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ミステリの祭典

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肥しさんの登録情報
平均点:7.41点 書評数:27件

プロフィール| 書評

No.27 9点 『石球城』殺人事件
北山猛邦
(2026/07/23 20:08登録)
正体不明の「石球城」を舞台に起こる連続密室殺人。想像よりもファンタジーな世界観で、良い意味で期待を裏切られた。13もの密室が明かされる解決編は圧巻で、特に「世界の灯台」~「梟の灯台」のトリックは奇想に感動した。殺人だけでなく、石球城の謎についても明かされる美しいラストや、序盤からのスピーディーな展開など、小説としても面白く読めた。


No.26 6点 抜け首伝説の殺人 巽人形堂の事件簿
白木健嗣
(2026/07/20 09:58登録)
夜中の間に首が抜けて飛んでいく”抜け首”の伝説が残る田舎での殺人。探偵役のキャラや、真相解明のロジック、伏線回収、最後にもう一捻りある展開など、ミステリとしてもしっかりしており、想像より楽しめた。


No.25 6点 五色の殺人者
千田理緒
(2026/07/18 22:18登録)
犯人の色の目撃証言がバラバラという奇妙な謎を軸にしたミステリ。介護施設という新鮮な舞台設定だがリアリティがあり楽しんで読めた。五色の謎と騙しが明かされ、随所の違和感が解消される解決編は良かったが、どんでん返しの驚きは控え目だった。


No.24 7点 化石少女と七つの冒険
麻耶雄嵩
(2026/07/12 11:26登録)
化石少女の推理と、それを間違いと思い込ませるワトソンという尖った設定。新キャラの登場や、ミヤコサウルスの発見など意外な展開も多く楽しめた。各話のミステリ的完成度も低くなく、絶妙な読後感の悪さなど面白く読めた。


No.23 7点 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件
白井智之
(2026/07/07 21:49登録)
小さすぎる本のサイズ、長すぎるタイトル共に奇抜だが中身はしっかりとした本格ミステリ。短い中にも伏線が貼られており、犯人特定ロジックもシンプルで判りやすい。トリックも独創的で、本を極小にした理由、ラストのタイトル回収など楽しめたが、欲を言えば多重解決も見たかった。


No.22 7点 I
道尾秀介
(2026/06/23 23:17登録)
読む順番によって結末が分岐するという斬新なミステリ。ただのアイデア一本勝負でなく、内容も想像以上に面白かった。全体的に暗く重い内容だが、話が進むにつれどんどん物語の中に引き込まれた。小説としても面白かったが、ミステリ的な仕掛けも両章にされていて楽しめた。自分はハッピーエンドの順番だったが、反対の順番で再読したいと思った。


No.21 6点 白夜行
東野圭吾
(2026/06/14 11:24登録)
文章は読み易く、内容も面白かったが、正直なところ期待値は超えなかったという印象。物語として読む分には面白いが、流石に800ページは長すぎると感じた。ミステリ部分はおまけと割り切って読む方が良いかもしれない。


No.20 5点 出版禁止 死刑囚の歌
長江俊和
(2026/06/01 22:53登録)
ルポルタージュ形式で、幼い子供二人を殺した死刑囚の動機に迫っていくというあらすじ。内容は読んでいて面白かったが、最も重要な手がかりが出てくるのが急かつ遅すぎて違和感を覚えた。最後の一行も、誰だったかすぐに思い出せずいまいち驚けなかった。肝心の歌も、解釈を丸投げされたような終わり方でいまいち乗り切れずに終わってしまった。期待値が高かったのもあるだろうが、個人的には「ろろるの村滞在記」の方が面白かった。


No.19 6点 ワトソン力
大山誠一郎
(2026/06/01 22:36登録)
周りの人間の推理力を高める”ワトソン力”を持った主人公が遭遇する事件を描いた連作短編集。導入を極限まで削ぎ落としているため非常にコンパクトで読み易い。推理合戦があるなど、ミステリとしての出来も悪くないが、最後にもう一押し欲しかった感も。


