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初老人さん
平均点: 6.80点 書評数: 130件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.9 8点 沈黙のパレード- 東野圭吾 2020/01/02 18:00
今までのガリレオ史上最高。と言いたい所ですが、容疑者Xと並ぶ、と言った方が正しいです。

No.8 7点 ある閉ざされた雪の山荘で- 東野圭吾 2018/12/30 22:59
この作品を読んで随分経つが、やはりあの転換トリックは素晴らしく、読後軽い立ち眩みを覚える程だった。
他の作家が思い付いたら小躍りしそうなトリックだが、それをさらりと書けてしまう辺りにこの作家の凄味を感じる。

No.7 7点 夢幻花- 東野圭吾 2017/05/31 12:46
江戸時代には確かに存在した黄色いアサガオがなぜ見られなくなったのか、という題材に着目しここまでの物語に膨らませた作者の慧眼とイマジネーションの力を素直に称えたい。
夢幻花のタイトルの意味が最後の方になって判明した時の納得感と言ったらなかった。
8点付けようか迷ったが白夜行に7点付けていたので、それに匹敵する作品、という意味でこの点数で。

No.6 8点 容疑者Xの献身- 東野圭吾 2016/01/07 01:00
石神が花岡親子を守るために考え出したあのトリックについては、圧巻の一言。
石神と湯川の友情はウェットなものでは無く、お互いに認めあっているからこそ生じた堅固で確かな絆であり、だからこそ友人の犯したある罪を暴いていく際の湯川の心中は察するに余りある。
技巧的な部分にも見るべき所は多々あるが、湯川准教授と数学者石神の心理的な駆け引きを堪能するのが吉かなぁと思う。

No.5 6点 真夏の方程式- 東野圭吾 2015/04/09 22:05
湯川と少年のひと夏の交流が読んでいて心地良い。
ちょっと後味の悪い所もあったが、全体としては好みの作風だった。

No.4 10点 悪意- 東野圭吾 2014/06/10 20:11
ネタバレあり

いやぁ、これは素晴らしい。10点を付けざるを得ない出来。
冷静に考えれば自らが犯した過去の忌まわしい出来事の証拠が法廷に晒される事などあり得ないと分かりそうなものだが、加賀が語っているようにそれは単なるきっかけに過ぎなかったのだろう。
加賀が最後に犯人に引導を渡すように 「法廷が待っていますから」といい放つのも私にとっては好ましく感じられた。まさしく犯人にとって生き延びた先に本当の地獄が待っている、という図式が出来上がった訳だ。
これ以上なにも言う事はない。未読の方がいれば是非ともおさえておいてほしい作品である。

No.3 7点 さまよう刃- 東野圭吾 2014/05/20 16:44
(ネタバレあり)
犯罪を犯した少年グループの人物像が余りにも救い様のないものであるため(特に主犯)、娘を殺された長峰に終始肩入れしながら読み進めた。それだけにラストは消化不良の感がある。結局主犯の少年が生き延びた事に意味はあったのか。それはまた別の話、という事なのだろう。
密告者の正体は中々意外性があって良かったと思う。

No.2 5点 プラチナデータ- 東野圭吾 2014/04/30 00:35
(ネタバレあります)全国民のDNAデータをデータベース化して冤罪を0の社会にしていく、実際は不可能でもその未来像を描き出している点は評価する。しかし肝心のプラチナデータとそれを抽出するモーグルの謎に全く魅力を感じる事が出来ず、後は蓼科兄妹を殺害したのは誰なのか、という興味のみで読み進めた。その黒幕にしても犯行のカモフラージュの仕方がとても科学者のものとは思えない稚拙さで落胆した。しかし値段分は楽しめたのでこの点数。

No.1 7点 白夜行- 東野圭吾 2014/04/16 02:03
ネタバレあります。


凶器の点から真犯人にたどり着くことはそれほど難しい事でないし、雪穂と被害者の間に何があったか察する事も可能だが、その事だけを持ってこの作品の価値を落とすような事にはならず、主人公ふたりの外からの描写により、存在感が増している。




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平均点: 6.80点   採点数: 130件
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