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ミステリの祭典

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姑獲鳥の夏
百鬼夜行シリーズ

作家 京極夏彦
出版日1994年08月
平均点6.90点
書評数168人

No.68 9点 losvanvan
(2004/01/22 02:41登録)
これは、「本格」を読み慣れてる人や、
誤った前評判に惑わされて読んでしま
った「文学」な人々には噴飯ものでし
ょう。しかし、その批判は的はずれ。
この作品は、あの何ともいえない陰鬱
でぬめぬめした世界観に浸るためにある
のです。一種のオカルト小説ですな(笑。

No.67 10点 high
(2003/12/06 17:04登録)
トリックにこだわる人にとっては確かにアンフェアな作品なのだろう。けれど京極作品はトリックを無視してもいいのではないかと
陰鬱な雰囲気と、意外性と、無駄な薀蓄と
私はそれだけで楽しめた。

No.66 10点 ロバ鳥
(2003/11/09 22:10登録)
トリックの種に関して賛否両論のようだが、この作品は文句の付けようの無い傑作だと思う。
読み終えたとき、恐怖で身体が震えたのを覚えている。
京極夏彦の作品のなかでは一番好きだ。

No.65 1点 リトル
(2003/11/01 20:31登録)
この人は凄いですね。
あんな無茶苦茶なトリックや動機、夏なのに涼しい部屋とか気にならなくさせるような雰囲気を作るためにこんな厚い本にしちゃうなんて・・・

読んでこれほど後悔した本は無いです

No.64 9点 myk
(2003/11/01 14:01登録)
独特の雰囲気をかもし出す作品。京極堂の講釈も結構好きです。しかし、しかし、これはミステリーのジャンルに入る作品でしょうかねえ。

No.63 5点 ヨミ
(2003/11/01 02:06登録)
ここでも散々書かれているように「あれはない…」という読後感。ただ、クリスティーの「アクロイド殺人事件」のように、前人未到、空前絶後のトリックだった事は確かだと思う。でもやっぱりいろいろ細かいところに綻びが…そのへん、何とかして欲しかったけど、推理小説だと思わなければいいのかな。京極堂も探偵ではないワケだし。

No.62 10点 風車
(2003/09/29 19:03登録)
 賛否両論あるのだろうけれど、自分は楽しめた。本格ミステリとかをよく読む人には辛い作品なのかもしれないとは思う。だが読書歴が浅い自分のような若輩は特に拘りも無く真相に驚愕し、巧妙な伏線の数々に感動し、能弁な憑き物落としが語る言の葉にすっかり酔わされてしまった。
 この作品が第一作でなく、初めて読んだのがこれで無ければ恐らく、自分はここまで京極作品にはまっていなかったのではないかと思う。

No.61 8点 IVERSON
(2003/09/27 20:15登録)
なによりも京極堂が話の内容が面白い。ミステリーとは一線を隔して読んだほうがいいかも。

No.60 2点 ゆうた
(2003/09/07 16:30登録)
94年に読んで、さっぱり面白さがわからんかった。
あの時の読み方が悪かったのかなぁ〜と思って
この夏、再発売をきっかけに再読したところ、
やはり面白さがさっぱりわからなかった。

「世界観や設定が素晴らしい」
「妖怪小説の傑作」
「トリックが・・・」etc
下のコメントを見ても、絶賛する言葉が並んでいるけど・・・

この本を面白くないというと、決まって「読解力が低い」と言われるけど、納得がいかない。

だって文章だって(下手ではないにしろ)けして上手いとは思えないし、トリックについて論じる以前に設定もキャラクターもストーリーも動機も破綻しまくってるし、アラが目立って世界に入りこめない。

