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ミステリの祭典

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暗黒館の殺人
館シリーズ

作家 綾辻行人
出版日2004年09月
平均点6.11点
書評数64人

No.24 10点 早蕨
(2005/08/24 21:34登録)
とにかく凄いの一言!

鹿谷さんがあまり出てこなかったのは残念だったが、玄児と中也の二人がとても気に入ったのですらすら読めた。最後の種明かしには驚愕としか言いようが無く、しばらく「暗黒館」のことばかり考えてしまっていた。

No.23 4点 如月雪也
(2005/06/05 05:14登録)
・・・。綾辻行人集大成?今までのすべてのシリーズをごっちゃ煮にしたらできたという感じ。
シリーズごとに違うテイストが楽しめて良かったのに
もうダメかも。(作品の出来は別にそう悪くもない)
とても「綾辻らしい」作品ではあります。
殺人鬼を読んでホラーとミステリの融合が中途半端だと感じなかった人にはお奨め。

No.22 7点 Dain
(2005/04/07 00:51登録)
上巻読んでて、何度読むのやめようかと思いましたが、下巻の終盤になってやっと面白くなりました。トリック、伏線の張り方などはあまり好きではありませんが、お話としてはけっこう好き。館シリーズを未読の人は置いてけぼりでしょうね(いきなり暗黒館から読む人もなかなかいないとは思うけど)。

No.21 6点 僧正
(2005/03/14 01:19登録)
夢オチである。その良否は別として、何を隠そうこの作品は、そう、夢オチである。小さい頃から「タブー」だと刷り込まれてきた…夢オチである。「視点」がどーの…とカモフラージュされてはいるが、正真正銘の「夢オチ」である。けなしているのではなく…。他の作家には、ある意味書けまい。嗚呼…綾辻。

No.20 7点 ギザじゅう
(2005/02/17 14:58登録)
あらゆる意味で、綾辻(館シリーズではなく)の集大成。騙しのテクニック(館)、雰囲気の出し方(囁き、水車)、消失トリック(殺人方程式?)、記憶(最後の記憶?)、ダリアの祝福(殺人鬼・・・無理があるか?)、スプラッターはないが細々とした伏線は殺人鬼的だろうか?『暗黒館』の黒は、綾辻のもてるカラーをすべて混ぜ合わせたことで出来た黒なのだろう。
ただし、メイントリックはいささか不満。伏線の張り方もイマイチなので(「当代の乱歩」って、やりすぎだろう)、容易に真相が看破できてしまうのが悲しい。これだけでこの長さを支えるのは無理があるが、その分大量に謎が盛り込まれているので、驚きも少なくなかった。個人的には殺人の動機と、中村某の館に驚かされた。暗黒館の雰囲気が気持ち良いので、この長さもつらくなかったが(その年では加賀美氏の『監獄島』ほど辛くはなかったが)、客観的に見たら、思わせぶりな記述で冗長に引っ張りすぎる印象は否めない。
もうひとつ感じたところでは、「暗黒館の殺人」というよりも「殺人のあった暗黒館」といった趣きが強く、その点では黒死館に似ている気がする。本人も意識したかもしれない。

No.19 7点 ざき
(2004/12/22 23:44登録)
悪くはない。
それはそうなんだけど、何か物足りない感じがする。
長さの割にミステリとしての密度が薄いからだろうか?
それとも伏線を張りすぎているからか?
まあでもこれぐらいの点数はあげられますね、やっぱり。

No.18 9点 えりんぎ大使
(2004/12/16 15:45登録)
待たされただけのものは詰まっていると思います。
値段が高いのが難ですが、これだけの内容なら値段に比べ遜色ないと思いました。
願わくば来年再来年と作品を出してくれることを。

No.17 4点 ねこ
(2004/11/17 09:17登録)
いわゆる本格推理物や舘シリーズが大好きな私としては、求めていたものとのズレを感じてしまい少し残念でした。下巻に入ってからはわりとサクサク読めたけれど、上巻を読んでいるときは正直退屈でした。全体的な雰囲気や設定の重さ(やや陳腐な気はしたけれど)と謎解き部分のバランスがよくないような気がしました。トリックが雰囲気の重さに負けているというか・・・。通常の舘シリーズに期待します。

No.16 7点 Platonic Pimp
(2004/11/05 12:00登録)
長さも気にならず、サクサク読めました。
トリックはあまり突出したものではなく、フインキ的には館シリーズではなく館が舞台の囁きシリーズにしてもよかったのでは…。 いろいろなどんでん返しは楽しかったけど、主人公(中也君!?)の正体などはすぐに感づくのではないでしょうか。 綾辻さんの思い入れが程よく伝わる作品に仕上がってます。

No.15 6点 どんたま
(2004/11/04 23:26登録)
ほぼリアルタイムで館シリーズを読んできた私としては自分が歳取ったせいか綾辻ってこんなに子供っぽかったっけ..て感じ。長すぎるのを別にすれば面白いのだけど...

