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ミステリの祭典

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肥しさんの登録情報
平均点:8.00点 書評数:16件

プロフィール| 書評

No.16 6点 密室は御手の中
犬飼ねこそぎ
(2026/04/24 22:58登録)
山奥にある宗教施設で起こる密室殺人という正統派な本格ミステリ。密室トリックは独創的であり、ロジックも明確で二転三転する展開は面白かった。しかし、読みにくさを感じる文章や、生かし切れていない舞台設定、伏線の甘さなど粗も目についた。


No.15 7点 探偵小石は恋しない
森バジル
(2026/04/18 17:28登録)
恋が見える探偵という設定も斬新で面白かったが、何よりラストの鳥肌モノのどんでん返しで先入観の恐ろしさを再実感。浮気調査のパートや主人公らの掛け合いも楽しく読めた。


No.14 6点 名探偵のままでいて
小西マサテル
(2026/04/07 22:01登録)
典型的な安楽椅子探偵の短編集で、密室や人間消失などの魅力的な謎もあり面白く読めた。認知症を患った元校長の老人という探偵役の設定は独創的で、決め台詞も雰囲気を引き立てていて良かった。ただ、解決編は全体的にあっさりしていて、本格としては物足りない印象も受ける。


No.13 7点 案山子の村の殺人
楠谷佑
(2026/04/03 13:40登録)
案山子の村を舞台に起こる雪密室での殺人事件。導入が長めだが、旅情ミステリ的な雰囲気で個人的には楽しめた。読者への挑戦状が二回も挿入されており、犯人特定ロジックや、思わぬ伏線が回収される犯行の動機など解決編も面白かった。


No.12 8点 少女には向かない完全犯罪
方丈貴恵
(2026/03/23 18:36登録)
少女と七日間で消える幽霊のタッグという前代未聞の設定で、特に前半は読み易い文章と相まって目まぐるしい展開に一気に引き込まれた。解決編も、怒涛の伏線回収、多重解決の連発で楽しんで読めたが、前半が面白すぎる故にややペースダウンした印象も受ける。しかし、多重解決の極致に挑んだ意欲的な傑作であることは間違いない。


No.11 9点 過ぎ行く風はみどり色
倉知淳
(2026/03/18 21:59登録)
どんでん返しにも驚愕したが、交霊会のトリックや、序盤の何気ない描写が推理を支える傍証として回収される構成も完成度が高い。少し冗長に感じる部分はあるが、タイトルや締めも美しく、猫丸先輩のキャラクターも立っていて良かった。メイントリックはかなり大胆なので強引と感じる人もいるだろうが、多重解決の趣もあり、オカルトが絡んだ雰囲気も好みで非常に楽しめた。


No.10 7点 奇想、天を動かす
島田荘司
(2026/03/14 00:06登録)
奇怪な人間消失、十二円に腹を立てた殺人、電車を持ち上げる巨人、動き出すバラバラ死体など魅力的な謎が盛り沢山で、大胆なトリックによって全てが繋がる構成は見事。


No.9 7点 少女を殺す100の方法
白井智之
(2026/02/13 18:08登録)
安定のグロテスクな特殊設定と、緻密なロジック、伏線回収で楽しめた。少女教室と少女ミキサーのインパクトも良かったが、「少女」殺人事件のオチには爆笑した。


No.8 10点 忌名の如き贄るもの
三津田信三
(2026/02/13 12:47登録)
なんといっても終盤の大どんでん返し。これまでの推理を全て覆す、超絶的な真相が明らかになる。想定外のトリック、怒涛の伏線回収も見事で、ミステリ史に残るとんでもない動機にも唖然とした。ミステリとしてのクオリティも高いが、最後の一文でホラーとして幕を引く構成も良かった。


No.7 9点 監獄島
加賀美雅之
(2026/02/12 23:38登録)
舞台設定を生かした不可能殺人のオンパレードで楽しんで読めた。
全体的にボリューム過多だが、文章は読み易く、300ページにも及ぶ解決編は圧巻。精緻に仕組まれた犯行とそれを示す伏線の回収は鮮やかで、一部見当がついてしまったが、豪快で緻密なトリックに満足した。また、最後に明かさせる衝撃の真犯人には愕然とした。


No.6 7点 館島
東川篤哉
(2026/02/08 11:28登録)
設定はシンプルで、大胆なメイントリックとそれに伴って伏線が回収され、謎が解ける構成は見事。ギャグもくどすぎずスラスラ読めたが、もう少しインパクトが欲しかった感も。


No.5 7点 失われた貌
櫻田智也
(2026/02/03 21:05登録)
緻密に張り巡らされた伏線と、無駄のない構成、終盤に明かされる仕掛けが揃った堅実な警察小説。組織内部の軋轢や、登場人物の葛藤など、人間ドラマも面白く読めた。ただ、このミス1位や、ランキング3冠という煽り文句を見た後だと少々物足りなさを感じるのも事実。


No.4 8点 クラインの壷
岡嶋二人
(2026/01/28 23:06登録)
導入から一気に物語に引き込まれた。メイントリックはシンプルで、序盤から薄々察しがついたが、オチには唸らされた。文章も読み易く、ゲームに関する設定は十分現代でも通用するもので、1989年に書かれたとは思えない色褪せぬ名作である。


No.3 10点 方舟
夕木春央
(2026/01/20 23:16登録)
驚愕の大どんでん返しと、緻密なロジックが融合したミステリ史に残る名作。
かなり評判になった作品であり、期待値を超えられるか不安だったが想像以上のクオリティだった。生き残るために殺人者を犠牲にするという前代未聞の設定と、犯人を特定する鮮やかな論理、最後に全てが覆される衝撃はどれも一級である。余りにも救いがないオチにも唸らされた。


No.2 10点 エレファントヘッド
白井智之
(2026/01/18 18:08登録)
まず、前提となる特殊設定に衝撃を受けた。解決編で提示される真相はどれも魅力的でパズラーとしての完成度が極めて高く、怒涛の伏線回収と切れ味鋭いロジック、盲点つく倫理観の欠片もない大トリックが詰まった現代ミステリの傑作。
好みは分かれるだろうが、作者ならではの世界観が全開なのもあり、個人的には「いけにえ」に匹敵する面白さだった。


No.1 10点 首無の如き祟るもの
三津田信三
(2026/01/15 20:59登録)
これまで読んだミステリの中でも3本の指に入る傑作。
前代未聞のトリックは勿論、たった一つのある事実から37の謎が氷解する構成の凄まじさや、怒涛の伏線回収、そして最後に訪れる大どんでん返しなど、ミステリとしての完成度が頭一つ抜けている。ホラーとの融合も見事で、雰囲気も素晴らしかった。

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