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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.89点 書評数:2432件

プロフィール| 書評

No.52 6点 捕物帳もどき
都筑道夫
(2010/03/13 23:53登録)
「名探偵もどき」に続く連作短編「もどき」シリーズ第2弾。
探偵役の吉原遊女屋の若旦那が、半七、人形佐七、銭形平次、むっつり右門、若さまの5大捕物帳プラス顎十郎に扮し大騒動。
捕物帳フアンにとってたまらない設定です。本格ミステリの趣向が弱いのが難点ですが、私的には全然問題ありません(笑)。
第3弾の「チャンバラもどき」までオススメです。


No.51 6点 天狗の面
土屋隆夫
(2010/03/13 21:42登録)
本格ミステリ長編第1作。
土俗宗教がはびこる信州の村での儀式中の毒殺トリックを扱っています。千草検事シリーズとは、まったく違うテイストで新鮮な感じを受けました。毒殺トリックの目眩ましもよく考えられていて、小品ながらこれは秀作ですね。
土田巡査は「物狂い」にでてきた人と同一人物?


No.50 6点 四重奏
倉阪鬼一郎
(2010/03/13 21:15登録)
講談社ノベルスだから、例によって「館」もののバカミスです。
超絶技巧の大仕掛けはシリーズの中では一番まともかと思います。
まだこの時期、作者はバカミスと意識してないかもしれません。


No.49 6点 狂い壁 狂い窓
竹本健治
(2010/03/13 17:18登録)
古い病院を改築したアパートをめぐる怪奇ミステリ。
大量血の出現とかの連続する怪異現象と、秘密を持つ住民たちなど途中までの雰囲気作りは非常によかった。
(以下ネタバレ)
終盤、アパート住民の一人がシリーズキャラクターだと判明してシラケてしまった。「八つ墓村」に金田一耕助がいらないのと同様、この小説に牧場智久は必要ないと思った。


No.48 6点 さよならは2Bの鉛筆
森雅裕
(2010/03/11 21:04登録)
女子高校生を主人公としたハードボイルド?連作短編集。
初期の作品のせいか文章が生硬で、ウイットに富む会話もあまりなかった。最終話の表題作がまずまずかな。
鮎村尋深シリーズのようなミステリを期待していたが残念。


No.47 3点 贋作『坊ちゃん』殺人事件
柳広司
(2010/03/11 20:43登録)
赤シャツ自殺事件の謎を追って、坊ちゃん再び松山へ。
タイトルから楽しいパロデイを想像するが、極めてメッセージ性の強いブンガク志向の問題作。
こういった暗い小説は趣味でないので、採点は厳しくなります。


No.46 5点 失踪
松本清張
(2010/03/11 18:58登録)
未文庫化作品集<1>
清張も叙述トリックを書くのかとビックリさせてくれた中編「草」が質・量ともに編中のベスト。
というか、過去の作品の落ち穂拾いのようなラインナップで、清張はたいてい読んだという人が手を出す作品集。


No.45 7点 雪に花散る奥州路
笹沢左保
(2010/03/11 18:46登録)
どんでん返しの見事さで定評のある笹沢の時代小説短編集。渡世人を主人公にした4編を収録。
ノンシリーズなので、予定調和を排した、よりスリリングな展開を見せてくれてます。
編中では「峠に哭いた甲州路」が、時代小説、ハードボイド、本格ミステリとして傑作だと思いました。終盤までは主人公が木枯し紋次郎でもいい展開ですが、意外な真犯人を提示した後の二度目のサプライズはノンシリーズならではのものです。


No.44 5点 半落ち
横山秀夫
(2010/03/10 22:20登録)
直木賞は完落ち。
警察小説の短編集のほうは、「臨場」など本格系のものも多々あり好きな作家なんだが、これはラストがピンとこなかった。読解力の問題かもしれません。


No.43 7点 さらば長き眠り
原尞
(2010/03/10 21:16登録)
私立探偵・沢崎シリーズ長編第3作。
「さらば」「長き」「眠り」。タイトルからしてチャンドラーへのオマージュですか。ギャグかもしれませんが。
前2作と比べて文体の緊密度が下がった感じは受けますが、その分読みやすくなっています。ミステリとしても満足いく出来だと思いました。


