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ミステリの祭典

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ことはさんの登録情報
平均点:6.14点 書評数:331件

プロフィール| 書評

No.11 6点 千年図書館
北山猛邦
(2019/02/05 19:15登録)
「私たちが星座を盗んだ理由」と同一タッチの短編集という帯。
それはその通りでしたが、「私たち……」よりはインパクトが薄いです。
でも全体的に良質な話でした。
【お願い】最後の話、ラストにああなった理由がわかりませんでした。誰か教えてください。


No.10 7点 私たちが星座を盗んだ理由
北山猛邦
(2019/02/04 23:57登録)
「嘘つき紳士」は平凡な感じだけど、他4作「恋煩い」「妖精の学校」「終の童話」「私たちが星座を盗んだ理由」はなかなかよい。
「終の童話」はとくに好み。これだけなら8点だけど、総合では7点。


No.9 10点 鋼鉄都市
アイザック・アシモフ
(2019/02/02 17:42登録)
SFとしては、世界設定が好み(地球人は広場恐怖症でスペーサーと対立している構図etc)
謎解きとしては、仮説の構築/崩壊を繰り返す展開が好み。
物語としてはバディ(相棒)ものとして楽しい。
アシモフは大好きな作家で、ミステリファンに読んでほしい作家です。
基本的にアシモフ作品は「謎と解決」型の作りなので(ファウンデーション・シリーズだって、思い返せば「謎と解決」型でしょ?)、多くのミステリファンが楽しめるはず。
若い頃によんで、思い入れがあるので最高点で!


No.8 7点 エラリー・クイーンの新冒険
エラリイ・クイーン
(2019/02/02 17:27登録)
「神の灯火」は、よくできていると思うけど、世評ほどは評価しません。
エラリーの「気付き」とタイトルは、クイーンのセンスを感じさせてくれて好きだけど。
「冒険」よりはかなり落ちる印象。
(2025/1 再読したので追記)
 「神の灯」 再読して、雰囲気の盛り上げ、演出が記憶よりよく、評価があがった。新冒険の中では、やはりこれがいちばんよい。
「神の灯」以降の作は、やはり「冒険」より平均点がかなり落ちる。
 「宝捜しの冒険」 盗難に宝探しをからめてテンポよく描く。ミステリ的にはエラリーがなにを仕掛けているかという点が面白さのポイント。
 「空洞の竜の冒険」 竜のドアストッパーの事実から話が展開していく。手がかりの配置がいかにもクイーンらしい。
 「暗黒の家の冒険」 状況に1つ偶然が過ぎる点があるが、1つの疑問から一気に推理を展開するところはクイーンらしい。
 「血をふく肖像画の冒険」 事件と推理は単純なもの。興味深いのは、事件が発生するまでをじっくりと描いていて、ライツヴィル以降の作品のようなタッチがあるところ。
 「人が犬を噛む」 野球観戦中の事件を描く。状況が個性的で魅力的で、事件の構図はきれい。でも殺人事件の捜査より野球に興味があるところや、最後の処理など、捜査陣はこれでいいのか?
 「大穴」 競馬にまつわる事件。展開はありきたりで、構図もわかりやすい。
 「正気にかえる」 ボクシングという舞台設定を活かした手がかりと推理。なのだが、推理は自作の再利用なので高く評価できない。
 「トロイの木馬」 アメフトの試合開始前に宝石の盗難が発生。隠し場所からまっすぐに犯人にたどり着く推理はシンプルだが、前振りが的確。


