測量ボ-イさんの登録情報 | |
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平均点:6.25点 | 書評数:624件 |
No.344 | 6点 | 被害者は誰? 貫井徳郎 |
(2012/11/24 09:25登録) 悪くはないんですけどね、もう一度読みたいと思う何かが 足りない印象。 最後の「名探偵は誰?」は面白い趣向ですけど、これ単独 で読むとオチがわからないのでは? 氏の作品をはじめて読みましたが、皆さんの書評を拝見す ると、これはどちらかというと異色系みたいですね。 次は氏の長編にチャレンジしましょう。 |
No.343 | 6点 | 人を乗せない急行列車 津村秀介 |
(2012/11/10 09:58登録) まずまずの作品。メイントリックは有栖川氏の某作品を連想 させます。 |
No.342 | 7点 | 赤毛のレドメイン家 イーデン・フィルポッツ |
(2012/11/02 20:12登録) かの乱歩が絶賛したという、古典名作。今回ようやく縁あって 読む機会がありました。 古典作品だけに、すれっからしの方には真相はわかり易いです が、雰囲気つくりも含めてなかなかの良作だと思います。 (余談) 書かれた年代が年代だけに、確かにトリックは古めかしく、犯 人も読みなれた人ならわかり易いです。 でも特にここ数年僕は思うのですが、真相が分かったのと、そ の作品の個人的評価は別物だと感じています。 少なくとも僕の場合、真相がすぐ分かった=つまらなかった= 低評価 という思考回路にはならないです。 逆に近年の作品の方が真相をやたら捻ったりコロがしたりして わかりにくくし、結果的に作品の価値をさげているような気も しなくはないです。 まあ作者の肩を持てば、読者に真相を簡単に看破されない為の やむなき措置なのかも知れませんが・・・推理作家も大変ですね。 比較的ライトな国内作品を数作読んだ後に、趣向を変えてこう いう作品を読むのもいいですね。 |
No.341 | 4点 | 寝台急行銀河の殺意 津村秀介 |
(2012/10/13 11:43登録) お得意のアリバイ崩しですが、内容は平凡。 意外性もあまりないし、謎(アリバイ)を解く手がかりを 読者に十分与えていないのが残念な感じです。 |
No.340 | 5点 | 北の旅 殺意の雫石 津村秀介 |
(2012/10/06 21:01登録) 氏の作品はかれこれ10作近く読みましたが、その中では 異色の作品ですね。 オ-ソドックスなアリバイ崩しと見せて、実は・・・と いう感じです。眉に唾をつけてお読みください。 |
No.339 | 6点 | 硝子のハンマー 貴志祐介 |
(2012/09/29 12:11登録) 取り敢えず読み始め、途中でTVドラマで見たことを思い 出しました(苦笑)。 トリックはまずまず斬新ですし、悪くはなかったですよ。 特に防犯関係の薀蓄は参考になりました。 ただ後半に話しは冗長な気がするのが不満点。 |
No.338 | 7点 | 奇面館の殺人 綾辻行人 |
(2012/09/21 19:51登録) 「何故首を切ったか」「何故関係者が仮面を被せられたか」 この理由づけが面白く、納得のいくものでした。 ただ犯人を特定する論理はもう一つかな?2つある理由の特に 後者は普通気づきませんよね。 採点は6点レベルかと思いますが、いつもながら雰囲気作りは 秀逸なので、プラス1点。 |
No.337 | 7点 | ある閉ざされた雪の山荘で 東野圭吾 |
(2012/09/08 08:15登録) 雪の山荘・・・嗜好の直球ど真ん中ですね。 解決は意外と奥が深く、あるようでない結末かも。 氏の作品にしては本格色が強く、満足できました。 |
No.336 | 6点 | 鍵のかかった部屋 貴志祐介 |
(2012/09/01 09:00登録) 先にドラマを見ていたのですが、幸い内容をあまりよく覚えて いないこともあり、新鮮な気持ちで楽しめました。 今時密室なんて・・・という方も居るのかも知れませんが、こ れはこれで良かったですよ。 個々の作品の評価を簡単に。 <佇む男> 個人的にはこれが一番良かったです。古典作品でも通用しそう な、シンプルで斬新なトリックですね。 <鍵のかかった部屋> こちらは物理トリックと機械トリックの組み合わせ。でもこう いうのが苦手な方にとっては面白くないかも。 <歪んだ箱> まあまあ。推理作家の永遠のテ-マである(?) 密室を、うまく現代風に消化しています。 <密室劇場> 出来栄えは一番悪そう。いわゆる脱力系トリック(?) |
No.335 | 6点 | 探偵ガリレオ 東野圭吾 |
(2012/08/26 14:05登録) 僕、一応理系の人間(工学部)なので、何とか楽しめまし たけど、科学オンチの方には辛いと思います。 他の方のコメントにもありますように、種あかしされても 「ふ-ん」で終わってしまうネタが多いので。 僕自身も3番目の話し以外はやはりよく判りませんでした。 余談ですが、「湯川学」なる名前はあの中間子理論の湯川 博士から来たのでしょうか? |
No.334 | 5点 | 綺想宮殺人事件 芦辺拓 |