No.42 7点 銅婚式
佐野洋
(2010/03/10 20:52登録)
第1短編集。
50年以上ミステリを書いている作家だから短編集も相当数ありますが、この最初に出した作品集を超えるものがないというのは皮肉です。表題作は有名ですが「不運な旅館」も相当なもの。トリッキイな作品が満載ですね。


No.41 6点 繭の夏
佐々木俊介
(2010/03/10 20:34登録)
夏休みに姉弟探偵が遭遇する過去の眠れる殺人。
いわゆる「回想の殺人」テーマのオーソドックスなミステリ。
さきに「模像」を読んでいただけに、あまりの作風の相違にちょっとビックリした。
新人賞応募作にしては、目新しい趣向はありませんが、仁木悦子ファンであれば満足いく作品だと思います。


No.40 6点 ゾルゲの遺言
伴野朗
(2010/03/10 20:25登録)
太平洋戦争前夜を舞台背景にした国際謀略サスペンス。
物語はタイトルで想像されたとおりです。スパイ(裏切者)は誰かというテーマは犯人当てミステリそのもので、本格として読むことが充分可能。「三十三時間」と並んで本格色の強いサスペンスです。


No.39 7点 時鐘館の殺人
今邑彩
(2010/03/10 20:15登録)
本格ミステリ短編集。
この人は時に凡作やホラー系の作品も書いていますが、初期の端正な本格ものは見逃すのはもったいない。
短編集ではこれが一番かな、表題作ほか「生ける屍の殺人」「黒白の反転」等どれもよかった。


No.38 6点 粘土の犬
仁木悦子
(2010/03/10 18:56登録)
ミステリ短編集。
どの作品もいいですが、「黄色い花」「かあちゃんは犯人じゃない」なんかが好きですね。
子供が主人公のミステリを書かせたら彼女が一番でしょう。


No.37 6点 佐渡金山殺人事件
中町信
(2010/03/10 18:44登録)
氏家周一郎シリーズの第1作。相変わらずベタなタイトルです。
専業作家になってから却って作品の質が落ちてしまいましたが、これは久々にトリックが決まったまずまずの作品ではないでしょうか。(どの作品も設定がよく似ているので自信はありませんが)


No.36 7点 修道士の首
井沢元彦
(2010/03/10 18:34登録)
歴史ミステリ連作短編集、織田信長推理帳シリーズの第1作。
「六点鐘は二度鳴る」「裁かれたアドニス」など本格度が非常に高い。著者の短編集ではベストでしょうね。
シリーズ2作目以降は長編となり、そのぶん本格度は落ちたように思います。


No.35 8点 逃がれの街
北方謙三
(2010/03/10 18:21登録)
今や忘れられた感のある北方ハードボイルド。男の矜持とか生きざまとかは当世流行らないんだろうなあ。
一般的には「眠りなき夜」「檻」とかが代表作なんでしょうが、マイ・フェイバリットはコレです。パーカー「初秋」に感動した人なんかは、ド真ん中の逸品だと思います。


No.34 7点 呪いの聖域
藤本泉
(2010/03/09 22:18登録)
東北地方の謎の村集団をテーマにした「エゾ共和国」シリーズ第1作。独特の雰囲気のある土俗伝奇ミステリです。
主人公が下北半島近くの雪花里村へ到着したあたりの、なんともいいようのない恐怖感は読後も消えることがない。文章表現は荒削りな感じがするが、初期の坂東真砂子に似た印象を持った。
シリーズ第2作の乱歩賞「時をきざむ潮」は、より本格風味を加味したものになっていると思います。


No.33 7点 昆虫探偵
鳥飼否宇
(2010/03/09 21:57登録)
昆虫の世界の本格ミステリ。
被害者が昆虫なら探偵も昆虫、名探偵・熊ん蜂シロコバ氏が難事件を解決する連作ミステリ。
設定はバカミスだが、トリック自体は昆虫の生態を活かしたまっとうな本格編で、実に面白い。

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