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HORNETさん
平均点: 6.32点 書評数: 1153件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.733 5点 がん消滅の罠 完全寛解の謎- 岩木一麻 2020/08/10 19:27
 診断で間違いなく転移していたがん患者が、きれいさっぱり寛解するという謎。医療ミステリとしてこの上ない不可能状況で、大賞選者たちが絶賛するトリックに期待して読み進めた。
 読んでいく中で医療的な説明もされているので、がんについての知識が深まりその点は興味深かった。が、明かされる真相がそうした医療的なことを超越していること(つまり、素人でもわかるような単純さで足元を掬われること)を期待していたので、結局医療的な内容のトリックだったことで「ふーん…」というようなリアクションにとどまってしまった。面白くはあったけど。
 蛇足だが、本サイトでもこの作品しか上がっていないのだが、この作者はこのあとも執筆・作品発表を続けているのだろうか?

No.732 5点 カウントダウン- 真梨幸子 2020/08/10 18:57
 海老名亜希子は「お掃除コンシェルジュ」として各所で活躍し、今や年収7千万円を超える売れっ子。しかし本人は、実の妹に旦那を寝取られたり、会社勤め時代の気に入らない女が海外でセレブとして活躍していたりという境遇にストレスばかりがたまる日々。そんな彼女が、がんで余命半年という宣告を受けた。頼りにしている百貨店外商の薬王寺涼子とともに、半年の終活に向かおうとする亜希子だったが…

 一人語りで暴走していく女性を主人公に、周りがシッチャカメッチャカになっていくという典型的な真梨幸子作品。人の嫉妬心や見苦しさを赤裸々にかつコミカルに描いているところで面白く読み進められるが、いかんせんあまりにも展開がマンガ的大技(近しい人間が簡単に、次々に世の中の認知を得る成功を得るなど…)。
 ラストにそれなりに毒を仕込んではいるが、作品の形自体がテンプレート化されてきてしまっている感がある。

No.731 5点 ふたたび嗤う淑女- 中山七里 2020/08/10 09:58
 前作の蒲生美智留に変わり、今回は美智留そっくりに整形した野々宮恭子が暗躍する連作短編。FX、出版詐欺、地面師などさまざまな手段で標的を陥れる様が描かれ、ラストには氏らしいどんでん返しも用意されている。

 一つ一つの話はそれなりに面白いのだが、全体的には前作同様のパターンをなぞっている感じで新鮮さはなかったし、やや小粒になった感もあった。
 ラストのどんでん返しは、これも物語当初から往々にして予想できるもので、「ああ、やっぱり」と感じた時点で私にはどんでん返しにはならなかった。
 なんか、各短編のつなぎ方とか、全体的な展開の仕方が真梨幸子のイヤミスに雰囲気が似ていたなぁ。

No.730 5点 眠りの神- 犬塚理人 2020/08/10 09:40
 安楽死を望む患者への自殺幇助が認められているスイス。絵里香・シュタイナーは、ボランティアの自殺幇助団体で活動するハーフ。ある時、日本で自殺幇助が疑われる事件が連続して起き、その陰に、以前絵里香の団体に所属していた日本人医師の姿が見え隠れする。真相を確かめるため日本へ渡航した絵里香は、事件を調べるうちにますます日本人医師への疑いを濃くする。

 設定も展開もよく考えられれているとは思うのだが、何となく平板でパンチのない話に感じた。これまでも各所で取り上げたり作品化されたりしている安楽死問題の域を特に超えておらず、「これまで同様」という印象に落ち着いた。真犯人も意外性をねらっているのだが、要所要所に挿入されている日記の文体の変化で予想ができてしまい、分かったときには「やっぱり」という思いだった。

No.729 4点 街への鍵- ルース・レンデル 2020/08/07 20:48
 うーん…訳者の問題かもしれないけど…
 主人公・メアリの他に、ヤク中のホブ、犬の散歩屋のビーン、そして訳ありホームレスのローマン、という計4人の物語がそれぞれに描かれていくうちに、やがてそれぞれがつながりだして結末でスパーク…という手法はレンデルのある意味王道パターンであり、いつもの調子で前半は非常に面白く読めていたのだが…
 描写にこだわるあまりか、それとも描写を冗長にして真相の手がかりを紛れ込ませることが目的か、とにかくいろんなことがあいまいなままで進む中盤が長くて、正直次第に読むのに疲れてきた。その上、最後まで婉曲的な描写に終始して「明言」をしないため(これが訳者の問題かもしれないといった要因)、結局真相がわかりにくい!ホームレス連続殺人の真犯人は結局誰だったのか?ビーン殺害を指示した犯人は誰だったのか?私なりに理解はしているつもりだが、自信がないほどだ。
 「わが目の悪魔」からレンデルのサスペンスに魅せられて、好んで読み出したが、もっとストレートで分かりやすい方がよいかな。

