| ことはさんの登録情報 | |
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| 平均点:6.12点 | 書評数:349件 |
| No.29 | 3点 | 真鍮の家 エラリイ・クイーン |
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(2019/09/07 00:53登録) ン十年ぶりの再読。 これはいまひとつだなぁ。うん、クイーン長編38作中で最低評価確定です。 前半はひねくれた設定で退屈しないけれど、中盤、殺人と宝探しとで興味が分散してしまうし、クイーン警視の推理で盛り返しても、ラストの解決が説得力がないなぁ。初期の鮮やかな論理や、奇抜な手がかりはどこへいった……。中期の小説としての厚みもないし……。 |
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| No.28 | 6点 | 花嫁のさけび 泡坂妻夫 |
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(2019/08/31 14:36登録) 再読。「レベッカ」と続けて読んでみた。 以前読んだときは、メインの仕掛けに「すげぇ」って思ったけど、うーん、仕掛け以外の部分がどうにも楽しめない。もうこれは好みとしか言えないのだけど……。やっぱり登場人物の心理描写がないからかなぁ。仕掛けを考えたらしょうがないとはいえ、うん、仕掛けをメインに楽しんでた若い頃とは好みが変わってきたということでしょう! |
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| No.27 | 7点 | レベッカ ダフネ・デュ・モーリア |
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(2019/08/31 14:30登録) 古典、侮りがたし! いろんな作品の、これが元ネタかぁ、といったところが多々あり。面白い。 今の視点からすると、プロットの仕掛けはわかりやすいけど、(時代によるのかな)ゆったりとした描写力は味わいがある。読み捨てではなく、再読したくなる魅力を感じる。 ついでに、翻訳について。 数年前に新訳されたが、私は旧訳を読んだ。 比較を色々検索すると「マキシムは旧訳のほうが萌える」というような記述があって、下記の比較がのっていて、たしかにこれなら私も旧訳が好き。 【旧 大久保訳】 ところで、あなたはまだぼくの質問に答えていませんね。ぼくと結婚してくれますか? 【新 茅野訳】 まだ答えを聞いてないよ。ぼくと結婚する? |
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| No.26 | 10点 | 春にして君を離れ アガサ・クリスティー |
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(2019/08/29 01:25登録) 私はあまりいいクリスティー読者ではないです。(20作以上読んで、クリスティーとはお話の好みが違うところが多いと感じている) それは学生時代からそうで、その頃にいくつかのクリスティー作品を読んで「いまひとつだな」と思っていました。 そして「クリスティーは(アイルズの「殺意」みたいな)心理サスペンスを書いたら面白そうなのに」とも思っていました。 そのときにこれを読んで、「クリスティー、やっぱりこういうの面白いじゃん!」と夢中になりました。 この作品、ここ数年でじわじわと評価が高まっているように思いますが、10年後には、クリスティーの「そして誰も……」と並ぶ最有名作になっていると思います。 伊達に「クリスティー攻略作戦」で「未読は俺が許さん!」とかかれていないな。 マイ・オールタイム・ベストの1作。 |
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| No.25 | 5点 | 道の果て アンドリュウ・ガーヴ |
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(2019/08/29 01:11登録) これはあまりみるところがない。退屈はしないからこの点数だけど。 前半は恐喝されるサスペンスがガーヴにしてはスリリング。しかし、恐喝者が死んでからは、主人公が悪い方へ悪い方へもっていっていて、どうにも共感できない。舞台の大森林のイメージが湧かないのも弱いいなぁ。 ラストシーンは良い感じ。 |
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| No.24 | 8点 | 遠い砂 アンドリュウ・ガーヴ |
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(2019/08/29 01:07登録) これはいい。冒頭の出会いから風景描写がよくて、事件が起きるまでも楽しく読める。 事件発生から捜査の過程もスリリングで、主人公ふたりの葛藤も味がある。特に主人公のモチベーション(それは読者のモチベーションにも直結するけど)が、明快なのがいい。 「遠い砂」を読んで、「メグストン計画」「ギャラウエイ事件」を思い起こすと、あれらは主人公のモチベーションが弱いと思う。こっちのほうが好き。(福島正実訳好きとしては、それで数割増しているとは思うけど) それに、ラストシーンはツボ。「ギャラウエイ事件」にもこういうエピローグが必要でしょ! 今のところガーヴで一番いい。 |
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| No.23 | 6点 | 地下洞 アンドリュウ・ガーヴ |
