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kanamoriさん
平均点: 5.89点 書評数: 2426件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.726 5点 舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵- 歌野晶午 2010/07/14 18:57
軽く書き流した感じを受ける連作短編集。
著者としては珍しい作風ですが、同趣向のミステリが多数書かれている中、新味に欠けます。
探偵役の少女に突飛なところがないのも、らしくない。

No.725 5点 ハッピーエンドにさよならを- 歌野晶午 2010/07/14 18:57
ブラックな趣向を凝らした”裏・本格”の短編集としては第3弾。
各編とも毒気や狂気がにじみ出ていますが、初期の「正月十一日、鏡殺し」ほどのインパクトは感じませんでした。
「玉川上死」が個人的に気に入っています。

No.724 6点 女王様と私- 歌野晶午 2010/07/14 18:57
本書は著者の”裏・本格”の到達点だと思いますが、それだけに正統派の本格を期待した読者を裏切る作品でしょう(本格の掟破りの部分もありますし)。
肩透かし気味のオチは留保して、プロットの妙を楽しめました。

No.723 4点 ジェシカが駆け抜けた七年間について- 歌野晶午 2010/07/14 18:57
最初にこのアイデアが浮かんで、エチオピア人の女子マラソンランナーを始めとする物語設定を構築していったのでしょう。
一発ネタのトリックに引っ張られて、物語そのものが非常に薄っぺらな感じを受けました。

No.722 6点 安達ヶ原の鬼密室- 歌野晶午 2010/07/13 23:44
うーん、同じネタの使い回しでも、このように使えば面白いアイデアと言われるんだろうか。
凝った構成自体は面白いですが、なんか損した気分になりました。

No.721 6点 家守- 歌野晶午 2010/07/13 23:44
裏・本格系統のミステリ短編集。
「正月十一日、鏡殺し」ほどの毒気は感じられませんでしたが、各編とも何らかの企みに満ちた好短編集。

No.720 5点 館という名の楽園で- 歌野晶午 2010/07/13 23:44
文庫オリジナルの短めの長編ミステリで、前回の孤島ものに続き今回は館ミステリ(のパロデイ?)。
トリックに関しては、作者の不敵な笑みが浮かんでくるような外し方が面白かった。

No.719 7点 世界の終わり、あるいは始まり- 歌野晶午 2010/07/13 23:04
これは、裏・本格のほうの歌野晶午が全開したミステリでした。
本格嗜好の読者にはミステリとして認められるか微妙な作品で、評価が分かれると思いますが、後期のパトリック・クェンティンを彷彿とさせるプロットは結構好みです。
結末の付け方もあれで問題ないと思いますが、中盤のスリリングな展開が読みどころでしょう。

No.718 6点 生存者、一名- 歌野晶午 2010/07/13 23:04
手垢のついた絶海の孤島テーマのミステリですが、まだこのようなアイデアがあったのかと驚くようなプロットでした。
短めの長編だけにキレは抜群です。

No.717 7点 放浪探偵と七つの殺人- 歌野晶午 2010/07/13 23:04
信濃譲二ものの本格ミステリ短編集。
作者の原点回帰のような本格編が7編収録されていて、パズラーとして一級品の作品集だと思います。
ダークで奇妙な味の短編も好みですが、たまに読む正統派の本格編もいいですね。

No.716 7点 ブードゥー・チャイルド- 歌野晶午 2010/07/13 22:18
自分は黒人の子供だという”前世の記憶”をもっている中学生を主人公にして、その謎を追っていくストーリー。
ネタはある程度見え易くなっていると思いましたが、主人公の造形の魅力と巧みなプロットで、物語に惹き込まれました。
作者のストーリーテラーとしての才能が開花した作品だと思います。

No.715 6点 正月十一日、鏡殺し- 歌野晶午 2010/07/13 22:18
作者独特のテイスト・持ち味が確立したのは、この短編集からではないかと思っています。
たしか”裏・本格”と称されていたと思いますが、旧来型のトリックを重視することなく、意外な方向から読者に驚きを与える作風の短編が揃っています。

No.714 6点 死体を買う男- 歌野晶午 2010/07/13 22:18
個人的に作者の力量をちょっと見直した作品です。
作中のトリックに関しては絶賛という訳にはいきませんが、リーダビリティのあるプロットの創作という点では、デビュー作などと比べて格段の進歩を感じました。
題材が嗜好に合致していたこともあるかも知れませんが。

No.713 5点 動く家の殺人- 歌野晶午 2010/07/13 21:35
シリーズ3部作の中では一番出来が良くて楽しめた。
作中のトリック自体はいまいちですが、設定といいプロットといい、後の作品を彷彿とさせる作者の持ち味が少し出ているように思うのですが、どうでしょう。

No.712 4点 白い家の殺人- 歌野晶午 2010/07/13 21:35
デビュー作と同じ探偵役を据えたシリーズ第2作ですが、本書も前作同様の感想で、個性に欠ける本格編でした。
手垢のついた雪の山荘もので、トリックにも独創性が感じられないので、作者がこの世界で生き残るのは難しいだろうなあと思っていました。

No.711 4点 長い家の殺人- 歌野晶午 2010/07/13 21:34
いかにも本格ミステリファンが書いたミステリという感じが出ていて、ほほえましい感じを受けました。
トリックが笹沢左保の某作と被っていたり、ネタを隠蔽するテクニックが未熟だったりしますが、当時一番気になったのは他の新本格作家と比べて個性に欠けるという点でした。

No.710 5点 死ねばいいのに- 京極夏彦 2010/07/13 20:52
設定や登場人物が変わっても、本書も”憑き物落とし”がテーマの一つでした。決め台詞がそのままタイトルになっています。
落とされる側の人物視点で語られる会話文中心の文章は読みやすいのですが、主人公のまどろこしい会話が痛いなあと思って読んでいると、最後にサプライズが・・・。
ミステリとしてはフーダニット&ホワイダニットものですが、動機の方は異様すぎてちょっと理解できなかったですね。

No.709 6点 葉桜の季節に君を想うということ- 歌野晶午 2010/07/12 21:41
メインの叙述トリックには確かに騙されましたが、それが物語の本筋とあまり関係ない点が不満です。
肝心の物語そのものも、あまり面白くなかったですね。
ただ、タイトルはなかなか秀逸だと思います。

No.708 6点 Rommy- 歌野晶午 2010/07/12 21:36
メインの叙述トリックが死体切断の動機に密接に結びついているのは評価したいです。ただ、その叙述ネタは現在では陳腐になってしまったので、出来れば初版時に読んでおきたかった。
文庫版のサブタイトル「越境者の夢」にはナルホドー感あり。

No.707 5点 追想五断章- 米澤穂信 2010/07/12 21:05
結末が伏せられた5つの物語という構成は面白いと思いましたが、仕掛けが見え透いているのでラストの”回答”に驚きはありませんでした。
読み心地のいい文章の割に、リーダビリティはちょっと落ちます。

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kanamoriさん
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