No.14 7点 田中卵
(2004/11/04 01:44登録)
<館シリーズ>のファンとしてこの本がこんなに長く、丁寧な仕上がりになったのは納得、楽しめましたし、シリーズに愛着も沸きました。綾辻さんも物語を可愛がっているのだろうという感じがする。でもミステリなら、もっと解り辛くても驚かす為のプレゼンテーションに重点を置いて欲しかった。

No.13 10点 あんくう
(2004/11/01 02:26登録)
綾辻行人最高傑作だと思いました。読み終わるのがもったいなかったです。せつないような、ほろ苦いような、なんて素敵で不思議な物語なんでしょう!
騙されたっ!ってかんじです。この驚きと悔しさと満足感は綾辻氏のフェアプレー精神の賜物なんでしょう。感服!

No.12 4点 まよい猫
(2004/10/27 08:13登録)
期待していたせいもあって辛い採点です。
大きなトリックというか、仕掛けに気が付いてしまうと、それについての説明がくどいくらい丁寧に書いてあるのでうんざりしてしまいます。
館シリーズと言うより、囁きシリーズに近いのも私としては残念でした。

No.11 9点 Mahito
(2004/10/11 22:37登録)
今までの館シリーズとは、文章のテイストが随分異なりますが、内容にはとても満足できました。個人的には、物語の締めくくり方が好きではないので一点減点です。中だるみすることなく、一気に読み切れました。

No.10 7点 ばやし
(2004/10/11 13:41登録)
長かったけど読み終わった今、まだまだ続きが読みたい気がします。

No.9 7点 馨子
(2004/10/09 23:03登録)
長さは気にならなかったけど、「視点」?みたいなのは理解に苦しんだ。「館シリーズ」の雰囲気は充分感じられて楽しかった。あまり期待していなかったせいか、雰囲気だけでわりと満足。
トリックとか事件自体は別にどうってことないんですけどね。
あとは館の構造が複雑すぎて、想像が追いつかなかったのが悲しい。

No.8 6点 ケニー
(2004/10/08 00:09登録)
とにかく、「長かった〜」の一言に尽きます。「館シリーズ」を全作読んでいる人は分かってくれると思うのですが、番外編の感が否めません。ホラー性が強いのを度外視しても、この作品は過去の館シリーズとはタッチが全く違います。おそらくこの作品が今後の作品全体の伏線となっていると思うので、今後に期待したいと思います。

No.7 6点 小湊
(2004/10/03 17:26登録)
確かに驚きはある…が、今までの館シリーズの中では
中程度といったところか。禍々しい雰囲気はよく出て
いたと思うが、僕が“暗黒”という言葉から空想した
イメージの物語とは違っていた。ある種、血腥いのを
待っていたのだが…。細かいトリックはハッキリいって驚くべきものではない。メイントリックにもう少し
パワーがあれば、そんなの吹き飛んでしまうのだが。
なんだか苦言ばかりで申し訳ないが、なるべく早い
次回の『館』に期待したい。もっと気楽な気持ちで綾辻さんが昔持っていた“無邪気さ”で魅力的な謎を
紡いで欲しい。期待を込めての「6点」です。

No.6 5点 しゃんテン
(2004/10/02 13:54登録)
とりあえず、疲れました。本を持つ手も頭も。
頭が疲れたのは分量もさることながら、登場人物の多さ、事態の複雑さに、私の頭が付いていかなかったからだろう。真相もどの程度理解できたか自信がないのだけれども、私が理解出来た範囲では、凄いとは思う。思うのだけれども、読んでいるときには付かれきっていたためもあって余り感動したり心揺さぶられたりはしなかった。
私の読解力・理解力の無さが残念。

No.5 5点 ekleryle
(2004/09/26 09:59登録)
黒猫館から間を空けずに出ていれば
「今回はハズレだったか。 次回作に期待しよう」
で済んだのかもしれない。
だけど、ここまで引っ張ってこの出来じゃ流石に擁護のしようがないね。

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