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(2019/08/29 01:01登録) これもガーヴらしく3部構成。 事件発生、恋愛サスペンス、そして……。 1部の洞窟描写は味がある。いいね。 2部の恋愛サスペンス、悪くない。でも1部からの引き続きとしては、違う方向に行っている感が……。 と思ったら、3部でそっちの方向?! なんだ、この違うベクトルの話を3つ繋げた話は。嫌いじゃないけど。1部が一番好きかな。 |
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| No.22 | 7点 | メグストン計画 アンドリュウ・ガーヴ |
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(2019/08/29 00:54登録) きれいな3部構成。計画、実行、実行後。どこもよどみなく楽しく読める。 2部の冒険小説風の味がカーヴなんだろうなぁ。冒険小説はそんなに好きでない私でも楽しめた。 (ジャンル投票は冒険小説にしました) ラストは、ささっと終わる。これもカーヴ印。 うん、楽しい。ガーヴの特徴がでているという意味で、確かに代表作。でも、これが代表作だとインパクトは薄いかなぁ。ガーヴがメジャーにならないのはその辺りにあるのかなぁ。 |
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| No.21 | 7点 | ギャラウエイ事件 アンドリュウ・ガーヴ |
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(2019/08/29 00:44登録) 冒頭の二人の出会いから再会まで、とても楽しく読める。 ここの流れはいかにもガーヴ。なるほどクロフツ風との評がでるのもわかる緻密さ。いい。 そこから一転、剽窃事件へ。試行錯誤の道行きが楽しい。最後は冒険小説風で、ここはちょっとベタすぎかなぁ。 どうしてもいいたいのは、ラスト! ああ、これは、エピローグが必要でしょ! 読んだ人、わかるよねぇ。 |
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| No.20 | 7点 | 死と空と アンドリュウ・ガーヴ |
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(2019/08/29 00:40登録) ガーヴは3部構成が多いけど、これも3部構成。 よくできたサスペンス。瀬戸川さんが「夜明けの睡魔」で「幻の女」より面白いと書いていたけど、まあ、それは言い過ぎにしても、持ち上げたくなる気持ちはわかる。これが絶版とは! 2部の脱走のスリリングさ、いい。古き良きイギリスの冒険小説のイメージですね。 ラストが、ささっと終わるのが、インパクトが薄くなってしまうかもしれないけど、でもこれはそれがはまっているように思う。 「ギャラウエイ事件」「メグストン計画」より好き。 |
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| No.19 | 5点 | 顔 エラリイ・クイーン |
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(2019/08/12 15:08登録) ン十年ぶりの再読。 (展開のネタバレあり) 「三角形の第四辺」とつづけて読んでみて、共通点が多いなと感じました。状況証拠だけで法廷まですすんで、最終的に無罪判決になる展開。犯人の立ち位置など。(発表順もつづいているので)「三角形の第四辺」のリベンジ? 確かに「三角形の第四辺」よりはいいけど、積極的に評価する気にはならないなぁ。 第2の事件をよく考えると、犯人も見えてきてしまうし、だいたい登場人物が少なくて、展開の可能性が少なくて思いついてしまう。 「最後の一撃」より後のクイーン長編では、平均よりは上だけど。 |
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| No.18 | 5点 | 三角形の第四辺 エラリイ・クイーン |
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(2019/08/12 14:48登録) ン十年ぶりの再読。 以前の記憶では、クイーン長編38作中で、これと「真鍮の家」が最低評価2作でした。 再読してみて、事件が起きるところまで、なかなかそそられる状況設定で面白かったですが、その後は(皆さん書かれていますが)警察が無能すぎる、ラストの決め手も弱いなど、弱点だらけで、お勧めできません。 しかし、クイーン好きとしては、ラストの決め手のクイーン好み感や、説得力の弱いドンデンなども楽しめたので、最低評価からは脱却。(「最後の女」「心地よく……」のほうが下かな?) 4点と迷った5点 |
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| No.17 | 6点 | ヒルダよ眠れ アンドリュウ・ガーヴ |
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(2019/03/20 00:02登録) 瀬戸川さんの文庫解説に共感。犯人が絞られる展開はあっけないし、後半になってくると視点人物は変わるし、最後の自白は冗長すぎる。 でも、途中の展開は私立探偵小説のようで、少しずつ見えてくるヒルダのキャラクターは、気味が悪くてザワザワする感じでよい。「傑作」「名作」ではないけど、後々まで残る個性的的な「佳作」ではあると思う。 いいところと、残念なところのある、ガーヴの習作というところ。 あ、最後の章(数ページだけだけど)は、ガーヴ印。(お話でも、そんな風にするかよっで感じ。苦笑) |
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| No.16 | 5点 | 死時計 ジョン・ディクスン・カー |