No.728 5点 マークスの山- 高村薫 2020/08/03 20:00
 著者の代表作であり、壮大な構成は素晴らしいとは思うが、ミステリとしては平均的な内容だと思う。それは平均的な水準で面白かったというよい意味でもある。
 ミステリとしては…としたのは、上下二冊を読んだラストに待っていた真相が、冒頭の事件の起こりを読んだ時点で予想した内容のとおりだったこと。経験ある登山者ならばとるはずのないルートで下山した最初の被害者、とるはずのルートで発見された白骨死体、とくれば大体予想はできてしまう。
 ただそれはそれとして、大学の山岳会OBを順に辿っていきながらの刑事捜査の過程自体は力があり、読み物として十分読み応えがあった。
 ラストはちょっとドラマ仕立てな感じがしてしまい、個人的にはあまり好きになれない終わり方だった。

No.727 8点 ヒポクラテスの試練- 中山七里 2020/08/03 19:52
 浦和医大法医学教室に、光崎とは旧知でありながら憎まれ口をたたき合う仲の城都大附属病院・南条がやって来た。南条は、前日に搬送され肝臓がんで急死とされた前都議会議員・権藤の死に疑問があるという。というのも、9カ月前の検診で何の以上もなかった権藤が急死というのは、肝臓がんの進行度合いからは考えられないからだ。例のごとく埼玉県警の古手川が捜査に駆り出される中、明らかになってきたのははなんと「エキノコックスの突然変異」。これが事実なら、日本に未曽有のパンデミックが起こる可能性が。しかし、感染が疑われる都議たちは、何故か感染経路と目されるアメリカ視察について固く口を閉ざしている。自分の命と引き換えにしても守らなくてもならない秘密とは何なのか―!?

 久しぶりに出た、「ヒポクラテス」シリーズ。今回は、始めの章は短編として一応結びつつ、そこから話が続いての長編となっている。キャシーと真琴がアメリカに飛ぶことになり、物語のスケールが広がっていく中、各節目に謎が仕掛けられており、読者を飽きさせない展開はさすが。大筋をしっかり保ちながら、各所で小さなどんでん返しを散りばめている全体の仕組みに嘆息し、十分に楽しませてもらった。

No.726 6点 最悪の館- ローリー・レーダー=デイ 2020/08/03 19:32
 イーデンは、不慮の事故で夫を亡くしたうえ、そこで夫の不実を知ることになった。そんなイーデンが、生前の夫が旅行を予約していた星空の保護区、ダークスカイ・パークを訪れる。ところが到着早々、別のグループと予約が重なっていたことが分かり、やむなく同宿することに。その夜、グループの中心人物と目された男性マロイ何者かに殺された…。無関係なグループの悲劇に巻き込まれていくイーデン。アンソニー賞受賞作。

 若者グループたちにとっては邪魔者だったはずのイーデンが、一人一人と関係を深め、彼らの人間関係を解きほぐしていくキーマンとなっていく様はなかなか面白い。「誰も信じるな」というのが謳い文句になっているが、フーダニットというのはそもそもそういうものだと思っているから、とりたてて本作品が目を見開くような展開というわけでもない。日常を離れた行楽地での悲劇というのもオーソドックスな設定だが、それをオーソドックスに楽しめたというのが素直な感想。

No.725 6点 流れは、いつか海へと- ウォルター・モズリイ 2020/08/03 19:22
 身に覚えのない罪を着せられてニューヨーク市警を追われたジョー・オリヴァー。十数年後、私立探偵となった彼は、警察官を射殺した罪で死刑を宣告された黒人ジャーナリストの無実を証明してほしいと依頼される。時を同じくして、彼自身の冤罪について、真相を告白する手紙が届いた。ふたつの事件を調べはじめたオリヴァーは、奇矯な元凶悪犯メルカルトを相棒としてニューヨークの暗部へとわけいっていくが。心身ともに傷を負った彼は、正義をもって闘いつづける―。(「BOOK」データベースより)

 ふたつの事件を追う上に、その背後関係がやや複雑で、読み進めるのに多少苦労した。最後は、過去の犯罪を返上することはあきらめた主人公が「復讐」に近い手段を選ぶのだが、物語を通してジョーの側につく「悪人」たちがカッコいい。悪人たちを主人公にしたハリウッド映画さながらの様相だった。ただ、ラストはちょっと尻切れトンボ気味な感じ。

