home

ミステリの祭典

login
じゃすうさんの登録情報
平均点:6.96点 書評数:57件

プロフィール| 書評

No.17 7点 花面祭
山田正紀
(2003/02/25 01:16登録)
「花面祭」
いい意味で、かなりやられました。連作短編としても面白かったのですが、やはり最後にきれいにまとまるのは読んでいてすがすがしいです。
しかしこの作者さんは、探偵役というものにたいして何か思う所があるんでしょうか……?
「神曲法廷」といい、いろいろと邪推してしまいます(笑)


No.16 8点 ある閉ざされた雪の山荘で
東野圭吾
(2003/02/20 00:54登録)
仮面山荘よりこちらのほうが好みでしたね。
トリックと、そこに至るまでの犯人役の心理が秀逸。
この人の作品はときどきキャラがわかりやすくて、こっぱずかしくなるんですけど、慣れれば問題なしです。


No.15 8点 まほろ市の殺人 秋
麻耶雄嵩
(2002/12/24 23:22登録)
真犯人とか、論理を導き出すことは、結構分かりやすい創りになってるとは思いますが、多くの伏線を、あれだけの量で、ここまで綺麗に纏め上げてしまう手法は秀逸だと思いました。


No.14 8点 神曲法廷
山田正紀
(2002/12/04 23:11登録)
精神病患者がむやみに多い気もしないでもないですが、全体的に救いのない雰囲気が良かったです。
でもやっぱりラストが一番衝撃……。
あと『骨フェチ』の監察医がキャラ的に好きでした。(出番はほとんど無いけど)


No.13 8点 笑わない数学者
森博嗣
(2002/11/21 21:15登録)
トリックがすぐに分かってしまうのは納得できますが、それだけに目が行ってしまうのはまさに「トゥリビアル」ですね。
読者へのメッセージ性で言ったらシリーズ1ではないでしょうか。


No.12 8点 闇色のソプラノ
北森鴻
(2002/11/16 21:02登録)
中盤から終盤にかけ、登場人物すべてに対し油断のならない印象が徐々に膨らんでいき、それがとても巧く展開に組み込まれていてドキドキしました。正直、真犯人が逮捕された後でもまだ安心できなかったです。多重視点の構成力に脱帽。


No.11 9点
麻耶雄嵩
(2002/11/10 02:39登録)
凄い……、やられました。全て読者の思い込みだったとは。
これは言葉もないくらい。
櫻花と橘花のトリックは特に、読了してもしばらくは解りませんでした。


No.10 7点 QED 百人一首の呪
高田崇史
(2002/10/31 20:30登録)
私は、いろいろでしゃばったりする女性よりも、この作品のヒロイン・奈々さんのように振り回されっぱなしの方が好感が持てました。
謎のほうも、めんどくさいと言えばそうなんですけど、それに見合うだけの感動は用意してくれていたと思います。
薀蓄についても、ちゃんとした知識や、引用に基づいていて、雰囲気を盛り上げる役割をきちんと果たしていたと思います。よって「頭でっかち」とか「冗長」には感じませんでした。


No.9 9点 ガラスの麒麟
加納朋子
(2002/10/25 21:29登録)
ひさしぶりに、「犯人が解る直前のドキドキ感」を味わった作品です。いや、物語の構成もすばらしいですね。


No.8 9点 異邦の騎士
島田荘司
(2002/10/23 22:18登録)

御手洗さんのあの一言で泣きました。


No.7 6点 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
麻耶雄嵩
(2002/10/20 08:56登録)
そこそこです。ただ、香月の語りを借りた作者のウンチク臭い言い回しが冗長に感じられました。これでは、「頭でっかち」といわれても仕方ありませんよね……。
物語は雰囲気抜群で面白かったですが。


No.6 8点 死体を買う男
歌野晶午
(2002/10/19 07:27登録)
歌野さんは、徐々に成長していく作家さんですね。
そういう作家さんはなかなかお目にかかれないので貴重だと思います。
作中作のトリックには正直に驚きました。


No.5 9点 館という名の楽園で
歌野晶午
(2002/10/15 22:20登録)
夢に殉じる……悲しくもあり、羨ましくもありました。
せつなすぎるー。トリックより、話が感動的。


No.4 7点 すべてがFになる
森博嗣
(2002/10/15 01:41登録)
このころの犀川先生は、恐ろしく切れていて好きです。
私は文系ですが、あまり専門用語も苦にはなりませんでしたね。ただ、トリックよりも何よりも、一番衝撃を受けたのは、タイトル(なんとなく)。
逆にいえば、タイトルから期待したほどの衝撃は、得られなかったということですが……。


No.3 2点 封印再度
森博嗣
(2002/10/15 01:35登録)
S&Mシリーズを見限った作品かな……
ミステリ云々よりも、西野園くんのあの悪戯で。
下の方にもありますが、命を軽くおもちゃにして犀川先生を弄ぶ姿には慄然としました。本当に命の重みを解っているのだろうか……。


No.2 3点 冷たい密室と博士たち
森博嗣
(2002/10/15 01:21登録)
突っ込みたいのが犯人の動機。あまり気付いてる人もいないようですのであえて書きます。
服部殺しの動機が矛盾してますよ〜。普通、自分のフィアンセに暴行の事実なんて話すとは思えないんですけど……。(だって話したら破局ですよ、問答無用で)
犯人の考えが、そこまで及ばなかったと言うことにしておきましょうか……。(あんなに優秀な人なのに?)

この部分だけで、大幅に点数を落としましたね。もったいないです。


No.1 9点 ブードゥー・チャイルド
歌野晶午
(2002/10/15 01:10登録)
犯人の目星はすぐについてしまうと思いますが、それを差し引いても素晴らしい出来だと思います。
また、探偵役の存在の在り方などが作品全体のテーマに沿っていて、これはかなりツボです。キャラも良い。

57中の書評を表示しています 41 - 57