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(2019/03/07 23:51登録) 30年ぶりの再読。ゴタゴタしていた印象だけで、内容はほとんどおぼえていなかった。印象通りゴタゴタしている。 真相をきいても「え、そんな情景だったっけ?」と感じて納得感も、腑に落ちる感もなく、解決はぴんとこない。 「カーはチェスタトン風の話(なにがおきているかわからない話に説明をつける)を長編でやりたいという所がある」と書いていたのは、「新カー問答」だったかな?(間違いかも。未確認) これもその傾向の話だなと感じた。私の中でこのくくりは「帽子収集狂」「死者はよみがえる」「アラビアンナイト」などだけど、どれもピンとこない。 フェル博士とハドリー首席警部の討論は面白かった。それがあってこの点数かな。カーの中では、中の下の位置。 miniさんの「読者は何が謎のポイントなのかを把握し難い、これでは謎が解かれても驚きを感じ得ない」は、非常に共感! そうそう! |
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| No.15 | 6点 | 連続自殺事件 ジョン・ディクスン・カー |
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(2019/02/26 02:17登録) 実をいうと、最初に読んだカー作品。なんでこれを最初にとったのかなぁ。ネットもない時代で、情報が少なかったから、本屋の店頭で手にとれるものを選んだだけだったかも。 それにしては、カー入門としてはいい作品を選んだかも。カーの特徴「密室」「怪奇趣味」「ドタバタ」「ラブコメ要素」がいい塩梅に配置されている。佳作。 カーの「ラブコメ要素」はあまりのれないときが多いのだけれど、これは素直に楽しめた。 再読してみると、ミステリ要素としては、プロット展開(自殺?他殺?)で楽しませようとしていて、トリックは添え物に近い感じを受けた。 採点は、最初に読んだカー作品という思い入れを加えないで、この点。点数以上に思い入れはある作品。 |
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| No.14 | 7点 | 皇帝のかぎ煙草入れ ジョン・ディクスン・カー |
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(2019/02/15 00:58登録) 新訳で再読。 うん、やっばりこれはよくできている。だれることもなく一気読み。誰にでもお勧めしやすい。 でもね、この平均点はできすぎでしょ。ミステリ史に残る傑作のような点数だけと、そこまでではないよなぁ。 カーにはもっと面白い作品がいくつもある。これは一発ネタという感じで、インパクトが薄い。 カーの傑作はいろいろアイディアをてんこ盛りして、サービス満点なのがいいんでしょ!(そのかわり整理ができてないところがあるけど、それはお愛嬌) ということでこの点数。私の好みでは、カーの中では中の上。 |
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| No.13 | 6点 | サムスン島の謎 アンドリュウ・ガーヴ |
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(2019/02/10 11:08登録) 去年からガーヴをたくさん読んでいますが、本書は平均点の出来です。 観光地が舞台の2時間サスペンスのようなプロットです。 テレビのサスペンスより、品がいいのがガーヴの良さでしょう。 福島正実訳好きとしては、ガーヴに福島正実訳が多いのがうれしいです。本書も福島正実訳です。 ちなみに、舞台は実在の場所で、Wikiに航空写真があります。 本書の冒頭に地図が掲載されていますが、航空写真と比べても、かなり正確に書かれています。 私は航空写真をカラー印刷して、参照しながら読んだので、情景イメージが湧きやすかったのか、観光地の空気感を楽しめました。 |
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| No.12 | 10点 | 十角館の殺人 綾辻行人 |
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(2019/02/09 13:50登録) みなさんの書評をみて、否定的意見にも「そうだよね」と理性では納得しますが、リアルタイムで読んで「こういうのが読みたかったんだ!」と興奮した大学生のころの感情を優先して満点にします。 単発作品と思っていたのに、書店の新刊で「水車館」のノベルスをみて、「館つながりでシリーズにするのかー」とワクワクしたあの頃が懐かしい! |
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| No.11 | 6点 | 千年図書館 北山猛邦 |
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(2019/02/05 19:15登録) 「私たちが星座を盗んだ理由」と同一タッチの短編集という帯。 それはその通りでしたが、「私たち……」よりはインパクトが薄いです。 でも全体的に良質な話でした。 【お願い】最後の話、ラストにああなった理由がわかりませんでした。誰か教えてください。 |
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| No.10 | 7点 | 私たちが星座を盗んだ理由 北山猛邦 |
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(2019/02/04 23:57登録) 「嘘つき紳士」は平凡な感じだけど、他4作「恋煩い」「妖精の学校」「終の童話」「私たちが星座を盗んだ理由」はなかなかよい。 「終の童話」はとくに好み。これだけなら8点だけど、総合では7点。 |
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