No.724 7点 刑罰- フェルディナント・フォン・シーラッハ 2020/07/18 20:33
 黒いダイバースーツを身につけたまま、浴室で死んでいた男。誤って赤ん坊を死なせてしまったという夫を信じて罪を肩代わりし、刑務所に入った母親。人身売買で起訴された犯罪組織のボスを弁護することになった新人弁護士。薬物依存症を抱えながら、高級ホテルの部屋に住むエリート男性。──実際の事件に材を得て、異様な罪を犯した人々の素顔や、刑罰を科されぬまま世界からこぼれ落ちた罪の真相を、切なくも鮮やかに描きだす。(カバー紹介)

 第三者目線の淡々とした事実描写が非常に読み易い。時に”とび”を感じてつながりが分かりにくいところもないことはないが、余分な描写を排したテンポの良い筆致が却って不気味さを助長している。
 どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのかはっきりは分からないが、事実は小説よりも…という常套句が実感される。

No.723 8点 黒い家- 貴志祐介 2020/07/18 20:16
 事件の黒幕についてはかなり前の段階で想像がついていた。しかし、それがじわじわと明らかになっていく様を丁寧な筆致で描き進めている展開はスリルがあり、真犯人の迫りくる異常性を描くホラー作品として非常に秀逸だった。
 生命保険会社に勤務する主人公の生活や業務の描写もしっかりしていて、日常に根を下ろした舞台で恐怖を描いているところもよかった。
 各場面の描写が、視覚、聴覚だけでなく嗅覚に訴えてくるところが非常に強く、作者の基底にある筆力が作品を支えていると感じた。

No.722 8点 傲慢と善良- 辻村深月 2020/07/12 17:19
 西澤架(かける)は、婚活で知り合った真実と婚約、結婚式を数か月後に控えていた。が、真実はある日突然姿を消す。思い起こせば2カ月前、真実はストーカーに付きまとわれて架に助けを求めて来たのだった。ストーカーが真実を連れ去ったのか?警察に「事件性は低い」と判断されたことから、架は自身の手で真実の捜索に乗り出す。

 「婚活」に励む30~40代の男女事情を描きながら、社会的立場の優劣やステイタスを気にする狭く固定的な価値観に翻弄される人間模様を面白く描いている。真実の行方と失踪の事情を追うリドルストーリーを主軸としながら、親の庇護のもと自立しきれなかった真実の半生が炙り出されていく展開は読み応えがあった。
 ラストはどうなることかと思ったが、読後感の良い終わり方でよかった。

No.721 7点 ピカソになれない私たち- 一色さゆり 2020/07/12 16:56
 東京美大は、美術教育における日本の最高峰。画家の父をもち、幼い頃から絵画一辺倒だった猪上詩乃は、その中でも最も厳しいと定評のある油絵科の森本ゼミに入った。提出する課題にも罵倒の嵐、想像以上に厳しいゼミで、詩乃は同じゼミの同僚3人と競い合う日々。しかし森本ゼミには、数年前にゼミ生が発狂して放火したという噂があり、その小火のあとが部屋に生々しく残っていた―

 才能とは何か?芸術とは何か?そのことにもがき苦しむ美大生4人の青春群像劇。同僚と励まし合う一方で、才能に嫉妬したり、あきらめたり。ゼミ生4人のキャラづけがはっきりしていて、その人間模様を描くストーリーは面白かった。
 ゼミの森本教授の人間性、真意が最後に開陳されるのだが、予想の範疇でありながら読後感の良い終わり方で、悪くなかった。

No.720 6点 バック・ステージ- 芦沢央 2020/07/05 21:26
 嫌なパワハラ上司の悪事を暴こうと、休暇を取って調査をする男女社員。証拠となる通帳のコピーをゲットしたところで、たまたま居合わせた女子高生に鞄を取り違えられてそのコピーを持っていかれてしまう。女子高生の行く先は、もっぱら話題の舞台の初日。舞台俳優、マネージャー、観客、そして男女社員、それぞれの人たちの物語が微妙に交錯する短編集。

 それぞれのストーリーが緻密に絡み合って一本の筋になっているわけではなく、たまたま「同じ場所で起こった出来事」のそれぞれの短編集の体が強いが、結果としてそれでよかったと思える。一つ一つの話にドラマ性があり、無理に絡めようとするとそれが損なわれたかもしれない。
 ラストもハッピーエンドで、読後感もよかった。時間の空いた時に読むにはちょうどいい短編集。

No.719 5点 欺瞞の殺意 - 深木章子 2020/07/05 21:12
 昭和41年、地元の名家で起きた殺人事件。事件は、婿養子であった当家当主の自白により一応の解決を見たのだが、その男が40年後仮釈放され、「私が犯人でないことは、あなたは知っているはず」との書簡をある女性に出す。その女性は、男が密かに愛し合った、当家の次女だった。
 
 いろいろ策を施しているが、結果としてすべて予想の範疇で、筆者としてはどんでん返しとして用意しているのであろう終盤も、衝撃はなかった。裏の裏をかいた主人公の所業も、「そこまで描いたとおりにいくものか?」という感が否めず、面白い仕掛けだとは思うが興奮は伴わなかった。

