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ミステリの祭典

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メルカトル鮎シリーズ

作家 麻耶雄嵩
出版日1997年09月
平均点7.42点
書評数60人

No.20 9点 T・ランタ
(2005/05/14 22:15登録)
麻耶雄嵩の最高傑作といってもいいのではないか。『鬼子』と村など、さまざまな要素が絡み合ったトリック、トリックそのものは珍しいものではないが、見せ方であれほどのスケールと衝撃を与えられるものなのかと感心するが、叙述トリックが分かりにくすぎるのでマイナス1点

No.19 8点 ざき
(2005/05/07 00:23登録)
いいねいいね〜
単純にフーダニットだけ抜いても結構ひねってあって、これだけでも合格点。
だが、仕掛けられているなと思っていても上手く騙された叙述もいいな
最後の一撃がちょっと分かりにくいのが玉に瑕…

No.18 7点 you
(2004/12/13 17:20登録)
鬼子のトリック(としか表現できない)のクオリティの高さに拍手。世界をまるごと崩す形の叙述は大好きです。ちまちましてなくて。ただ、簡単すぎたのが玉に瑕です。
最後のどんでん返しは今ひとつ。強引過ぎるのでは? 伏線も殆ど張られていなかったような。

No.17 8点 ギザじゅう
(2004/09/19 22:21登録)
やってくれた!まさに奇想!
ミステリ的な仕掛け(第一の解決ね)としては、アイデア自体は前例がありすぎて困るくらいだが、それをこの様に使用したという時点で、まさにアイデア勝ち。麻耶の奇想がさえる。
そして、ラストの大どんでん返し!叙述が仕掛けられてるなぁ、というのはわかりやすいが、それをあのようにひっくり返してしまうのも凄い!ただ説明不足なのか、納得しづらいのが玉に瑕。
今までの作品にくらべると、ミステリ的雰囲気は多少薄く、トリック自体も目新しい物ではないが、こういった使い方もあるという、奇想の模範的作品!
ただし、同じ年に出版された『メルカトルと美袋のための殺人』の方が楽しめた。

No.16 7点 Ryu
(2004/08/19 23:04登録)
「こんな村ねぇよ」ってつっこんでしまった。すばらしいと思うけど、「夏と冬〜」に比べたら、まだ想像の範囲内だったので、なんか見劣りしてしまった。

No.15 8点 バファックス
(2004/07/03 01:04登録)
世界のシステムが判ると同時に、崩れる。
SFじゃないっすか?
もちろん、たいへん、おいしゅうございました。

No.14 8点 イデア
(2004/04/01 12:46登録)
相変わらずのドンデン。おもしろい。少々無理があるかもしれないが・・・。

No.13 9点 Dain
(2003/10/05 03:43登録)
うーん凄い。世界観、トリック、文章何をとっても秀逸です。でも救われない話。

No.12 10点 レギオン
(2003/08/28 16:27登録)
 これは1つの神話であると言っても過言ではない。
・・・やられましたよ。すごいなあ。

No.11 10点 エラリィ
(2003/01/16 20:30登録)
最初読み終わった時、事件の大部分は理解できたのだが一つ謎が残った。後でそれが解った時、あまりの巧さに震えました・・・。完璧にやられました。

No.10 6点 一千花
(2002/11/14 20:32登録)
下のjyunginさんとほぼ同じ感想です
本格とは思えない
旧約聖書のカインとアベルの話を思い出しました

No.9 9点 じゃすう
(2002/11/10 02:39登録)
凄い……、やられました。全て読者の思い込みだったとは。
これは言葉もないくらい。
櫻花と橘花のトリックは特に、読了してもしばらくは解りませんでした。

No.8 7点 okuyama
(2002/09/16 00:36登録)
巧妙なトリックが隠されていたことに唖然としました。読者に「当然・・・」と思わせておいて、「あれ?」と思わせる書き方が秀逸です。数ある叙述トリック作品の中でも、気づきにくさは抜群ではないでしょうか。
ただ、作品世界にイマイチ入り込めませんでした。たまに出てくるメルカトルは良かったです。

No.7 8点 塔骨虫
(2002/07/29 15:06登録)
単に「びっくり」したくて読んでみたのですが     正に「びっくり」してしまいました。         村で起こる殺人に面白味が欠けるのが難点ですが、ラストで明かされた真相には愕然。             久々に「作者の罠に嵌められる」ことの喜びを味わわせてくれました。いやはや、私、この作者を少々見くびっていたようです。                    メルカトル鮎はなぜか経歴が変わってますね。この辺も次回作への伏線だったりして。    

No.6 8点 のり
(2002/04/18 23:10登録)
比較的直球勝負な展開は本来の持ち味とは少し違うのかもしれませんが、テンポが良くて読みやすいし、独特の重々しい空気感にも冒頭から引き込まれました。特に、鬼子のトリック(誰かの作品でも使われていましたが)は閉鎖的でモノトーン調の世界にうまくハマっていたと思います。力作。

No.5 10点 テツロー
(2002/03/11 21:13登録)
 作中で起こった殺人事件の解決は、それほど特筆すべきものは無いと思う。本格ミステリとして観るべきところはもっと別のところ、作者が構築したこの世界(埜戸の村)を覆う秘密・からくりの方であろう。注意して、気を張って読んでいても、謎を謎と認識できぬまま、それでも違和感だけは感じながら読み進めてしまい、最後に「ああ、そうだったのか」と、膝を打ち得心する。きっと、ほとんどの人がこうなると思う。というか、是非こうなって欲しい。実際僕がそうだったから。
 ラスト、あの一家がなぶり殺しにされたのは、少々納得いまんが。

No.4 10点 有耶無耶
(2002/02/28 19:11登録)
本格ミステリの美しさの一形態が、ここに。

No.3 8点 jyungin
(2001/11/20 21:58登録)
独特の雰囲気。本格なんだか、ファンタジーなんだか。「うまい」、と思うがなんだかすっきりしなかった。好みの問題だな。

No.2 9点
(2001/10/07 03:01登録)
こりゃ凄い。今だ余韻冷めやらず。
大胆なトリックと見せ方の巧さ。そしてラストは麻耶節炸裂。
緻密に創られた作品世界を惜しげもなく崩してくれる。
これぞ麻耶雄嵩。

No.1 9点 tenkyu
(2001/05/06 01:35登録)
かなりの傑作。「痾」「あいにくの雨で」とイマイチの作品が続いたが、それらはこの作品の為の習作だと考えれば納得。是非にも一読を、但し、氏の作品は隠喩じみたものが多いので、熟読を。

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