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平均点:5.70点 | 書評数:192件 |
No.172 | 8点 | スコッチ・ゲーム 西澤保彦 |
(2011/04/02 01:33登録) よくも悪くもこの作者らしい。 この作品のキモはタカチのあの台詞。タカチの性格からして、 これ以上ない愛情表現だよね。このシリーズの結末がどうなるのかは わからないけど、仮にそれぞれの幸せを掴むのだとしても、心の どこかでこの2人が永遠に通じ合っていくのだと思うとうれしくなる。 |
No.171 | 3点 | ダリの繭 有栖川有栖 |
(2011/03/25 14:44登録) 結末にひねりも驚きも何もなく、逆に驚いてしまった。 風呂敷をうまくたためばそれでいいと思っているとしか 思えない。 |
No.170 | 5点 | ら抜き言葉殺人事件 島田荘司 |
(2011/03/09 19:24登録) 一直線に話が進み、読みやすいが、それほど深い内容ではない。 このまま淡白に終わるのかな~と思っていたところに最後のどんでん返しが きて驚いたし、内容的には6点にしようかと思ったが、作者の思想・主張が 強めだと押しつけがましい感じがしてあまり好きではない。 |
No.169 | 7点 | 螺旋館の殺人 折原一 |
(2011/02/27 12:14登録) 賛否あるようですが、相変わらず読みやすい文章で、ぐいぐいと 引っ張る力はさすがです。 わたくしの脳みそが悪いのですが、この人特有の最後のどんでんどんでんどんでん返しに ついていくと、頭が酩酊状態になりますね^^; |
No.168 | 6点 | 亜愛一郎の逃亡 泡坂妻夫 |
(2011/02/27 12:10登録) なにも知らずにこの本で初めて亜愛一郎を知った>< これから遡らねば。 ここまでとぼけたというか、情けない名探偵というのも珍しいですね。 |
No.167 | 5点 | 奇跡の男 泡坂妻夫 |
(2011/02/27 12:09登録) 短編集。狐の香典が好き。 |
No.166 | 6点 | 花火と銃声 泡坂妻夫 |
(2011/02/15 01:40登録) 全編奇術がからむ推理短編集。短編らしく主人公のキレキレの 推理が楽しい。 このシリーズを初めて読んだので、主人公の人となりがわからなかった。 それがわかっていればもっと楽しめたのかも。 |
No.165 | 5点 | 灰色の仮面 折原一 |
(2011/02/15 00:54登録) 構成上、引っ張りに引っ張りに引っ張りきっただけに 自分の中で期待値が大きくなりすぎた感。 ハッピーエンドでキレイにまとまっているが、 それ以上ではない。 |
No.164 | 7点 | 黒い仏 殊能将之 |
(2011/01/22 13:33登録) 予備知識なしで(普通のミステリのつもりで)読んだので、 途中で唖然。ラストで呆然。 読み終わった感想は「なんじゃこりゃ」 名探偵(=本格)へのアンチテーゼという見方でいいのかな。 読み終わってしばらくして、「まぁこれはこれで面白いかも」と 思えるようになってきた。 でもこれ、新刊で1,000円以上出して買ってたら1点にしてたかも。 |
No.163 | 7点 | しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 泡坂妻夫 |
(2011/01/17 20:54登録) 人の死なないミステリ。ゆったりした雰囲気で話は進み、そのまま謎解き。 よく読めばきちんと本格の条件を踏まえているのだが。この雰囲気が このシリーズの持ち味なのだろう。 ミステリとしては「まずまず」といった感想だが、 あの仕掛けにびっくりしたので+1点。 |
No.162 | 7点 | コンピュータの熱い罠 岡嶋二人 |
(2010/12/03 14:34登録) 週1冊ペースでミステリを読んでいると、ありきたりな筋立ての本は、 すぐに内容を忘れてしまうのだが、この本は個性的なストーリーと 謎解きで、簡単に忘れることはなさそう。 コンピュータを利用したトリックが、二重底になっていたというあたりの展開が面白かった。 基本的にハッピーエンドが好きなのだが、この本に関してはこの終わり方が ベストだろうし。 |
No.161 | 5点 | 倒錯の死角−201号室の女− 折原一 |
