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ミステリの祭典

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トーキョー・プリズン

作家 柳広司
出版日2006年03月
平均点5.25点
書評数8人

No.8 6点
(2016/06/25 09:37登録)
戦中物は嫌いでないので、楽しめましたがミステリーとしてはトリックが強引な気がしました。

No.7 4点 いけお
(2011/07/08 19:17登録)
トリックがひどいし、ミステリ的に厳しい。
キジマの凄さが伝わってこなかったのも痛い。

No.6 3点 haruka
(2011/05/29 11:11登録)
キジマを始め魅力的な登場人物がいないため、最後まで読み進めるのが辛かった。謎解きとしてもいまいち。

No.5 5点 itokin
(2011/02/10 14:02登録)
戦争犯罪者の刑務所内の密室物だが、設定に無理があり現実感が伝わらない。中盤もだれるし、主人公の探偵もキャラが立ってなく私には読みづらかった。決して、戦争物は嫌いではないんだが・・・。

No.4 6点 HORNET
(2011/01/16 08:48登録)
 戦後の刑務所を舞台として,探偵が囚人の協力を得て事件の解決に取り組むという作品。
 作者の文章力もあって読み応えがあり,楽しんで読めました。真相に迫るくだりはちょっと偶然もあり,畳み掛ける感もありで,ミステリとしての評価はイマイチかもしれません。
 戦争絡みの話に魅力を感じない人(純然たるミステリを楽しみたい人)には合わないかもしれませんが,展開はテンポよく読みやすいと思います。

No.3 4点 江守森江
(2010/06/03 10:01登録)
基本的に戦争絡みな小説は、宗教観や人生観を問う小説と同様に好みではない。
しかし「ダブル・ジョーカー」をより楽しむ為に、作者の世界観を知る意味で読んでみた。
密室トリック(無理筋)云々から本格ミステリ扱いも出来るが、本質は戦争の暗部を抉り出す事で作者の戦争観を読ませる作品で、ゲンナリしてしまった。
自ら、この作品を読んで「ジョーカー・ゲーム」シリーズ2冊の楽しさが増さない事を実体験してしまった。
※警告(アドバイス)
この作品を先に読んで「ジョーカー・ゲーム」シリーズを回避する‘被害者’になってはいけない!
この作品に関しては、戦争観を読む事が嫌いでない方のみ読んでみればよいのではなかろうか。

No.2 7点 makomako
(2010/05/28 18:20登録)
戦争直後の混乱と密室殺人をうまく組み合わせた力作だと思う。いろいろな歴史世界を舞台とする話が得意な作者だけあってこの時代の矛盾やそこに潜む悲しみなどは上手に描かれているが、推理小説としてみるとトリックがちょっと無理かな。そんなにうまくいくとはとても思えない。

No.1 7点 teddhiri
(2009/03/08 10:53登録)
戦争犯罪人を収容するスガモプリズンでの連続殺人を、ニュージーランド人の探偵と囚人で記憶喪失のキジマのコンビが追うというストーリー。
 謎としては密室での毒殺事件とキジマの過去の解明が主である。
 しかしこれらの事件は戦争というものが放つ魔力を共有しており、圧倒的な重さを伴っている。
 そしてその重さをエピローグとヒロインの気丈さを持って何とか相殺しようとしているものの、やはり重さが勝り何とも言えぬものを残す。
 

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