皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ムラさん |
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平均点: 4.28点 | 書評数: 296件 |
No.116 | 4点 | 切り裂きジャック・百年の孤独- 島田荘司 | 2011/02/14 07:38 |
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物語の雰囲気なりジャックの正体は楽しめた。
しかしちと道筋が強引な上にあざと過ぎるんじゃないだろうか。 青ペンキの部分とか特に。 |
No.115 | 3点 | 覆面作家の夢の家- 北村薫 | 2011/02/11 10:05 |
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目白はそういうやりかたもあるのかぁと想って面白かった。
写真はちょっと弱め、夢の家は流石にわからなかったけどああいうダイイングメッセージのやりかたもありね。 全体的にほんわかとしていた楽しめた。この二人はこの後どうなるのかねぇ。 |
No.114 | 7点 | 果断- 今野敏 | 2011/02/11 05:21 |
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(ネタバレあり)
やはり竜崎というブレのないキャラや、それに負けない妻がカッコイイ。なんだかんだで責任に右往左往される伊丹とのコンビでさらに際立つと想う。 一作目では完全に憎まれ役な戸高も今回ではいいキャラに仕上がってましたね。主席監察官の小田切も渋い感じですねぇ。 作品自体も最初の事件をきちんと返していて飽きずに読ませられる。 だけど、実は人質が犯人かなんてポカを起こすかなぁという疑問。 今回よりも追い詰められ、その問題に立ち向かった一作目と比べちゃうとどうしても劣ってしまうのも残念。 |
No.113 | 2点 | 空飛ぶ馬- 北村薫 | 2011/02/10 20:19 |
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日常の謎としたは面白かったのはあるけど、そこにいたるまでの寄り道がかなり冗長に感じてしまった。ミステリと思って読むと特に。
探偵役である円紫のキャラもちょっと弱い(これは日常のある一人の人物だから仕方の無いことかもしれないけれど。)その反面「わたし」は好きになれた。 こういうのは短編にしてもうちょっとスパッと見たかったです。これだけ長いと引き込まれる前に飽きてしまう。 砂糖合戦は謎に至るまでの論理が綺麗に見えて面白かったけれども。 あと殺人が起きて無いだけで結局は重いのがあるのが不満。中途半端に暗くしないで、笑える日常や完全にほのぼのだったら良かったのに。 |
No.112 | 3点 | 覆面作家は二人いる- 北村薫 | 2011/02/09 18:59 |
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ドラマみたいな設定で、千秋のキャラが面白い。と思ったらやっぱりドラマ化されているという。
ただトリックが弱いかなぁ。これだと暇つぶしの域を出ない。面白かったですけどね。 あとこれは単に好みだけど、文章もちょっと引っかかってしまった。 |
No.111 | 6点 | 双頭の悪魔- 有栖川有栖 | 2011/02/09 05:54 |
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(微弱だがネタバレあり)
パズルのように進む物語。読者からの挑戦は結局わからずしまいだったけれど、紐が解けていく様を見るのは楽しかった。 二つの孤立した世界が錯綜した瞬間がとても面白い、けれどそれ以上に面白かったのは泥んこ試合だったかもしれない。 トリックや道筋にはなんら不満はないけど、Xの動機だけがイマイチ弱すぎる気がするなぁ。(まぁ、一番動機の強くて相互に殺害理由が明確な●●が犯人だ! って予想が見事に外れた負け惜しみかもしれんが) あともう少しすっきり書けたのでは無いかということだけ。キャラが個性的なので冗長には感じなかったけど。 |
No.110 | 2点 | 頼子のために- 法月綸太郎 | 2011/02/05 12:55 |
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最後の妻の所がちょっと急ぎすぎた印象。
基本的にこういう手記で犯行を説明してる話はほぼ真実で語られることは皆無だと思うので、疑って掛からずをえない。 とはいえ真相は面白かった。けれど登場人物の悪意が足りない気もする。 |
No.109 | 1点 | 隣の家の少女- ジャック・ケッチャム | 2011/02/03 19:24 |
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キングが名作と絶賛した小説。
私的には肥溜めから発せられる下品な演説と少女が甚振られる描写を延々と繰り返された退屈な小説であった。 被害者と加害者と第三者(あと読者?)の温度差や葛藤を見る本なのかもしれないけど、そのまえにつまらなく思えてしまってしらける上に不快。というよりやっぱり下品なだけで理由が皆無。 最後、少年がルースを突き飛ばしたところだけはなんとなく見れた。頭が真っ白になって人を殺すときはあんな感じなのだろうか、という感想。 文章が軽いので(これは翻訳が悪いのかは知らないが)さらさらと読めるのが唯一良かったかな。というかルースは結局なんであんなになったんだろ。更年期なのだろうか。 |
No.108 | 2点 | 富豪刑事- 筒井康隆 | 2011/02/03 01:36 |
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設定は面白いから映像向きだよな、と思ってたら本当にドラマ化してびっくり。
小説だと無駄に長い説明の所が読んでいてかったるい。オチの分かる説明とだらっだらとされても困る。 一番最初はサクサク進んで面白かったけど、後は無駄にミステリしようとしてたため中だるみ。(このサイトでそういう事を言うのもあれだけど) キャラが面白いからトリックよりもそっちをもっと出してほしかった。 |
No.107 | 4点 | 噂- 荻原浩 | 2011/02/02 18:48 |
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女性の警察官がしっかりと女性だからこそ出来るような捜査が書かれていて面白かった。
