皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
|
蟷螂の斧さん |
|
|---|---|
| 平均点: 6.10点 | 書評数: 1720件 |
| No.380 | 7点 | 楽園のカンヴァス- 原田マハ | 2013/02/23 09:16 |
|---|---|---|---|
| ルソーは好きな画家の一人で、画風は独特の雰囲気がありますね。「夢」ではありませんが、家の壁に「ライオンの食事」が飾ってあります。当時の評価、「日曜画家」と揶揄されたことは知りませんでしたが、その評価の低かったルソーに心酔する3人の物語です。殺人事件などなく、純粋にルソーの作品「夢をみた」の真贋に関するものです。作中に出てくる「物語」がいい味を出しています。画家の情熱が伝わってきました。話はそれますが、昨年、ルーブルの「モナリザ」とは別の「若いモナリザ」が本物(ダヴィンチ)とモナリザ財団が発表しました。絵画の世界は、まさにミステリアスです。 | |||
| No.379 | 6点 | 罠に落ちた女- カトリーヌ・アルレー | 2013/02/22 12:02 |
|---|---|---|---|
| (タイトル・女⑰)裏表紙より「療養所がリゾートマンションに生まれ変わる。セリーヌと愛人ジャンは、療養所へと車を走らせていた。ジャンがセリーヌと生まれてくる子供のために部屋を買ってくれたのだ。雪道に降りたったセリーヌ。と突然車が走り出したのだ。なぜ?必死で後を追う彼女の目の前で雪崩がジャンの車を押し潰した。救いを求めて療養所に辿り着いたセリーヌは、そこで悪夢はまだ始まったばかりだということを知る!」誘拐犯と遭遇したセリーヌの恐怖と脱出までのサスペンスもので、一気読みができました。 | |||
| No.378 | 7点 | 警察庁から来た男- 佐々木譲 | 2013/02/21 21:44 |
|---|---|---|---|
| (タイトル・男⑧)前作「笑う警官」で道警の腐敗が一掃されたに見えたが、まだ腐敗が残っているのだろうか?警察庁から監察官が訪れたのだ。二つの事件と監察場面が交互に描かれ、いやがうえにも緊迫感が盛り上がってきます。登場人物にも個性があり、また薄野の情景もうまく描かれていて楽しめました。 | |||
| No.377 | 6点 | 笑う警官- 佐々木譲 | 2013/02/20 17:26 |
|---|---|---|---|
| スピード感があり楽しめました。射殺命令の現実味云々については、緊迫感を出すためには必要な要件なので、それはそれでいいのではないかと思います。組織の狂気があってもいいと肯定的にとらえています。 | |||
| No.376 | 8点 | ビッグ・ボウの殺人- イズレイル・ザングウィル | 2013/02/16 22:32 |
|---|---|---|---|
| 密室(心理的トリック)の元祖とのことで拝読。単純明快さという点で「黄色い部屋の謎」よりも上位に位置付けたいですね。密室の評価よりも、動機と犯人の独白に至る経緯が秀逸であると思いました。犯人にとって、喜劇でもあり悲劇でもあったというところです・・・。 | |||
| No.375 | 5点 | 高山殺人行1/2の女- 島田荘司 | 2013/02/16 12:07 |
|---|---|---|---|
| (タイトル・女⑯)スピード感もあり、一気読みできました。著者の車に対する愛着が感じられる一冊でした。サスペンスものなので、真相云々はさておき、エピローグと題名がミソなのでしょう。 | |||
| No.374 | 4点 | 奇跡の男- 泡坂妻夫 | 2013/02/15 22:01 |
|---|---|---|---|
| (タイトル・男⑦)短編5編です。表題作の発想は面白いと思いますが、全体に感心するものはありませんでした。 | |||
| No.373 | 6点 | 死ぬほどいい女- ジム・トンプスン | 2013/02/15 10:38 |
|---|---|---|---|
| (タイトル・女⑮)幽閉された、ちょっといい女・モナに出会った訪問販売員のドリー。彼の独白で物語は進み、登場人物は6人です。犯罪に手を染めていく様子や精神が崩れていく過程ががノンストップで描かれていて、一気読みできました。 | |||
| No.372 | 4点 | 死化粧の女- 福田洋 | 2013/02/14 17:57 |
|---|---|---|---|
| (タイトル・女⑬)裏表紙より「独り暮らしの老婆が扼殺され、金が盗まれた。資産家の老人が自殺し、その死の直前に銀行預金が引き出されていた。女探偵・夏川和香は、事件に挑む。共通項は、姿を消したお手伝いの女。追跡の果て、女はかつて岡山で起きた一家5人殺しの犯人の妻に酷似していた」背景にあるのは冤罪なのですが、あまり心に響いてきませんでした。犯人はわかりきっているので、犯人側からの視点で物語を構成した方が、インパクトがあったような気がします。 | |||
| No.371 | 6点 | 101号室の女- 折原一 | 2013/02/08 14:44 |
|---|---|---|---|
