home

ミステリの祭典

login
殺しの双曲線

作家 西村京太郎
出版日1977年09月
平均点6.63点
書評数30人

No.10 9点 isurrender
(2009/07/22 01:21登録)
完全犯罪ですね
しつこいくらいの双子トリック
評価が高いのも肯けます

No.9 7点 あい
(2009/01/25 14:08登録)
話の内容は面白かったが、人物描写が足りないので感情移入できない

No.8 7点
(2008/12/10 22:34登録)
動機は例によっての西村流怨念で、少々うんざりしますが、最初から宣言している双子を使ってのアイディアはうまく考えられています。クリスティーへのオマージュ的展開も楽しく、当サイトで、西村作品の中で圧倒的に書評数が多いのも納得の一作です。
itokinさんも指摘されているように、最後の数行は後を引く味があります。

No.7 6点 こう
(2008/12/08 01:32登録)
 「そして誰もいなくなった」をモチーフとした「山荘もの」であり、双子トリックを堂々と使った意欲作で、水準作ですが書き方によってはもっと面白くなったのでは、と少し残念な気もします。時代からか動機が社会派的なのもマッチしていませんしこてこての本格らしく書いてくれれば、と個人的には思います。 

No.6 8点 itokin
(2008/10/23 06:47登録)
二つの事件を事件をどう結びつけるのか、マークの意味は?等、クリスティーに挑戦する制約になかでよく練られている。
しかし、今ひとつ盛り上がりに欠けるのは、キャラクターが弱い、悲しみ、怒りが、表現されたいないためか?(最後の数行を除いて)

No.5 6点 シーマスター
(2008/08/25 20:30登録)
秀逸なクローズドサークル+双子(ネタバレじゃないよ)+α
本格モノとして紛れもなく国内名作の一つ。

ただ個人的には、クローズドには推理や論理よりも息づまる緊張感とジワジワ濃縮してくるソリッドな恐怖を期待しているので、そういう点では若干物足りない。
いや、内容は十分そうしたものになっていると思うが、文体が全く奇を衒わない(下手すればチョっとバカっぽく感じられるほど)素朴で平易なものなので今一つゾクゾクする閉塞感が湧いてこない、というべきかもしれない。(鮎川哲也の「りら荘事件」辺りにも同様の印象を受けた記憶があるが、時代性なのかな)
この作品に綾辻氏の館のような物々しい筆致、雰囲気作りがあったら、自分としては間違いなく◎なのだが・・・

並行する連続強盗も人を喰った感じで面白いが、「わざわざそんなややこしいことしなくても・・」という読後に感じられる必然性の乏しさは如何ともし難い。
まあ、これは作者としてはミスディレクションの意味合いが大きいのだろう。

No.4 7点 いけお
(2008/04/03 22:08登録)
人物に個性がなく、真犯人達もみえみえ。
盛りだくさんなのに、シンプルで、かつ満足できるバランスが見事だったので、あえて相反する短所を最初に列挙した。

No.3 8点 akkta2007
(2008/03/02 19:09登録)
非常に内容のある充実した作品であった。
親でも見間違うほどの良く似た双子兄弟を題材とした作品。
双子である特性を存分に生かし、事件が展開される。
また全然関係のないようなところで起きた事件が、最終的には双子の事件と結びつく。
時間を忘れて夢中になれる本当にいい作品であった。

No.2 8点 マニア
(2007/12/31 03:03登録)
個人的には国内クローズド・サークルものの最高傑作の一つだと思う。

全く繋がりのないように思われる登場人物たちが、雪に閉ざされた山荘で1人また1人と殺害されていく恐怖。徐々に浮かび上がる登場人物たちの隠れた繋がり。同じ時期に東京で起こっていた双子による連続強盗事件。それらが全て奇麗に1つの線上に収まるロジックは圧巻!!

クローズド・サークル、双子、ミッシング・リンク・テーマと本格要素がてんこ盛り。初期西村の本格へのこだわりが見える傑作。

No.1 7点 dei
(2007/11/03 21:18登録)
西村京太郎の傑作。
冒頭に「双子トリック」が使われていることを名言しながらも
読者を煙に巻いてみせる。
マンネリ化した現在とは違う、意欲的な作品。

30中の書評を表示しています 21 - 30