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ミステリの祭典

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アヒルと鴨のコインロッカー

作家 伊坂幸太郎
出版日2003年11月
平均点6.26点
書評数53人

No.13 5点 ぷねうま
(2007/09/19 21:50登録)
トリックには騙されたが、やはりこの作者の書く文章は好きではない、と再認識した作品。

No.12 8点 dei
(2007/09/18 21:58登録)
伊坂作品ではじめて好きになれた作品。
相変わらずの独特なキャラには共感できないがミステリ部分、
そしてストーリーは非常に良かったと思う。

No.11 6点 出島
(2005/08/16 23:57登録)
読みやすい話で、内容、叙述トリックも秀逸だったと思います。話がシンプルすぎて、少し物足りなかったような気もしました。

No.10 7点 SD
(2005/07/27 08:47登録)
相変わらずセンスのいい文体と登場人物が魅力的なのが良い
気が弱く優柔不断な主人公は作者自身なのだろうか
内容は可もなく不可もなく・・・

No.9 8点 sophia
(2005/05/23 19:33登録)
タイトルからは想像もできないほど重い話ですね・・・・・・
それを独特のユーモアで軽く描くのが著者の魅力なのでしょう。
「三人の物語の終わりに巻き込まれた」という設定は秀逸です。
映画化して欲しいんですが、叙述トリックの件で無理か。

No.8 4点 はせ
(2005/05/01 13:34登録)
面白いことは面白いが、いまひとつ。面白さより物足りなさのほうが強かった。

No.7 5点 ルルファー
(2005/03/29 18:04登録)
この手の作品は文章がもっと巧ければ生きるんだけどね。

No.6 6点 変調ファイブ
(2005/01/16 19:35登録)
 トータル的にはまずまず満足したが、登場人物の行動で、納得いかない部分が残る。それは「青春小説」だから、不安定な若者の気持ちだから…では片付けられないものだった。それが尾を引いたせいか、手放しでは楽しみきれなかった。
 一応、仕掛けがあるのでミステリーとしてジャンル分けされているが、基本的にこの作家の才能は、いわゆる推理小説作家とは違う部分にあると感じた。作者本人が、某新聞紙上で、ミステリー的な要素は、読者を飽きさせないためのツールとして使っていると言っていた。なるほど確信犯だったのかと思う。

No.5 10点 ZERO
(2004/11/07 02:14登録)
文句なしに氏の最高傑作。これまでの作品と違うのは、この作品の持つ「切なさ」とトリックが密接に結びついていること。ある事実がわかった直後、読者は一つの疑問を抱き、それに作者がどう着地させたのか……もう一度言います。この作品は伊坂幸太郎の最高傑作です。

No.4 9点 北浦透
(2004/10/03 19:45登録)
伊坂幸太郎は、この作品が初めてだが、新しい才能に出会った気がした。下の方がおっしゃっているように、この人の最大の武器は文体と会話だ。だからこそ、このようなスマートなミステリになるのだ。ほろ苦さを残す青春小説の面も持つ。傑作である。

No.3 9点 もも
(2004/04/12 17:34登録)
作者の作品を読むのは初めてだったのですが、大ファンになりました。「文体は人格だ」と常々思っているのですがユーモアに溢れていて読みやすい。けど安っぽくないとこなんか大好きです。実は前半で「河崎」が一体誰で何のために「僕」を巻き込んだのか、薄々気づいてしまったのですが、この小説の本題は謎解きとは違うところにあるようなので最後までどきどきしながら読みました。悲しい話だけど、ハッピーエンドであると私は信じたい。

No.2 8点 ギザじゅう
(2004/03/25 22:04登録)
伊坂幸太郎=このミス系の作家、というのが読む前の印象(読んだ後でもそれは変わらないけど)
これが伊坂の初読になるが、かなり上手い作家である。
文章は洒落てて読みやすい。話の発端から読者をグイグイと引き寄せるストーリーテリングの巧みさ。キャラの魅力的な描き方。どれをとっても一級品!(これは決して褒めすぎではないはず)
本作は主人公の椎名が引っ越しをしてきた現在と、二年前を交互に繰り返し話が展開される。この構成からトリックは大方予想がつくものの見事に騙された。が、決してこのトリックが話の焦点ではない。このトリックが明かされたことによって、話をぐっと掘り下げる手腕こそが伊坂の才能である。
本格推理、青春(恋愛)小説といった楽しみを渾然一体となった傑作!
(今年のこのミス候補・・・のはず)

No.1 7点 しゃんてん
(2004/01/13 09:16登録)
大学生である「僕」が語る現在、ペットショップの店員である「私」が語る2年前のパートが交互に繰り返される。
 文章がおしゃれで読みやすい。
 二つのパートが微妙にリンクしていて、興味をひかれる。
 読むことが愉しい。ページを捲ることが愉しい。先を読める喜び。
 「重力ピエロ」のように大きな感動は無かった。ミステリ的な驚きを狙った部分でもそれほど驚きはしなかった。
 けれど、後味は悪くない。
 読み終えたあとも、語られたこと、語られなかったこと…それらが頭の中でこだまする。

 読んでいる間、愉しかった。この愉しみは何物にも変えがたい。

 ただ…欲を言えば、もう少し驚かせてほしかった。という気がしないでもないが…これはこれで、素晴らしい。

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