皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
蟷螂の斧さん |
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平均点: 6.09点 | 書評数: 1660件 |
No.20 | 7点 | 白夜行- 東野圭吾 | 2024/01/18 15:54 |
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全体の流れが悪いと感じました。その原因は連作短編を長篇に書き直したことにあるようです。事前の寄せ集めの情報から、二人の逃避行の物語と勝手にイメージしていましたが全然違いましたね(笑)。余計なエピソードが多く全体がぼやけてしまった印象です。もっと短ければ9点献上できたと思います。二人の心理描写を描かないことが特徴なのかな?。刑事がいい味を出していました。 |
No.19 | 6点 | 犯人のいない殺人の夜- 東野圭吾 | 2022/12/11 08:55 |
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①小さな故意の物語 6点 「マイ・ベスト・ミステリーⅤ」で書評済 事故?殺人?
②闇の中の二人 7点 生後3か月の赤子が殺害された。その夜、母親の浮気相手が部屋を訪れていた・・・動機 ③踊り子 5点 男子中学生は毎週水曜日の夜に体育館で新体操の練習をする女子高生に恋をするが・・・○○の原因 ④エンドレス・ナイト 4点 大阪にブティックを開いた夫が殺害された。妻は大阪が大嫌いで東京に残り別居中・・・動機、刑事の鼻 ⑤白い凶器 5点 社内の人間が2人殺害された。容疑者は女性事務員だが動機が不明であった・・・叙述? ⑥さよならコーチ 7点 アーチェリーの女子選手が自殺した。その模様をビデオテープに残していた。その目的は?・・・過去と現在 ⑦犯人のいない殺人の夜 7点 岸田家で殺人が起こった。家族4人と家庭教師2人は、死体を山中に遺棄することを決めた。殺人が起きた〈夜〉と〈今〉が交互に描かれるが、〈夜〉の部分には犯人がいないのだ。一体どういうこと?・・・裏にある策略 「こう」さんのご指摘のとおり、アンフェアな部分があります。まあ、初期の作品らしいので致し方ないか?(苦笑) |
No.18 | 6点 | 超・殺人事件―推理作家の苦悩- 東野圭吾 | 2021/05/22 14:44 |
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①超税金対策殺人事件 4点 オチを期待したけど・・・
②超理系殺人事件 5点 「この小説が肌に合わない方は飛ばし読みしてください。」なるほど当てはまります(苦笑) ③超犯人当て小説殺人事件(問題篇・解決篇) 7点 作家は短篇の犯人当てを編集者に課した。その意図は・・・本格っぽい展開 ④超高齢化社会殺人事件 6点 作家の高齢化が進み、その結果こういうことになってしまう? ⑤超予告小説殺人事件 6点 犯人は見え見えだが、ラストの落としどころはいい ⑥超長編小説殺人事件 7点 いかに長篇にするかの知恵比べ。これは笑えた ⑦魔風館殺人事件(超最終回・ラスト五枚) 8点 ショートショートらしい。単純明快 ⑧超読書機械殺人事件 6点 アイデアは面白い。真面目腐った教訓みたいなものは不要だったかな(笑) |
No.17 | 7点 | 放課後- 東野圭吾 | 2019/05/17 20:15 |
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意外と評価が低いのが驚きです。評価者の半数の方が動機に触れ、その動機についての否定派が肯定派の倍数となっていますね。そんなところが要因かと・・・。現代なら、それほど話題にならないのかも?。時代を感じます(1985年発表)。高評価は、数点の二段構えの構成が光っている点です。まあ、伏線など○が怪しい等、あざといものもありましたが・・・(笑)。 |
No.16 | 4点 | 禁断の魔術- 東野圭吾 | 2015/10/28 00:03 |
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裏表紙より~『高校の物理研究会で湯川の後輩にあたる古芝伸吾は、育ての親だった姉が亡くなって帝都大を中退し町工場で働いていた。ある日、フリーライターが殺された。彼は代議士の大賀を追っており、また大賀の担当の新聞記者が伸吾の姉だったことが判明する。伸吾が失踪し、湯川は伸吾のある“企み”に気づくが…。シリーズ最高傑作!』~
『禁断の魔術』(2012)所収の「猛射つ」を大幅に加筆・改稿したもの~2015版~で拝読。残念ながら人間ドラマを感じることはできなかったし、内容もありきたりのものでした。 |
