ、ってなアレで。 たまたま古本投げ売りを買ったちゅう切実な理由があって、いきなりシリーズ五作目から読んでしまったの。 もしや、シリーズの中では伝説の堕落作だったりして。そうだ、一作目「赤い鯱」はいつか読もう。どうもそっちはかなりイイらしい。そいや本作、「赤い鯱」中心にシリーズ先行作のネタバレ(?)復習部分が結構あったけど、そこは逆になかなか良い。 謎の深すぎる敵を相手に、ハイパーな能力を持つ四名の昭和日本人男子(首領は老人)が、アメイズィングで容赦無い大活躍で、空さえブッ飛ばす物語。 日本に始まり、ポーランド、ソ連、米国へと主舞台が変遷(..それどころか!!)する物語。 まぁ最後に意外な真相がドドーンと明かされるのではありますが。。。。
"保安官のロス・ウイルソンが電話を受けて駆けつけたときにはもう手がつけられない状況になっていた。" それにしても本作のこの、寿行氏のイメージを地の底まで突き落としそうな勢いの、PCコスパ極低のバカエロ国際不謹慎絵巻には参った! もし寿行氏がその昔シングルレコード『レッツゴー・ボイン c/w 尻なめロック』なんてのを出してたって、アタシぁ驚かないヮ!! 口濯ぎに、今年の夏はハードで渋い寿行を一冊キメようと思います。 |