皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
26391. | RE:作品の追加 tider-tiger 2019/11/27 18:52 [新作作家/作品の追加] |
> [ 虫暮部さんのコメント ] > 谷山浩子の「悲しみの時計少女」を追加しました。 光の中で 見えないものが 闇の中に浮かんで見える まっくら森の 闇の中では 昨日は明日 まっくら暗い暗い 魚は空に 小鳥は水に♬ |
26390. | クリスティ再読さんへ tider-tiger 2019/11/27 18:37 [雑談/足跡] |
クリスティ再読さん、こんばんは。エルロイのことになると興奮して少し長くなりそうですが。 御質問の件、身も蓋もないことを申し上げてしまいますと、自分はクリスティ再読さんに読んで欲しいけれども、たぶんエルロイは合わないと考えておりました。具体的な作品名は失念しましたが、クリスティ再読さんのいくつかの書評を拝見して感じたことです。エルロイはアメリカ文学界の沢田研二とでも申しますか……。 ※妄想過多の私は日々他の方の書評を読みながら、自分が好きな作家(エルロイ、シムノンなどなど数人)をこの評者は好きになりそうかななんてことをけっこう考えてしまうのです。エルロイ好きそうなのは……。 そんなわけで、お薦めするのは難しいですね。 『ホワイト・ジャズ』は特徴的な文体が取り沙汰されますが、――エルロイファンは「血をまき散らせ」とかそういう怖い人が多いので私見であると前置きしたうえで――これって文体について真面目に考える作家なら誰しも必ず通るであろう道だと思うんですよ。それを極端な形で実行に移し、あまりにもかっこよく書いてしまったといいますか。LA四部作(ブラック・ダリアは除く)は続きものなんでこれを先に読んでもわけがわからない可能性あります。 純粋に娯楽作品としてなら完成度高く筋立て複雑な『ビッグノーウェア』と『LAコンフィデンシャル』をお薦めします。たぶんクリスティ再読さんはそういうのは求めていないように推察いたしますが。 アメリカの近代史に興味ある方なら『アメリカンタブロイド』もいいかも。 ですが、あえてクリスティ再読さんにお薦めするなら処女作の『レクイエム』かな。これをお読みになって興味を持てる作家かどうか判断されてもいいのではないかと思います。後期の作よりシンプルなうえに、ハードボイルドの枠組を守りながらも(本質的にはハードボイルドではない)、個性を出そうとあがいているような作品なので、読み巧者のクリスティ再読さんならかえってエルロイの本質が理解しやすいかもしれません。あとはホプキンズ三部作の一発目『血まみれの月』これは大好きという人がいるのはとてもよく理解できるのですが、あちこちにネジの緩みがあって、完成度はイマイチでしょうか。 意外と私が未読の『キラーオンザロード(猟奇殺人鬼の一人称小説)』がいちばんだったりして。 以下、御書評について >>ハードボイルドから贅肉を極限までそぎ落としたマンシェットの方向性とは真逆だね。~中略~ハードボイルドとは絶対に言えないだろう。 ★空さんも(おそらく)同じことを指摘されていたように思います。 エルロイはサービス精神旺盛でやたらと盛りたがる作家です。自分自身のことも盛っているように思えるのは気のせいか? >>読後感はミステリ読んだ、というより一般小説に近い。 ★ふむふむ。 >>エルロイの場合、心理主義なこともあって、暴力に理由が付きすぎる気がする。ホントは理由に首をひねらなければいけないような、唐突で不条理な暴力の方が、よりハードなようにも思う.... ★まったく同感です。人間性を疑われそうなのであまりはっきりとは言わなかったのですが、私、エルロイの小説って暴力満載ではあっても、あまり暴力的だと思わないのですよ。御指摘の通り、暴力に必ず理由があるんです。 悪人同士が勝手に殺しあうばかりで、罪なき人がわけもなく殺されるようなシーンは非常に少ないんです。 「自分の母親を殺した男を刃物で切り刻んだ男」と「運転中後ろからクラクションを鳴らしてきた男を車からひきずり下してボコボコにした男」どちらがより暴力的なのか。ヴァイオレントなのか。 >>百万長者になった記念で愛犬を射殺する話 ★やっぱり! 私もこれがいちばん暴力的なシーンだと感じていました。 自分はエルロイの猟奇趣味はサービス精神のあらわれ、暴力は法の支配への憧れだと考えており、後者はまだしも前者にはまったく興味ないのです。 >>評者の好みとは一致しないところも多い。 ★そうじゃないかと思います。もう一、二冊くらいは挑戦していただきたいと思う反面、正直なところたぶん合わないだろうなあとも予想しております。勝手な推測ですが、クリスティ再読さんの考える「粋な小説」とは真逆を突き進む作家のように思います。 そのドロドロベタベタが自分は好きなのですが。 ではでは、長々とすみませんでした。失礼いたします。 追伸 卒爾ながら申し上げます。以前管理人さんが書評内に私信の類を織り交ぜるのはやめて欲しいと仰っていたことがあります。外部から書評を読みに来て下さる方への配慮のようでした。管理人さんのご意向に沿って、以後はなにかあれば、掲示板でやり取りをした方がよいように思います。 ではでは、今後もよろしくお願いいたします。 |
26388. | 作品の追加 mediocrity 2019/11/27 08:44 [新作作家/作品の追加] |
J.S.フレッチャーの「The Orange-yellow Diamond」を追加しました。 |