(2010/11/24 13:32登録) 清水というのは、レアな苗字ではないものの、かといって知り合いに 3人も4人もいるような苗字でもない。 清水さんが出ていった部屋にまた清水さんが入ってきたら、普通なら 違和感を持つのでは・・・というところに引っかかってしまった。 最後、これで終わりかと思ったところで、ある人が壊れていくのは 面白かったです。蛇足だとは思いません。 ただ、袋とじにする必要性は感じないですが。 |
No.160 | 5点 | 羽衣伝説の記憶 島田荘司 |
(2010/11/17 18:28登録) 吉敷シリーズの番外編的作品。 普通のミステリかと思って読み進めると肩透かしを喰らう。 と見せかけつつ、最後の最後で思わぬ方向から謎解き要素が 出現してきて、嬉しい誤算といった感じ。 「きっとこういうことだったんだよ」という推論だけでは 通子が納得しなかったかもしれないところ、はっきりと 物証を示したところがよかった。 この2人がいずれまた一緒になれるといいなぁ。 |
No.159 | 4点 | 耳すます部屋 折原一 |
(2010/11/05 10:13登録) うたい文句には「叙述ミステリー10の傑作」とあるが、 単に、「ちょっとブラックな短編集」といった感。 |
No.158 | 5点 | ひらけ!勝鬨橋 島田荘司 |
(2010/10/07 12:55登録) 一応殺人は起こりますが、謎解き要素は希薄。 ドタバタコメディ+最後だけカーアクション、といった趣き。 ミステリを期待して読んだので、拍子抜けでしたが、 それでも話自体は十分楽しいものでした。 が、このサイトで採点するならこのくらいかな、と。 |
No.157 | 7点 | 火刑都市 島田荘司 |
(2010/10/01 17:42登録) 作者お得意の、本格と社会派の融合作品。 奇想天外なトリックは出てこないが、地道な主人公の 地道な捜査は読み応えがある。 が、真の主役は某女性。重く暗い過去から抜け出そうと 苦しみながら歩き、なんとか幸せを手にしようと必死に もがくその生き様がこの作品の肝だと思う。 表面上の主人公は事件を捜査する警部、しかしながら 真の主人公は犯人サイドの女性の生き様。 この構図はどこかで読んだな、と思ったら 宮部みゆきの火車に通じるものがあるような気がする。 |
No.156 | 5点 | メビウスの殺人 我孫子武丸 |
(2010/09/16 09:30登録) もう一人の犯人は一体誰なのか、という点が話の焦点だというのが 途中からわかってきて、それが二転三転する展開は面白かったが、 こういった「病気」を持ち出す結末は個人的に好きでない。 それがある意味叙述トリックになっていて、「殺戮」に繋がっているのかな? |
No.155 | 6点 | 出雲伝説7/8の殺人 島田荘司 |
(2010/09/13 17:36登録) 動機がはっきりしていて犯人が誰かはほぼ明示されているような ものなので、How done it1点に焦点を当てた物語。 新大阪駅で犯人のアリバイ工作が綻び始めるあたりの展開は とても面白い。が、結末(最後の1ピースが出てくるあたり)は 微妙。あれを読んでそこまで犯人が思い詰めるだろうか… |
No.154 | 5点 | 軽井沢マジック 二階堂黎人 |
(2010/09/08 13:39登録) 軽い雰囲気で気楽に読めます。 諏訪湖マジックを先に読んで、このシリーズは2冊目なのですが、 最後に探偵役が状況証拠しか示せず、犯人が否認したまま 話が終わる、というのは、パターンとしてわざとやっているのでしょうか? どうにも後味がスッキリしないので、あまり好きではありません。 |
No.153 | 5点 | Yの構図 島田荘司 |
(2010/09/01 18:53登録) 吉敷シリーズのひたすら地味な捜査の面白さが(御手洗との対比として) やっとわかるようになってきた。 この話については、「いじめ」とミステリーを無理やり結びつけて 本格と社会派の融合を図ろうという、「奇想天を動かす」に通ずる ものを感じるのだが、それがうまくいると思えない。 吉敷に言わせている、受験といじめを絡めた言葉もいかにも表層的。 私自身が教育業界にいるせいもあるが、「あなた、いじめについて本当に きちんと学んで書いていますか?」と言いたくなる。 |