No.7 9点 エラリー・クイーンの冒険
エラリイ・クイーン
(2019/02/01 12:29登録)
平均点はいまひとつですね。やはり短編集は高得点は難しいのか。
友人にすすめたら「教科書みたい」といっていましたが、謎解きミステリの典型を体現しているからだと思います。
「シャーロック・ホームズの冒険」と並んで、謎解きミステリ短編集の基本図書ということで、この点。
(2025/1 再読したので追記)
 「アフリカ旅商人」 趣向はいいが、構成はシンプル。手がかりと推理だけで、すこし無味乾燥ぎみ。
 「首吊りアクロバット」 ”なぜ、その殺害方法?”という疑問はよい。決め手の手がかりが提示から即解決な構成は、すこし残念。
 「1ペニー黒切手」 ホームズのある作品をフィーチャーして、最後はポーのある作品をフィーチャーして締めと、なかなか気がきいている。犯行現場に残る手がかりが、クイーンらしくていい。
 「ひげのある女」 だいぶ強引な構成の話だが、嫌いじゃない。”手がかりはたくさんあったよ”と説得するような推理は、ややクイーンらしくない。終盤の展開はホームズのある作品を思い出させる。
 「三人の足の悪い男」 ミステリを読み慣れていたら、手がかりとその展開はわかってしまう。「事件の構図」と「後半の展開」は、以降のある作品を思い起こさせるが、エラリーの発言も含め、以降の作品の方が圧倒的に良作。
 「見えない恋人」 ライツヴィル物を思わせる舞台に、シンプルな構図でまとまっている。タイトルの意図が最後にわかる構成はよい。
 「チークのたばこ入れ」 短いページ数に事件が複数盛り込まれ、展開のキーにタイトルの”たばこ入れ”が絡んでくる見事な構成。推理も明確で、犯人名を最終行にもってくるたたみ方も鮮やか。本作のベストの1つ。
 「双頭の犬」 本短編集中、もっとも雰囲気作りに力がはいっている。事件が起きるまでの描写も丁寧で、実験発生後、一気呵成に解決になだれ込む。本作のベストの1つ。
 「ガラスの丸天井付き時計」 冒頭に事件の手がかりを前振りをしつつ、短いページ数に正しい手がかりと偽の手がかりを複数詰め込んで、推理の構築だけでよませる、これぞクイーンといった1篇。”こんなことする犯人はいないだろう”というところをスルーできない人には評価されないだろうが、私的好みでは、本作のベストの1つ。
 「七匹の黒猫」 エラリーが偶然きいた不可解な話からはじまり、ほぼ視点をエラリーに固定して、息つく間もなく展開させる良作。被害者について地の文で描写されないところは、極めて初期クイーンらしい。
 「いかれたお茶会」 中期のミッシング・リンクのこだわりに繋がる最初の例か? 私には展開も含めて、のれない作品。


No.6 6点 レーン最後の事件
エラリイ・クイーン
(2019/02/01 12:22登録)
ラスト以外は読みどころがないと思うけど、やっぱりラストの構想はいいので、6点で。
角川の新訳で再読したので追記。
後半に出てくる2つの推理は、かなり魅力的な推理なのだが、前半3分の2は、あまりにも冗長で偶然が多い。これで全体の印象が悪かったのだなぁと再確認できた。後半の事件だけで中編にまとめていたら、「神の灯」以上の傑作になっていたかもと思う。


No.5 7点 Zの悲劇
エラリイ・クイーン
(2019/02/01 12:20登録)
やはり、X,Yと比べると色々落ちる。雰囲気も変わってしまっていて、原因はこのころのクイーンの量産体制と邪推。
それでも最後の推理シーンはいいので、少しおまけで7点


No.4 10点 夏への扉
ロバート・A・ハインライン
(2019/01/31 20:58登録)
高2の夏休みに読みました。
読み始めたのは、午後4時位。読み終わったのは、午後6時半くらい。
夏の夕暮れで、いつもと違う世界にいる感じがして……。(あれ? 世界はこんな感じだったっけ?)
それは多分、深く深く作品世界に入っていたため、感覚器官がおかしくなっていたからでしょう。
思い出の作品なので、10点。
また、訳がいいんだよね。
「かくいう僕も、夏への扉を探していた」なんて……。
「かくいう僕も」というリズム感は、福島正実だなぁと思う。福島正実の口調は大好き。多分、福島正実の訳で評価は3割増。


No.3 9点 Yの悲劇
エラリイ・クイーン
(2019/01/31 18:53登録)
バニラの匂い、マンドリンが凶器など、そそられるガジェットが満載で、クイーンの生涯のテーマ「操り」の初出とか、注目点が盛りだくさん。
推理部分は今ひとつと思うけど、やっぱりこれは傑作。8点と迷うけど、9点で。


No.2 10点 Xの悲劇
エラリイ・クイーン
(2019/01/31 18:35登録)
小5のときに、初めて読んだ大人向けの本。
そのときはなんとか読みおえるのが精一杯。読めたことに満足していただけでした。
その後、中1で読み直したとき(ほとんど忘れていたこともあって)、舞台裏解説で、今まで見えていた風景がパタパタと変わっていくことに、とても興奮したものです。
あのときの快感を求めて、今もミステリを読んでいる感じなので、文句なく10点で。


No.1 7点 赤い博物館
大山誠一郎
(2019/01/31 01:42登録)
私もベストは最終話「死に至る問い」
みなさん、動機で評価が低いようですが、私はそこがよかった。
「普通はそんなことしないよ」ともちろん思いますが、だって普通じゃなくなってるよね。作者は間違いなく狂気を書こうとしていると思う。最後の犯人の表情なんて、ぞくっとしてしまいましたよ。
復讐日記の手記もいいし、この人は謎解きにこだわらなければもっと小説として面白いものがかけると思うんだけど、謎解きはゆずれないのでしょう。

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