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ミステリの祭典

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死ねばいいのに

作家 京極夏彦
出版日2010年05月
平均点6.00点
書評数8人

No.8 6点 いいちこ
(2021/08/18 19:54登録)
本作に底流する著者の問題認識は有無を言わさぬ鋭さがあり、プロットも非常によくできているが、6人の登場人物は如何にも多すぎた。
プロットのオリジナリティがもたらす衝撃・緊迫感が徐々に薄れていくなか、想定の範囲を出ないエンディングを迎える竜頭蛇尾の作品であり、その点で減点。
もっとコンパクトに作って、エッジを利かせるべきであった点で、もったいない作品

No.7 5点 じきる
(2021/03/21 23:29登録)
序盤は楽しめましたが、結末が透けやすいのに同じようなパターンのお話の繰り返しなので、読み進めるにつれて少し飽きが来てしまいました。

No.6 8点 take5
(2016/10/19 06:47登録)
「タイトルがどぎついなあ、でも読んでみよう」とたまたま手にしたのですが、
ある男性を通して6人の自意識が明らかにされていく秀作でした。
フーダニット物として特に選ばれて読まれることはないでしょうが、自分の人生不満がある人に是非お勧めします。
この作品を読み終えて、本を閉じた時に目に入るタイトルに、「ああ自分がどぎついと思ったり、本当面倒くさいと思ったりの『死ねばいいのに』は、自家中毒の発露だ。」と気付かされる訳です。少なくとも私の場合は。
ちゃんと自分の内なる声に耳を澄まそうと、時々思わないと一度の人生糞のように終わったらいやなので。

No.5 6点 メルカトル
(2012/11/27 21:37登録)
プロットと言うか構成は宮部女史のような。
それでも文章のしつこさ、或いは粘着質な感じはやはり京極氏ならではのものだと思う。
確かに、フーダニット&ホワイダニットものと言えるのかも知れないが、これだけの手掛かりでそれらを推理するのは無理というもの。
がしかし、犯人の正体にはやはり驚きを隠せなかった。
それは良いのだが、動機は理解しがたいし、全体的にすっきりしない、後味の悪さを覚えた。

No.4 5点 まさむね
(2011/08/10 23:57登録)
 ミステリ面だけに着目すればフーダニット+ホワイダニットなのでしょうが,読中は,そんなことは気にせず,主人公と被害者を取り巻く人達の人生感を堪能(?)することができましたね。
 ただ,犯人及び被害者の感情については,結構な違和感も。終盤にちょっとした反転があるのは良いのですが,やや中途半端な印象も・・。

No.3 6点 HORNET
(2011/04/24 17:32登録)
「アサミ」という女性の死について,渡来という礼儀も何もわきまえない,いかにも今時の若者が,関係者に話を聞いて回る。「自分は頭悪いすから・・・」といいながら,関係者たちの心に入り込む言葉を投げつけ,それぞれの人生を否定(?)する。
 そのやりとりや,過程を楽しむのがメインになる。フーダニットの体をとっているとはいえ,事実・手がかりをもとに解明されるわけではないのでその要素は薄い。が,それぞれの関係者からどのような過去や内面が暴かれるのか,と楽しんで読むことが出来た。

No.2 7点 虫暮部
(2011/03/07 09:39登録)
 なんかとても気持ち悪くてよかった。

No.1 5点 kanamori
(2010/07/13 20:52登録)
設定や登場人物が変わっても、本書も”憑き物落とし”がテーマの一つでした。決め台詞がそのままタイトルになっています。
落とされる側の人物視点で語られる会話文中心の文章は読みやすいのですが、主人公のまどろこしい会話が痛いなあと思って読んでいると、最後にサプライズが・・・。
ミステリとしてはフーダニット&ホワイダニットものですが、動機の方は異様すぎてちょっと理解できなかったですね。

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