海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト

TON2さん
平均点: 5.65点 書評数: 330件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.11 5点 孤宿の人- 宮部みゆき 2013/01/23 18:41
新人物往来社
 ミステリーではありません。完全な時代小説です。
 捨てられて「あほう」から「ほう」と名づけられた女の子と、妖怪と恐れられている政治犯らしい罪人の武士とのこころのふれあいを描いています。

No.10 7点 長い長い殺人- 宮部みゆき 2013/01/16 18:40
KAPPANOVELS
 10人の10の財布が語る形式の連作短編集です。
 人間は自分が好きで、誰もが自分は特別な存在だと思っているが、世間から見れば普通の存在であり、これが年齢を重ねるにつれ分かってくる。しかし、大人になっても自分が特別な存在であると意識している病的なモンスターがいる。
 この作者は、こうした人間感情のちょっとした隙間を描き出すのが上手です。

No.9 5点 クロスファイア- 宮部みゆき 2013/01/07 01:15
KAPPANOVELS
超能力を持つということは、一般人から見れば神の力を持っていることと同じですが、決して幸福ではないようです。その力ゆえに身近な人間を傷つけたり恐れさせ、孤独です。
 この作品に登場する物理的な超能力者でなくても、学問やスポーツの世界で飛びぬけた力を持っている人も孤独なのだろうかと考えてしまいました。

No.8 6点 あやし~怪~- 宮部みゆき 2012/12/04 20:13
角川書店
 江戸の市井を舞台とした、不思議で怪奇な物語の連作短編集。

No.7 7点 模倣犯- 宮部みゆき 2012/11/25 16:27
小学館
上下巻で700ページに及ぶ大作であることとこってりとした描写でなかなか読み進めず、読了までに3週間かかりました。
今日的な社会的事件を扱うことには定評のある作者ですが、この物語はただ自分の思い通りにしたいから殺人を犯す、愉快だから殺すといった日常的には理解に苦しむ話で、犯人たちに全く感情移入できませんでした。
話は、被害者・家族と犯人を追う警察・マスコミ、犯人と家族、また被害者・警察というように進んでいきます。警察もマスコミも、犯人の心理が異常すぎて理解できません。犯人も、被害者の家族も、警察官も、ジャーナリストも心に闇を抱えています。
登場人物たちが皆興奮し、落ち込み、悩み、泣く中で、唯一冷静に自分の信念を曲げずにきた被害者の祖父が、真相が分かった後の最後で「マスコミはこれで事件は終わるというが、孫は帰ってこない。」と酒を飲んで暴れる場面は、人間の感情が理屈だけでは説明がつかないということを教えてくれます。

No.6 6点 蒲生邸事件- 宮部みゆき 2012/11/05 22:29
現代から2.26事件の当日へタイムトラベルするSF的ミステリー。日本SF大賞を受賞した作品だが、この作者の他の凡作のように物語にキレがないと感じました。

No.5 8点 理由- 宮部みゆき 2012/11/05 20:05
下町に突如現れた超高層マンションを舞台に、裁判所の競売物件と民事執行妨害のさまが描かれています。
一見何の関係もない人々が、物語の終末に向かって一つになっていく様子は、見事な筆力です。決して読者を飽きさせません。

No.4 5点 魔術はささやく- 宮部みゆき 2012/11/04 20:49
1989年の日本推理サスペンス大賞受賞作。
導入部は伝奇的でしたが、トリックが催眠術ではちょっともの足りません。現代を舞台にしているのに非現実的で、主人公の少年の設定もできすぎていると思います。

No.3 8点 火車- 宮部みゆき 2012/11/04 20:42
実によくできた社会派ミステリーだと思います。
第一は、自己破産の仕組みやサラ金の取り立ての厳しさといった点の入門書となっています。今のミステリーは、単にトリックの奇抜さだけではなく、何らかの新たな知識が得られるようになっていることも重要なファクターだと思います。
第二は、実際の犯罪の生々しい場面がありません。全てが、休職中の刑事の推理として語られます。最後に犯人が現れることで、その推理が事実と一致していたことが分かります。

No.2 3点 レベル7- 宮部みゆき 2012/11/04 20:29
前半の記憶喪失の男女が登場するシーンは緊張感が高く、その謎が解けるにしたがい面白くなってきます。
後半の精神病院の部分は現実離れしていて、差別だというクレームが出そうです。
レベル7というキーワードがたいそう重みがあるように見えましたが、実は何のことはない符牒だったというのには肩すかしをくらったような気分です。

No.1 5点 震える岩−霊験お初捕物控- 宮部みゆき 2012/11/04 20:15
百年前の生霊がよみがえるという、かなりとっぴょうしもないストーリーだが、楽しく読みました。

TON2さん
ひとこと
純粋なパズルよりも、雰囲気のある作品が好きです。
雰囲気を味わうために、短編よりも長編が好みです。
好きな作家
横溝正史、京極夏彦、島田荘司、三津田信三、高村薫、クリスティー
採点傾向
平均点: 5.65点   採点数: 330件
採点の多い作家(TOP10)
島田荘司(25)
高田崇史(22)
京極夏彦(17)
鯨統一郎(11)
宮部みゆき(11)
内田康夫(11)
エラリイ・クイーン(10)
森博嗣(9)
大沢在昌(8)
二階堂黎人(8)