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ミステリの祭典

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綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー2

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2009年11月
平均点6.67点
書評数3人

No.3 7点 測量ボ-イ
(2013/01/20 16:35登録)
シリ-ズの1と3は既読で、今回2を読みました。
いつもながらのお二人のト-クが絶妙で楽しめます。
作品では「親愛なるエス君へ」が印象的。猟奇的内容
が苦手な方にはおすすめしませんが、これは凄い作品
ですねえ。
「叙述トリック」と判っていても、殆どの読者が作者
の術中にはまるのでは?

No.2 6点 こう
(2010/03/15 00:39登録)
 対談は相変わらず好調です。二人の作品「黒鳥亭殺人事件」、「意外な犯人」は既読でしたが自作解説付きですのでそこが楽しみとなるかどうかだと思います。
 「親愛なるエス君へ」は実際のパリの人肉食事件を読者の念頭に置かせた上での超絶技巧の流石の連城三紀彦作品といったところですが個人的には作品の出来と関係なく読み心地の悪さが先に来てしまいます。ある意味連城ミステリの頂点とも思いますが初めてこの本で連城三紀彦作品と遭遇するかもしれない読者にいきなりこの作品はないだろうという思いもあります。
 やはり対談とセットで楽しむ本で通常のアンソロジーとは趣きが違うことは再認識されました。

No.1 7点 江守森江
(2010/01/23 21:45登録)
本の構成は第一集の書評に記した通り(参照の事)
アンソロジーとしては、超絶技巧作品・連城三紀彦「親愛なるエス君へ」(技巧を楽しむ小説と割り切らないと嫌悪感を抱く可能性もあるので注意!!)と犯人当て企画作品・大川一夫「ナイト捜し」の二編が読めるだけでも価値がある。
又、第5回での「陽の伏線」「陰の伏線」の話や作例、第7回での叙述トリック論や本格ミステリに求める驚きと納得の融合等々、収録作品のネタばらし有りの対談部分もミステリを読み進む指針になりうる内容で読み応えもある。
本格ミステリ好きには絶妙な企画なので継続中なのが嬉しい。

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