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ミステリの祭典

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ビター・ブラッド

作家 雫井脩介
出版日2007年08月
平均点7.57点
書評数7人

No.7 7点 あびびび
(2013/04/17 15:50登録)
本当に外れの少ない作家だと思う。警察小説、いわゆる刑事モノで新米刑事が主役。この設定はよくあるが、周りのベテラン刑事たちが魅力の面々。特に離婚して家族を見捨てた…と思われている実の父親(苗字がちがう)の存在感が笑える。

その父親と組んでの捜査だが、いくらなんでも「お前」呼ばわりはどうかと思うが、寛大な父親のキャラでそれがユーモアに変換され、読みやすくなっている。

刑事と情報提供者、信頼と裏切り。驚くようなどんでん返しがあるわけではないが、展開スピードが早く、なかなか読ませてくれる。

No.6 8点 itokin
(2011/09/21 13:56登録)
それぞれのキャラがしっかりしており謎が徐々にふくらんでいく展開は読んでいて飽きさせない。続刊が出そうな終わり方だが今度は純粋に全編親父とのバトルを期待したい。

No.5 7点 HORNET
(2011/01/10 20:08登録)
 「裏のシャドーマン」なる組織内部の裏切り者探し。二代に渡って刑事をしている警官親子の子が主人公。親父に反発を感じながらも,やはり血は争えない,という感じ。そう思うとうまいタイトルですね。

No.4 7点 E-BANKER
(2010/09/17 00:02登録)
お笑い系の要素を加えた、雫井版警察小説といった感じ。
ページ数の割にはグイグイ読ませます。
県警捜査一課係長が殺されるという衝撃的事件に新米刑事の佐原が挑みますが、同じ捜一には実父の島尾刑事も在籍、佐原は母親を不幸にした島尾を恨んで決して許そうとしない、さぁ事件は? 2人の仲は?というストーリー。
ラストはこの2つの要素が絡み合っていき・・・予想外の結末を迎えます。
「ビター・ブラッド」とは、ほろ苦い親子関係(直訳すれば”苦い血”)とでも訳すのでしょうか、言い得て妙とでも言いたくなるタイトルです・・・
島尾の「新米刑事にとって一番重要なのはジャケットだ!」というセリフも笑わせますし、ジャケットプレイは是非実写で見てみたい!

No.3 7点 ある
(2009/09/26 12:51登録)
読みやすかった。
雫井の作品は二つしか読んでいないので,どちらが本質なのか分からないが,この作品には作者の魅力である(と私が思っている)ジメっとした湿気感がなく,むしろコミカルな部分もある作品だった。

個人的には父親のキャラが気に入った。
「クーガー!クーガー!」
まさか最後まで役に立たないとは…(笑)

No.2 9点 VOLKS
(2008/11/08 20:09登録)
面白かった。
単純に思える事件に「なぜ」が幾つも散りばめられていて、とにかく飽きなかった。
と言うか、主要登場人物たちはどれをとっても癖があるので、その味付けだけでも十分楽しめるほどだった。

読後、我が家では「クーガークーガー!!!」大流行(笑)

No.1 8点 akkta2007
(2008/01/28 06:24登録)
警視庁の新米刑事、佐原が主人公の作品である。
その佐原と初めてコンビを組むのが、実の父親でもある、ベテラン刑事の島尾・・・・
ギクシャクとした親子関係のなか、物語が進展していくが、親子でしか分からない繋がりを上手くまとめた、非常に良い作品であった。
先の先がどんどん読みたくなるような作品であり、作者の上手さをより一層感じることができた。
結末も大体は予想できたが、納得のいくものであった。
ぜひ読んでみて頂きたい!

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