(2012/08/18 18:12登録) う-ん、これは奇想天外・複雑怪奇。現代ミステリ中の奇書 といっていいでしょう。 国内ミステリの3大奇書といえば、「虚無えの供物」「ドグ ラ・マグラ」「黒死館殺人事件」が有名ですが、当初の印象 は「虚無・・」かと思うも、よく読めば「黒死館・・」に近 いですかね(因みに後者は未読)。 書いてある内容が一部理解できず、従い謎を推理しようとい う気にはどうもなれなかった作品。よって採点は辛め。 |
No.333 | 7点 | 綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキ-3 アンソロジー(国内編集者) |
(2012/08/11 08:21登録) このシリ-ズの3冊目ですが、マンネリ感はなく十分楽しめ ます。 トリに鮎哲氏の名短編「薔薇荘殺人事件」が入っているのが 嬉しいです。 有栖川氏が、「もしミステリ創作学校というものがあったな ら、教科書になりそう」言っていますが、まさにその通り。 |
No.332 | 7点 | 綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー アンソロジー(国内編集者) |
(2012/08/10 22:23登録) ユニ-クな趣向で、お二人の会話だけでも十分楽しめます。 作品では「黒い九月の手」が印象に残りました。 推理小説というよりも、これは論理パズルですね。賛否両論 ありそうですが、こういうのが好きな人もいると思います。 |
No.331 | 6点 | ガラス張りの誘拐 歌野晶午 |
(2012/07/28 14:09登録) 目次を見て違和感感じたけど、なるほどそういう事なん ですね。 全体的に悪くはないけど、良作と呼ぶにはもうワンパンチ 不足でしょうか。 事件の黒幕もすれっからしの方には判りやすいのではと 思います。 |
No.330 | 8点 | 双月城の惨劇 加賀美雅之 |
(2012/07/21 15:14登録) いい作品ですね。久々にガチガチ本格作品に出逢えた ような気分です。 この作品は、「怪しげな建物」「怪しげな住人」「血 みどろの惨劇」「名探偵による解決」と、ガチガチ本 格が持っている要素をほとんど持っています。 古臭いと言われようが、時代遅れと言われようが、こ ういう作品、好いですねえ。 (ここから ネタばれ注意!) 他の方からも指摘ありますが、共犯者がいるのがやや 不満点。この話しを単独犯でうまく書ければ完成度も 更にUPするんですけど。 あと人の死が5つあって、その内訳は殺人2+自殺2 +事故死1ですか・・・ これを完璧に推理できる人いるのかな?難易度高すぎ るきがします。 |
No.329 | 7点 | スノーバウンド@札幌連続殺人 平石貴樹 |
(2012/07/10 21:13登録) 作者の作品を読むのは2作目。 感想は、1作目の「誰もがポオ・・・」とほぼ同じ ですね。 本格色が高く、読後の満足感はありますが、この謎 を解くには難易度が高いような気がします。 真犯人だけなら勘でも当たるかな?僕は外れましたが。 |
No.328 | 5点 | ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿 S・S・ヴァン・ダイン |
(2012/06/30 20:02登録) 古典作品の巨匠、ヴァン・ダインの短編集。 氏の短編を読む機会の少ない日本の読者には貴重な 一冊だと思います。 まあ内容自体は平凡で、推理小説というよりは、ノ ンフクション風? 採点は希少価値も考慮して甘めで。 |
No.327 | 6点 | ハッピーエンドにさよならを 歌野晶午 |
(2012/06/17 11:26登録) 氏の作品は短編でも読み応えありますね。 本篇はこういうスト-リ-だと知ってて読んだ ので、まあ許容範囲内。 でもやっぱり気の滅入る話しが多かったかな。 |
No.326 | 6点 | 能面の秘密 安吾傑作推理小説選 坂口安吾 |
(2012/06/09 09:55登録) 名作「不連続殺人事件」で有名な氏の短編集。 この中では「投手殺人事件」が僕好みで良かったです。 「読者への挑戦」がついたフェアな作品。 昭和20年代の常識(?)も伺えて楽しかったです。 (一万円札がないので、300万のお金もトランク詰。銀行振り 込みがないので人力で輸送、新幹線がないので東京→京都の 移動が9時間・・・) 外に特筆する作品はないですが、本来推理作家ではない氏の 鬼才ぶりは伺えます。 |
No.325 | 9点 | 隻眼の少女 麻耶雄嵩 |
(2012/05/26 17:28登録) これは良かったです。この作品の世界に引き込まれ、後半は 一気読み。 真相及び動機に一部不満点があるのが減点要素ですが、他の 部分でそれをカバ-しており、今年読んだ作品では間違いな くNo.1です。 ラストも意外性十分で余韻もあり、それでいて後味が悪くな いのも好感持てます。 採点は久々に9点つけましょう。 (余談) 齢十七歳でここまで考えての行動なんですね。 女って怖い(汗) それと登場人物名が京都と滋賀の地名(作者の他作品でも同 様の趣向が)になっています。 「御陵」「山科」「岩倉」「別所」「坂本」「石場」「粟津」 ・・・ 「琴折」って地名あるのかな?僕は知りませんが |