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ミステリの祭典

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新参者
加賀恭一郎シリーズ

作家 東野圭吾
出版日2009年09月
平均点6.70点
書評数33人

No.13 6点 mozart
(2011/05/29 13:09登録)
気軽に楽しめる。そこそこ謎解き感もあるし。確かに複雑さはないかも知れないけれど、これはこれで、加賀シリーズの中でも上位に位置する作品であると思います。

No.12 7点 HORNET
(2011/01/15 16:09登録)
 「面白い」というより,「上手だな」という思いのほうが強く感じられる作品でした。アパートで起きた女性の殺人事件解明がメインですが,人形町での聞き込みで加賀刑事が遭遇する様々な小事件(?)がサイドストーリーとなり,一つ一つの章となっています。その構成がとてもうまく,流石だな,と感じます。といって,ミステリとしても質が低いわけではありません。

No.11 7点 ムラ
(2010/12/16 20:13登録)
殺人者を捜すのに、どれだけの繋がりを辿っていかなければならないかという作品でした。
一つ一つは短いシーンなのに、しっかりと街に住む人の人間を描写しきるのはとても凄いですね。
いい意味で犯人が誰かというのはどうでもよくなっちゃいました。推理物でそんな事言ったら怒られるかもしれませんが。
遺族や聞き込みする人の生活を考える加賀刑事の気配りはやはり見ていていいですね。

No.10 7点 ZAto
(2010/10/17 22:45登録)
加賀の刑事像が闇雲に事件にのめり込んでいくキャラクターではなく、物事を俯瞰で捉えて、冷静にフォーカスを絞っていくタイプであることも、この小説にはよかったのではないか。
下町人情ものという一面を持つこの小説で、あまり深く土着に根ざしていないという匙加減も功を奏したといえるのではないかと思う。

No.9 6点 kanamori
(2010/08/24 18:05登録)
よく言われるように、まさに東野版の捕物帳の味わいがありました。わざわざ、主人公を人形町界隈を所管する署に異動させて舞台設定に怠りなしです。
連作ミステリとしては、日常の謎テイストでツイストを効かせた第1話が秀逸ですが、終盤の数作品は、全体を貫く本筋の事件をまとめ上げるための物語になり完成度が落ちているように思いました。
しかし、第1話の掲載から5年間かけて断続的に書いた作品にしては巧く仕上げていると思います。

No.8 5点 すねいち
(2010/08/15 16:59登録)
毎夜一話ずつ、軽く読むには適した作品。特に疲れず、頭も使わないので。

No.7 8点
(2010/08/14 17:30登録)
メインの殺人事件よりも、その周辺で起こる人間模様が面白かったです。

No.6 7点 白い風
(2010/03/24 23:59登録)
一つの事件の関する様々な疑問を、刑事加賀が解き明かしていく。
中には直接事件に関係無さそうな事柄もあるけど、それを懇切丁寧に。
ただ、ミステリ度はやっぱり短編集的なので、小粒だね。
小説としては面白かった。
でも、このサイト(ミステリ重視)で考えると少し評価を下げて7としました。

No.5 6点 江守森江
(2010/02/09 04:59登録)
加賀刑事の移動に伴い舞台が練馬から自分にとって馴染みのある人形町界隈になり嬉しい。
シリーズ前作で更なる成長を見せた加賀刑事に、今も人情が通う町を絡めオムニバス形式で上手く纏めている。
人情小説として改めて作者の技量に舌を巻く。
その反面、各話の些細な日常の謎や作品の本筋である殺人事件がミステリとして弱い。
加賀刑事の細かな気付きは相変わらずだが、もう一つの持ち味であるしつこい捜査がオムニバス形式と人情を絡める事で坦々としてしまったのは残念。
テーマが重くならずサラッと楽しく読めるのは良い。
加賀恭一郎は刑事としての名探偵の理想型に近づいた。
久々に人形町に出向き親子丼を喰って、粕漬けと人形焼きを買いたくなった。

No.4 8点 ryo
(2010/02/08 12:40登録)
最近東野作品から遠ざかってましたが(ガリレオシリーズやパラドックスのような映像化を意識した作品が続いて)この作品は良かった。本格的な推理小説という感じではありませんが、1つ1つの物語が温かく読後感が優しい気持ちになりました。

No.3 7点 まさむね
(2009/12/31 17:18登録)
短編小説を読み進めていくうちに,全体の「絵」が現れてくるという手法は見事。
奇想天外なトリックがあるわけではなく,犯人探しの面白さが詰まっているわけではないですが,全体の「絵」の現れ具合とその過程は,相当楽しめました。

No.2 6点 こう
(2009/10/18 04:38登録)
 久々の加賀刑事シリーズは日本橋を舞台とした連作短編集でした。一応メインとなる殺人事件もありますが聴きこみに回る加賀刑事と日本橋の住民の交流がメインの作品でした。
 本格色はうすいですがこういうしみじみした作品も悪くないと思わせてくれる作品です。加賀刑事のキャラクターもこの作品にも上手く合っていると思います。
 ただ殺人事件としては物足りないので今後の加賀シリーズに期待しています。

No.1 9点 akkta2007
(2009/10/16 19:01登録)
ちょっと変わった感じのミステリーであった。
短編集?と思いつつ読み続けるが、物語はつながっている!
東野作品にはお馴染みの「加賀刑事」・・・家族の様々な問題や人間関係など・・・
江戸情緒の街角、日本橋を舞台に,次々と問題解決へと導いていく!
間違いなく夢中になってしまう、人情味あふれる物語である。

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