女子高生との話しも面白い。おっさんと話す風景を想像するとクスりと笑える。刑事小説としても読める話しですし、社会風刺小説としても見ていて面白い。 だけどオチはまったくと言っていいほど衝撃ではなかった。 まぁ衝撃の真相はこの後すぐ! って言われる奴は大抵衝撃では無い気がするけど。 無理に衝撃とか付けないでホラー風に終わらせたほうが良かったんじゃないだろうか。ああ、やっぱりそんなオチか。と思うとどうしても拍子抜けしてしまう。 |
No.106 | 5点 | 我らが隣人の犯罪- 宮部みゆき | 2011/02/01 18:46 |
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全体的に綺麗で上手くまとまった短編集。
「気分は自殺志願」もよかったけど「サボテンの花」は特にいい話しで面白かった。 ところどころにある比喩表現も見ていてクスリと来てしまう。とくに教頭のは。 良質な日常ミステリー(とは言わないのだろうかこれは、一作だけ殺人事件があるし)で楽しめた。 |
No.105 | 6点 | 放浪探偵と七つの殺人- 歌野晶午 | 2011/02/01 14:37 |
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(ネタバレあり)
ちょっと変わったキャラである信濃譲二の短編集物。 お手軽に読める短編集物かと思ったら「有罪としての不在の証明」で完全にしてやられた。 いや、これは誘導するのが上手い。単純なロジック物かと思ったらそんなドンデン返しなオチを出してくるとは思わなかった。 個人的にこのクラスの短編が七つだったら言うことなかったけど、他の六つもテンポよく楽しめたからまぁ満足。水難の夜も結局気がつきませんでしたし。 最後はちょっと文体がそれまでの六つに比べて変わっていてそれも面白かった。 |
No.104 | 4点 | 鴉- 麻耶雄嵩 | 2011/01/31 21:34 |
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(ネタバレあり)
独特の世界観で構成された雰囲気がなかなか良かった。 村の設定とか人々の関係とかと合わせてとっても幻想的な感覚。 トリックはまぁ、よくある感じだし普通。もうちょっとギリギリまで攻め込んで書けた気がする。もうひとつの方は面白かったけど、わりと読者に伏線だしまくってたので満足。 |
No.103 | 7点 | 幻夜- 東野圭吾 | 2011/01/29 04:23 |
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(ネタバレあり)
このオチのパターンは一応予想してなかったわけではないけど、実際にあれだけあっさりとやられるとやっぱり驚いてしまった。 白夜行の興奮が再びというキャッチフレーズだけど、さすがにあれほどの興奮は無かったですね。(というよりあれが個人的に名作すぎた) とはいえ所々に隠れされた続編としての伏線が隠されていることによって、美冬=雪穂かという推測も出来て楽しめる。 これだけの長さの作品を飽きることなく読ませられるのは、やはり流石としか言え無い。 しっかし読了後の気分の悪さだけは白夜行越えますね……(笑) |
No.102 | 2点 | ロートレック荘事件- 筒井康隆 | 2011/01/27 14:08 |
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(ネタバレあり)
わりといまではよくあるタイプのトリック。 これは騙しがあるよ! って言われてので身構えてたらわりと序盤でわかってしまった。(ところどころに明らかなヒントが書かれているからでもあるが)言われなかったら気がつかなかったかもしれない、がやっぱり文章には違和感あり。 作中に出てくる絵も何が作品に関係あるのかと思ったら別にそんな事はなかった。これが一番残念。 |
No.101 | 2点 | アヒルと鴨のコインロッカー- 伊坂幸太郎 | 2011/01/27 00:33 |
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トリック自体はやはり早々にしてわかってしまった。こういう書き方だとトリックは(それしかない)のでもう一回捻ってくれないと消化不良。
ユーモアのある文体は面白かった。けれど全体的に急に幕を閉じてしまった感があった。 ペット殺しという不快な加害者を書こうとする作品の割には全体的に軽い。 |
No.100 | 5点 | そして誰もいなくなった- アガサ・クリスティー | 2011/01/26 18:28 |
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売り出された当時に読んでみたかったと思える代表的な作品。
いまでは有名すぎて存在自体がネタバレのため、嫌でも犯人が誰だか勘付いてしまうのが無念。 しかし無駄を切り詰めてテンポよくストーリーを進めて行ってとても読みやすかった。死人が出てるのにどこか軽いところも外国人らしいかも。 歴史的な名作なので、こういうのは単に点数をつけられるようないかなぁと思ったりもする。 |
No.99 | 4点 | 夜のピクニック- 恩田陸 | 2011/01/26 18:24 |
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自分は青春してたかなぁというのを考えされられる作品。
ところどころに入ってくる、学生視点での風景の描写が綺麗。 そしてこの作品はなにより光一郎のキャラが良かった。全部彼に持ってかれた気がする。 |
No.98 | 1点 | 慟哭- 貫井徳郎 | 2011/01/24 19:21 |
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早々とトリックが分かってしまったせいであまり楽しめなかった。まぁ、書きかたからして騙すつもりで書いてるわけでは無いと思うが。
トリックがわかっても単に小説として面白い場合もあるけど、今回はどうもグダグダと長くてそれも残念。 月並みな言葉だが、シリアスな割には、キャラもなんか弱くて薄っぺらに思えた。 |
No.97 | 5点 | 大誘拐- 天藤真 | 2011/01/22 20:45 |
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誘拐小説の傑作ですね。
犯人側、被害者側、刑事側、そして無責任な第三者側や村人たちの心情が書かれていてこの話しの背景がありありと浮かんできました。 それにプラスしておばあちゃんの性格がいい。だいたんな性格で、それでいて良い人と来ている。 オチはいろんな意味でビックリしたが。 |