| (タイトル・女⑭)氏の作品には「叙述トリック」があることが前提となっていると思います。従って、叙述の善し悪しで「どんでん返し度」が決まる場合もあると思いますが、やはり、いかにサスペンスフルな物語であるかで評価したいと思います。お気に入りは「101号室の女」「網走まで・・・」そして「殺人計画」(叙述というよりブラックユーモアです)の3作品。 | |||
| No.370 | 7点 | 孤島の鬼- 江戸川乱歩 | 2013/02/07 12:36 |
|---|---|---|---|
| 東西ミステリーベスト100の27位(1985年版37位)著者のランクイン4作品のうち、本作のみランクアップ。密室殺人、暗号の謎、同性愛、○○男の登場、宝探し、そして強烈な狂気をもった真犯人と盛り沢山の小説。ミステリー部分は前半だけで、やや物足りなさを感じますが・・・。後半は、乱歩独自の世界が描かれている通俗小説的な趣となっていました。もう現在ではこのような作品(真犯人の意図等)は、なかなか書けない時代となっているのではないでしょうか。その意味で、価値ある作品であると思います。 | |||
| No.369 | 8点 | 陰獣- 江戸川乱歩 | 2013/02/05 15:30 |
|---|---|---|---|
| 東西ミステリーベスト100の35位(1985年版14位)。私(探偵小説家~探偵形)と大江春泥(同~犯罪形)の対立構造をうまく料理していると思います。この時代では、かなり凝ったトリックとなるのでしょう。陰鬱で艶めかしい雰囲気も良く出ているし、ラストの余韻もよいと思います。 | |||
| No.368 | 6点 | パノラマ島奇談- 江戸川乱歩 | 2013/02/05 15:29 |
|---|---|---|---|
| 東西ミステリーベスト100の87位(1985年版37位)倒叙ものですが、ミステリーというより幻想小説になるのでしょう。パノラマ島の描写が長いのですが、シュールな感じで、結構楽しめました。海中トンネルなどは、八景島シーパラダイスなどの先駆けになっていると思います。 | |||
| No.367 | 6点 | 心理試験- 江戸川乱歩 | 2013/02/05 15:28 |
|---|---|---|---|
| 東西ミステリーベスト(1985年版25位)、2012版ではランク外となる。短編の宿命でしょうか?内容的には好みのものでしたが。 | |||
| No.366 | 5点 | D坂の殺人事件- 江戸川乱歩 | 2013/02/05 15:27 |
|---|---|---|---|
| 動機については、当時としては秀逸だと思います。タブー?、衝撃的な内容?だったのかもしれません。ただ残念なのは、殺害に至る状況(自白)が省略されていることです。物音は立っていない、、着物の乱れもない、そして絞殺体がある。果たしてどのような状況でこうなったのでしょう? | |||
| No.365 | 5点 | 二銭銅貨- 江戸川乱歩 | 2013/02/05 15:27 |
|---|---|---|---|
| 東西ミステリーベスト100の24位(1985年版13位)と高評価ですが、それは歴史的意義での評価も多分にあるような気がします。現在のミステリー諸作品と比べてしまうと、どうなんだろう?と、どうしても思ってしまい、高評価を付けづらい作品でした。 | |||
| No.364 | 7点 | 黄色い部屋の謎- ガストン・ルルー | 2013/01/30 21:00 |
|---|---|---|---|
| 物理的密室は、あまり好みではありませんが、この手の心理的密室は楽しめることができました。古典の名作という意味がわかるような気がします。先駆的な作品に高評価をつけていますので、それ以前の「ビッグ・ボウの殺人」も読んでみたいと思いました。 | |||
| No.363 | 5点 | ホッグ連続殺人- ウィリアム・L・デアンドリア | 2013/01/28 09:04 |
|---|---|---|---|
| 読後感は、アイデアだけの作品?との印象。難点は、①事件の悲惨さが伝わってこない。②主人公が複数いる文章。結末(真相の理由)から①②はやむを得ない描き方(このように書かざるを得ない?)かもしれませんが・・・。犯人と思われる人物の行方不明も、HOGの仕業ではないかとのミスリードが弱すぎる。・・・と、結局アイデアは良いが、構成がよくない?ので、リーダビリティを感じることができませんでした。最後の1行で「あっ、これ読んだことがあった」と思い出しました(笑)。 | |||
| No.362 | 6点 | 終章からの女- 連城三紀彦 | 2013/01/25 17:27 |
|---|---|---|---|
| (タイトル・女⑫)第一部では、罪を軽くしようと努力する弁護士と、重い罪を希望する犯人(女)との心理戦のような形で物語は進みます。第2部は刑期を終えた15年後に、まったく同じような事件が起こります。真相は、奇想に近いもので、アイデアとしては面白いのですが、やや納得できない気持ちもあり、微妙な感じですね。 | |||
| No.361 | 7点 | 僕を殺した女- 北川歩実 | 2013/01/24 20:07 |
|---|---|---|---|
| (タイトル・女⑪)有一が、ある朝目覚めると、女性になっており、かつ5年後にタイムスリップしているというSF的設定です。これをSFではなく、論理的に解決するというもので、アイデアに+1点。なお、殺人事件も絡んでくるので、やや複雑になった感もありますが、楽しめました。 | |||