No.15 | 6点 | マスカレード・ホテル- 東野圭吾 | 2014/03/01 18:30 |
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舞台設定や犯罪構造はユニークであると思います。しかし、読後「しっくり感」がありませんでした。犯罪計画と犯人像が一致しない点か・・・。警察論理とホテル側論理の対立は楽しめましたが、サスペンスの盛り上がり、恋愛感情、刑事の捜査状況がやや希薄(中途半端)なように思えます。 |
No.14 | 8点 | レイクサイド- 東野圭吾 | 2013/07/10 20:13 |
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前半は、どうして犯罪を共同で隠蔽しなければならないのか?という謎を抱え、倒叙形式で物語は展開します。この謎には引き込まれましたね。なにやら、謎は淫らな関係にあるのか?と思いきや、後半、見事に反転。また、主人公に、全員狂っていると言わしめていますが、こちらも見事に反転します。本サイトでは「Xの献身」が8.04(1位)、本作が6.0(75作品中43位)となっていますが、自分の中では、本作の方が断然上位です。 |
No.13 | 6点 | ゲームの名は誘拐- 東野圭吾 | 2013/05/24 10:08 |
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読みやすく、ノンストップでしたね。オチも楽しめました。ただ、犯人側からの視点のみでストーリーが進むこと、そこに著者の狙いがあったとは思いますが、その影響か、やや厚みが無くなってしまったような気がします。つまり、警察・父親・母親の動向・心理の描写がないので、あまり緊迫感が感じられなかったということです。またゲーム感覚である点(強調し過ぎ?)、スムースに事が運び過ぎたのも、若干物足りなさを感じました。 |
No.12 | 5点 | プラチナデータ- 東野圭吾 | 2013/04/02 14:13 |
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ありそうで、実際は不可能?という近未来(SF)的設定。2013.3映画化されたので拝読。監視システムなど、ハリウッド映画によくあるような感じでしたね。ストーリー自体は楽しめましたが、全体にアッサリしていて深みがないのかな~。まあ、多重人格がオチでなく、ホッとしたというところです。 |
No.11 | 8点 | 悪意- 東野圭吾 | 2012/10/29 19:11 |
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通常のミステリーにおいてはトリック重視なので、動機にはそれほど感心はありません。しかし、計画犯罪の場合は、絶対納得できる動機があって欲しいと思っていたので、本作はその点、非常にマッチした作品でした。同じ倒叙ものでは、「X」より本作の方が数段上のような気がします。 (ネタばれ)計画犯罪における動機そのものに対するトリックという点で高評価です。ただ、文鎮、古い大学ノートに関しては、違和感が残ります。 |
No.10 | 6点 | 私が彼を殺した- 東野圭吾 | 2012/08/27 18:36 |
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毒入りカプセルの数だけを追って読んでいたので、3点(バック、瓶、ピルケース)はスルーしてしまいました。判るわけないです(笑)。「流星の絆」の兄妹愛が良かっただけに、本作の兄妹愛は受け入れがたいものでした。 |
No.9 | 4点 | どちらかが彼女を殺した- 東野圭吾 | 2012/08/24 17:26 |
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(ネタばれあり) 設定(犯人が不明のまま。犯人の偽装+兄(警察署勤務)の偽装。兄と加賀刑事との対決)は非常に面白いと思います。しかし、犯人特定については、何人かの方が指摘しているよう納得はできませんでした。利き手を睡眠薬の袋の破れ方から推理(読者)するものですが、これは不可能でしょう?犯人がすべての袋を同じ面、同じ方向から破っているのなら理解できますが、裏にして破ったかもしれないし、上下左右逆にして破ったかもしれないし、左手または右手を手前に引いたかもしれないし・・・・・・この推理自体が誤り?(笑) |
No.8 | 6点 | 聖女の救済- 東野圭吾 | 2012/07/14 11:05 |
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トリックは、湯川の言葉通り「理論的に考えられても、現実的にはありえない。」ということでしょう。アイデアは面白いと思いましたが、やはり現実味がないので、感心することはありませんでした。ストーリーテリングはうまいといつもながら感心します。内海薫は、テレビと違い切れ者の感じがし好印象でした。 |