読了するのに、すごいパワーを必要としました。最後はほとんど意地で読み終えた状態。。

なんで、世間的にこんなに評価が高いのか本当にわからない。素朴な疑問です。

No.59 10点 びくとりー
(2003/08/30 14:27登録)
登場人物、雰囲気、トリックなどすべて良かったです。傑作。

No.58 8点 さとりんこ
(2003/08/23 21:52登録)
初めて京極作に目を通しました☆
正直。アタシには少々難しい部分あったんですが、とても楽しく読めました☆
この設定、すばらしぃですねo((*^▽^*))o

No.57 9点 クールガイ
(2003/07/22 10:48登録)
すげえ作家が現われたと思った。

No.56 10点 一二三
(2003/07/02 17:39登録)
はじめて読んだ京極夏彦の作品だった分、衝撃が強かった。あれだけの厚さがあったにも関わらず、1日で読み終えた。

No.55 8点 ろん
(2003/06/12 09:37登録)
トリックにはやや無理があったような感じはするけれど、この小説の雰囲気は素晴らしい!

No.54 5点 ぶヴぇ
(2003/06/06 00:45登録)
やっぱあのトリックはないでしょう。

No.53 2点 テトラ
(2003/05/24 11:12登録)
あの謎解きと結末、どうにかならんのか。終盤まで引っ張っておいてガッカリさせられる。 作者の非凡さは十分に伝わってきたが。 

No.52 10点 Alice
(2003/03/25 19:35登録)
むしろこれをミステリとしてとらえる方が間違ってるのかもしれないです。夢野のドグマグにも匹敵するような大傑作。巧妙なプロットで悲惨な家系を演出したり姑獲鳥とか、最後のトリックにつなげたりとか。
頁数も全く気になりませんでした。

No.51 8点 じゃすう
(2003/03/12 23:15登録)
正直途中は、必要以上に勿体つける登場人物や情緒不安定な主人公の一人称にイライラした部分もありますが、それすら計算されていて、非常に完成度の高い作品だと思いました。
不安でしたよ。
『これって論理的に解決するのか?』
って(笑)

No.50 10点 フリップ村上
(2003/03/07 20:44登録)
再読によるコメント。
量産型とは設計思想からして違う、最強にして突出した『京極堂シリーズ』のプロトタイプ。
発表より9年。あるいは初読では気のつかなかった瑕疵が目に付くかと思いきや、改めて本作の突出した構築美に酔わされる結果となった。
確かに《密室からの人間消失》で引っ張ってあのオチでは、納得がいかぬと立腹する向きもわからぬではないが、言うなればそれさえも《謎の解明》以前に《事件のありよう》を明らかにすることが眼目であるという本作の特殊な構成を隠蔽するための(相当ひねくれて難易度の高い)ミス・ディレクションなのだと理解しては如何だろうか?
本作においては、全ての登場人物、全てのセリフ、全ての設定が《世界の見え方の差異が生み出す悲劇の連鎖》という《事件のありよう》を浮かび上がらせるためのパーツとして機能している。常識であるとか物理法則であるとかはこの際無視して、物語の世界に身を沈めれば、恐ろしいまでの精密さで破綻なく組み立てられた《ロジックの美しさ》に圧倒されることだろう。
キャラクターの魅力が前面に立って物語を牽引していく次作以降とは完全に似て非なる独自世界。怪談・SF・哲学・ミステリ・エロス・民族学。全てがないまぜとなった幻惑感は、それこそが《京極印》と認識される以前ならではの、原初的混沌に満ちあふれている。
日本ミステリ史上五本の指に入る屈指の大名作という確信は強まるばかりである。

No.49 10点 N氏
(2003/03/03 22:54登録)
ミステリを小説ではなくパズルやゲームだと思い込んで読むような読者(読んでるとは言えないから挑戦者?)には詰まらないだろう。
ただ、ある意味、京極堂シリーズを通しての認識の有りかたや祝・呪の定義、そして謎解きの否定を読者に突きつけた意味でも、確かにこれは前座と言える。
軽快な応酬、じっとりしたジョーク、陰鬱な構成、重みのある文句、これらに近視眼的にのめり込む事ができる。シリーズの1番手として点の引きようが無い。

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