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[ 本格/新本格 ]
光と影
三好徹 出版月: 1960年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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光文社
1960年01月

集英社
1979年09月

No.1 6点 nukkam 2016/01/31 21:22
(ネタバレなしです) 多作家の三好徹(1931-2021)は一般的には社会派推理小説家として知られていると思いますが、その作品はハードボイルドなら「天使」シリーズ、スパイ小説なら「風」四部作、犯罪小説なら「身代金」シリーズなど実に多岐多彩に渡っており、また非ミステリー作品でも「チェ・ゲバラ伝」(1971年)などが評価が高く、まさにマルチ作家です。残念ながら本格派推理小説には関心が低かったようですが1960年発表のデビュー作である本書は本格派推理小説と社会派推理小説の両方の要素を持ち合わせています。アパートの一室で大物政治家が殺され、非常階段の下で新聞記者が頭を殴られて昏倒しているのを発見された事件を警察と新聞記者がそれぞれ追いかけますが、対立や競争はそれほど際立っておらず政治色も強くありません。ドライな文章で良くも悪くも手堅く生真面目にまとめた作品ですが、使われているトリックが子供のいたずらみたいなものだったのには意表を突かれました。


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三好徹
1998年07月
チェ・ゲバラ伝
平均:6.00 / 書評数:1
1996年01月
誰が龍馬を殺したか
平均:5.00 / 書評数:1
1984年11月
オリンピックの身代金
平均:6.00 / 書評数:1
1983年04月
モナ・リザの身代金
平均:5.50 / 書評数:2
1981年06月
コンピュータの身代金
平均:6.00 / 書評数:4
1981年04月
生けるものは銀
平均:4.00 / 書評数:1
1980年12月
ふたりの真犯人 三億円事件の謎
平均:8.00 / 書評数:1
1977年09月
天使の唄
平均:6.00 / 書評数:2
1977年07月
天使が消えた
平均:7.00 / 書評数:1
1976年01月
海と弾痕
1974年01月
帰らざる夜
平均:5.50 / 書評数:2
1968年01月
聖少女
平均:6.00 / 書評数:1
雀鬼
平均:7.00 / 書評数:1
1967年01月
閃光の遺産
平均:5.00 / 書評数:1
風は故郷に向う
平均:5.50 / 書評数:2
1966年01月
風塵地帯
平均:6.00 / 書評数:2
1965年01月
野望の猟犬
平均:5.00 / 書評数:1
1960年01月
光と影
平均:6.00 / 書評数:1
不明
天使の葬列
平均:5.00 / 書評数:1