No.718 5点 濱地健三郎の霊なる事件簿- 有栖川有栖 2020/07/01 20:40
 これまでの評者の皆さんが書かれているとおり、心霊を題材にした新機軸としながらも、これまでの氏のテイストが大きく変わっているわけではない。真相を看破するのに霊的能力が用いられていても、それで解決とするような完全なホラーではなく、基本的にはきちんと現実路線で裏取りがなされている。私は氏のファンなので、それは非常に肯定的に受け止めた。
 助手の女性の彼氏候補(彼氏?)が、後半になって何か大きな展開に絡んでくるのではないかと目して読んでいたのだが…
 今後も続くシリーズだと思われるので、きっとだんだんそうなってくるのではないかと思う。

No.717 6点 恐怖小説キリカ- 澤村伊智 2020/07/01 20:30
 視点人物を変えた章立てをすることで、事の様相をひっくり返す展開はパターンか。偏狭的な見方をもった狂気の人物と被害者という構造が、視点人物の変化によってガラリと変わる。登場人物に寄せていた気持ちが複雑に揺り動かされてしまうのは術中にハマっている証拠だが、分かっていても面白く読み進めてしまった。
 そう思うと、後半(第三章だったかな?)でもうひとひねり欲しかったかな。二章で仕掛けが開陳された後は、それを受けたあとの「その後」を描いていることで終わっており、逆転もなくなすがままに進んでダークな結末になってしまったのがちょっと残念。
 歯の浮くような勧善懲悪を求めてはいないが、ストレートなまま結末まで進む展開はちょっと肩透かしだった。

No.716 5点 微笑む人- 貫井徳郎 2020/06/27 12:31
 これまでの評者の方と同じような感想。
 誰からも評判が良く、いつも微笑んでいる男・仁藤俊美が、「本の置き場所が欲しかった」という理由で妻と子を殺害。その事の起こりが面白く、興味を駆られて読み進めるのだが…
 結局、仁藤の過去の犯罪が暴かれることで物語が終わってしまい、微笑みをたたえ続ける仁藤の人間性を暴くことには至っていないため、消化不良の感が残るなぁ。

No.715 7点 なめらかな世界と、その敵- 伴名練 2020/06/27 12:23
 架橋葉月の住む世界は、いくつもの現実が、いわばパラレル・ワールドとして並行進行している世界。しかも人々は、視点を移すだけでそれらの世界を自由に行き来し、渡り歩くことができる。しかし、旧知の親友・厳島マコトが、その行き来ができず一つの現実で生きることしかできない「乗格障害」になってしまう。自分だけが一つの現実世界に縛られることになってしまったマコトは、葉月ら周りの人間を拒絶しようとする―(なめらかな世界と、その敵)
 本書には表題作の他に5つのSF短編が収められてる。創作の「日本のSF史」(注まで付けられていて非女王に凝っている)、脳に撃ち込むインプラントによる人格操作、抱きすくめるだけで人から攻撃性を奪う不思議な少女、人工知能が人間を飼う世界、突然「超低速世界」に入り込んでしまった修学旅行生を乗せた新幹線―いずれも独創的な設定で面白い。
 設定を説明するような件がないのが、物語としてはきれいだが、理解にやや時間を要することもあるが、短編ながら一つ一つの話がよく練られている印象だった。

No.714 7点 罪と祈り- 貫井徳郎 2020/06/13 23:35
元警察官の濱仲辰司が、隅田川で死んだ。事故と思われたが、側頭部には殴られた痕が。真面目で正義感溢れる「警察官の見本」であったような辰司が、なぜ?息子の亮輔は、幼馴染みで刑事の賢剛と共にその謎を追う。すると、亮輔と賢剛同様に親友同士であった2人の父の過去には、どうやら知られざる秘密が。しかもそれは昭和の終わりに世間を揺るがした、未解決誘拐事件に深く関わりがあるようだった。
 父親たちの過去には何が?そして辰司はだれに殺されたのか?パンドラの箱を開けるように、2人は真相を解明していく―

 事件が起きた現在と、父親たちの過去とを交互に描いていきながら真相を明らかにしていく構成。未解決誘拐事件の真相はだいたい見当がつき、やはり見当のとおりだったが、その先にさらに辰司殺害の真相解明も控えていたため、最後まで楽しみが持続した。
 登場人物が限られているため大体が推測できてしまうところもあるが、持ち前の筆力で物語そのものに厚みがあるので、読み応えは十分だった。

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ひとこと
好きな作家
有栖川有栖,中山七里,今野敏,エラリイ・クイーン
採点傾向
平均点: 6.32点   採点数: 1153件
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今野敏(50)
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