No.7 | 7点 | ブルータスの心臓−完全犯罪殺人リレー- 東野圭吾 | 2012/06/01 21:41 |
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倒叙物を一捻りしてあり、ストーリーの展開もかなり練られていて楽しめました。どちらかといえば、プロット中心のほうが、心理・心情を描いた作品よりも好みなので高評価となりました。 |
No.6 | 5点 | さまよう刃- 東野圭吾 | 2012/05/31 18:22 |
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(ネタばれあり)ラスト近くまでスピード感もあり、感情移入もでき、かなりの高評価(ミステリーとしてではなく)でしたが、ラストは肩透かしを食らった感じです。個人的には幼いころ時代劇(映画)をよく観て、仇討は当たり前と思って育ってきたので、この結末はかなり違和感がありました。江戸時代と、現代では法制度は当然違うのですが、心情的には今も昔も変わらないような気がし、小説なので何とかならなかったのでしょうか・・・(湊かなえ「告白」のようなラストを期待しすぎたのかもしれません) |
No.5 | 6点 | 容疑者Xの献身- 東野圭吾 | 2012/03/28 16:12 |
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①死体の身元確認(レンタルルームに残った髪と指紋だけで確認してしまうの?「名探偵の掟」で警察が杜撰であることを批判しているのに・・・)②アリバイ工作について、前半部分で当事者が疑問に思っていることに触れていないのは不自然、または伏線なしはアンフェア?③石神が仕掛けたトリック自体を湯川が解明したのはよいが、富樫が殺害されている事実(読者はわかっている)は想像に過ぎず論理的根拠の提示や解明がなれないのが気になりました。偏狂的な愛情(純愛などとは言えない)を注いだにも拘わらず、理解されない男の哀れな物語と思います。救いは美里がよき理解者であったことです。
<2016.6評価7→6に変更、①のトリックは古典的でよく使われているもので、評価は無関係、②のトリックは著者の創作?(本人がどこかで書いていたような気がします)ということで高評価としました。しかし、江戸川乱歩氏の作品に②のトリックがあり、先駆者に敬意を払う意味で変更しました。> |
No.4 | 4点 | 名探偵の掟- 東野圭吾 | 2012/03/27 21:37 |
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本格を謳いながら、実はつまらない作品が多いとの批判なのでしょう。だからといって著者に本格志向があるとも思えませんでした。ただ面白いミステリーを書きたいとの意思は感じることができましたが・・・。共感できたのは、二重人格ものは読者の叱責を受けるという点でした。 |
No.3 | 7点 | 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 | 2011/09/02 08:02 |
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「ある閉ざされた雪の山荘で」がイマイチと感じていましたが、本作は2度騙された分楽しめた。ただ、ラストは昔の連続テレビ映画を思い出してしまったため―1点とします。 |
No.2 | 6点 | 流星の絆- 東野圭吾 | 2011/08/18 21:32 |
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ミステリーとしては平凡であるが、兄弟愛や、犯人(?)の息子に惚れてしまう経緯は楽しく、また、せつなく読むことができた。 |
No.1 | 5点 | ある閉ざされた雪の山荘で- 東野圭吾 | 2011/08/18 21:18 |
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本格ミステリーを標榜?していたころの作品としては、平凡であった。設定は面白みがあるが、結末はいま一つという感じ。
(*2019.8追記~ネタバレ~叙述が評価を得ているようですが、それほど驚きを受けるようなものではなかった。久我(探偵役)はくるりと身を翻し、私を指さした。という場面。・・・身を翻し、雅美を指さした。それほど効果があるのかなあ。なぜならば作中「久我の独白」が挿入されており、久我の視点が描かれているから。この部分まで○○○で描いていたら、「アクロイド」張りに10点計上(笑)。) |