No.18 6点 倫敦スコーンの謎
米澤穂信
(2026/05/09 22:58登録)
日常の謎を描いた全四編の短編集で、文章は安定の読み易さ。謎はあっさりしているが、最後に一捻りある展開や、主人公ら二人の独特な会話も楽しめた。個人的には、伏線回収の巧みな「羅馬ジェラートの謎」がベスト。


No.17 6点 白魔の檻
山口未桜
(2026/05/06 11:18登録)
濃霧で孤立した山奥の病院で起こる密室殺人。迫りくる硫化水素と周りが霧でまったく見えないという設定は楽しめた。地方医療の現実など社会派的な側面もあり、医療現場の描写もリアルで良かった。一方、ミステリとしてはやや複雑で、ロジックが少し判りにくかった。


No.16 6点 密室は御手の中
犬飼ねこそぎ
(2026/04/24 22:58登録)
山奥にある宗教施設で起こる密室殺人という正統派な本格ミステリ。密室トリックは独創的であり、ロジックも明確で二転三転する展開は面白かった。しかし、読みにくさを感じる文章や、生かし切れていない舞台設定、伏線の甘さなど粗も目についた。


No.15 8点 探偵小石は恋しない
森バジル
(2026/04/18 17:28登録)
恋が見える探偵という設定も斬新で面白かったが、何よりラストの鳥肌モノのどんでん返しで先入観の恐ろしさを再実感。浮気調査のパートや主人公らの掛け合いも楽しく読めた。


No.14 6点 名探偵のままでいて
小西マサテル
(2026/04/07 22:01登録)
典型的な安楽椅子探偵の短編集で、密室や人間消失などの魅力的な謎もあり面白く読めた。認知症を患った元校長の老人という探偵役の設定は独創的で、決め台詞も雰囲気を引き立てていて良かった。ただ、解決編は全体的にあっさりしていて、本格としては物足りない印象も受ける。


No.13 7点 案山子の村の殺人
楠谷佑
(2026/04/03 13:40登録)
案山子の村を舞台に起こる雪密室での殺人事件。導入が長めだが、旅情ミステリ的な雰囲気で個人的には楽しめた。読者への挑戦状が二回も挿入されており、犯人特定ロジックや、思わぬ伏線が回収される犯行の動機など解決編も面白かった。


No.12 8点 少女には向かない完全犯罪
方丈貴恵
(2026/03/23 18:36登録)
少女と七日間で消える幽霊のタッグという前代未聞の設定で、特に前半は読み易い文章と相まって目まぐるしい展開に一気に引き込まれた。解決編も、怒涛の伏線回収、多重解決の連発で楽しんで読めたが、前半が面白すぎる故にややペースダウンした印象も受ける。しかし、多重解決の極致に挑んだ意欲的な傑作であることは間違いない。


No.11 9点 過ぎ行く風はみどり色
倉知淳
(2026/03/18 21:59登録)
どんでん返しにも驚愕したが、交霊会のトリックや、序盤の何気ない描写が推理を支える傍証として回収される構成も完成度が高い。少し冗長に感じる部分はあるが、タイトルや締めも美しく、猫丸先輩のキャラクターも立っていて良かった。メイントリックはかなり大胆なので強引と感じる人もいるだろうが、多重解決の趣もあり、オカルトが絡んだ雰囲気も好みで非常に楽しめた。


No.10 7点 奇想、天を動かす
島田荘司
(2026/03/14 00:06登録)
奇怪な人間消失、十二円に腹を立てた殺人、電車を持ち上げる巨人、動き出すバラバラ死体など魅力的な謎が盛り沢山で、大胆なトリックによって全てが繋がる構成は見事。


No.9 7点 少女を殺す100の方法
白井智之
(2026/02/13 18:08登録)
安定のグロテスクな特殊設定と、緻密なロジック、伏線回収で楽しめた。少女教室と少女ミキサーのインパクトも良かったが、「少女」殺人事件のオチには爆笑した。


No.8 10点 忌名の如き贄るもの
三津田信三
(2026/02/13 12:47登録)
なんといっても終盤の大どんでん返し。これまでの推理を全て覆す、超絶的な真相が明らかになる。想定外のトリック、怒涛の伏線回収も見事で、ミステリ史に残るとんでもない動機にも唖然とした。ミステリとしてのクオリティも高いが、最後の一文でホラーとして幕を引く構成も良かった。

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