皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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kanamoriさん |
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| 平均点: 5.89点 | 書評数: 2460件 |
| No.1680 | 6点 | フィデリティ・ダヴの大仕事- ロイ・ヴィカーズ | 2012/01/31 18:23 |
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| 淑女怪盗フィデリティ・ダヴ登場の連作短編集。
悪徳資本家や金融業者らを標的に、金銭、宝石、美術品などをいかにして盗むかという”ハウダニット”が読みどころに違いないのですが、堅牢な警備を出し抜く意外な手段といった趣向はあまりなく、詐欺的手法を駆使して、時には担当刑事まで利用するといったコンゲーム小説の趣が強いのが書かれた時代的にユニークだと思う。 各編とも20ページ余りと短めのため、変装名人の元俳優とか、物理トリック担当の科学者など、ダヴの部下たちのキャラがいまいち描けていないのですが、読み進める毎にレーソン警部補と同様にダヴの萌えキャラに魅せられていきます(笑)。ちなみに、レーソン警部は後の「迷宮課」のチーフと同じ人物らしい。 収録作では、食品会社まるごと盗む作品や、田舎の風景を盗む異色作が”大仕事”らしくていいのですが、コンゲームの騙しのテクニックとして秀逸な「本物の名作」や「一四00パーセント」なんかも印象に残った。 |
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| No.1679 | 6点 | ユリゴコロ- 沼田まほかる | 2012/01/28 20:32 |
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| 読み始めと読み終わった時とで、これほど印象が変わる小説も珍しい。
タイトルも誤解を招きかねないが、描かれているのは”男と女”の恋愛であったり家族愛だったりします。 主人公が実家の押入れで見つけた4冊のノート、”病的殺人者の告白”がそのまま綴られた前半部は、そのノワールな内容とあわせて、誰が書いたのか?という謎でグイグイ読み進められた。 後半、手記の書き手が明らかになって、現在の物語が中心となると、テーマを読み誤っていたことに気付かされるが、やや物語の牽引力が弱まってしまった感もある。 ミステリとしては、カンのいい読者だと”多分そういう関係だろう”と察しがつく仕掛けですが、それがこの小説のキモではないのだろう。 |
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| No.1678 | 6点 | 奥様は失踪中- サイモン・ブレット | 2012/01/26 18:47 |
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| 引っ越してきたばかりの高級住宅地で、先住夫婦の行方不明が発覚したことから、またもやパージェター夫人が素人探偵に乗り出す、というシリーズの第2弾です。
前作は高級ホテルを舞台にした上流階級の老人たち相手でしたが、今作は6世帯が集まった住宅地で中産階級の奥様族を皮肉たっぷりのユーモアで描いています。小さな共同体のなかの限られた容疑者が皆秘密を抱えている設定とか、細かい伏線の張り具合なども前作同様で楽しめるのですが、解決がややあっけないかな。 このシリーズのユニークな点は、素人探偵の夫人には特殊技術をもつ協力者たちがいることでしょう。この、亡き夫・パージェター氏に恩義を感じている昔の仕事仲間(今は”かたぎ”の人もいれば、塀の中の人もいる、笑)は、作者にとっても便利な存在だけに、都合良すぎて受け入れられない読者がいるかも。 |
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| No.1677 | 5点 | 猫柳十一弦の後悔- 北山猛邦 | 2012/01/23 18:37 |
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| タイトルをみて連作短編集かと思ってましたが、孤島ものの長編ミステリでした。
「そして誰も~」風の見立て連続殺人で使われたアリバイ・トリックはそれなりに面白かったのですが、殺人の動機がもう無茶苦茶で一気に萎えてしまった。なんで殺人を選択する。他に手段がいくらでもあるでしょうに。 ”不可能犯罪定数”や、それに関連するミッシング・リンクの要素は「物理の北山」らしいものの、いまいちピンとこなかった。作者の短編は割と好きだが、長編はどうも合わない。 |
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| No.1676 | 7点 | 変わらざるもの- フィリップ・カー | 2012/01/21 21:56 |
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| あの”ベルリン三部作”の私立探偵ベルンハルト・グンターが15年ぶりに、スケールアップしてミュンヘンで復活!
単なる失踪人探しが、元ナチスの戦争犯罪人と依頼女性の夫の過去などが絡み、物語の様相が変な方向にずれていく、この展開には意表をつかれた。隠された企みもミステリ趣向充分。 グンターは今回も悲惨な目に合いながら減らず口も健在で、まさに”変わらざるもの”です。 私立探偵小説、警察小説、スパイ冒険小説と、これまでの3作は、同じ主人公を使いながら、それぞれ異なるタイプの小説になってましたが、本書も例にもれず、あるジャンルの要素(=これはネタバレになる)を取り入ており成功していると思う。 解説によると、シリーズは既に8作目まで書かれているらしい。すみやかに順次邦訳を期待したいが、本書のエンディングだと次作の物語設定が想像つかない。 (追記)2012.1.24 今年のMWA(エドガー)賞の候補作5冊の中に、フィリップ・カーのグンター・シリーズ第7作がノミネートされた。受賞に至ればシリーズの邦訳も進むと思うが、今年は日本人作家の強力なライヴァルがいるからなぁ・・・・(笑)。 |
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| No.1675 | 4点 | 千葉千波の怪奇日記 化けて出る- 高田崇史 | 2012/01/19 22:31 |
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| 千波くんシリーズ連作短編の第5弾。
サブタイトルは「千葉千波の怪奇日記」だけど、実際は従兄の”ぴいくん”が大学生活で見聞きした怪奇事件をまったりと語る構成で、パズル好きの天才高校生・千波くんは解決編に登場するだけですけどね。 各編ともミステリ部分は微妙というかイマイチ(4点)。 でも、居酒屋仲間の女子大生2人、とくに海月ちゃんのとぼけたキャラが笑えるので加点(+1点)。 ただ、従来の割と難易度が高いパズルじゃなく、今回はとんちクイズみたいになったのは減点(-1点)。 |
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| No.1674 | 5点 | 仮面劇場の殺人- ジョン・ディクスン・カー | 2012/01/18 23:07 |
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| フェル博士の探偵譚では最後から2番目の作品。
序盤で英国からアメリカに向かう客船上での狙撃事件はあるものの、メインの殺人が起こるまでが長い。その間の人間関係の説明がモタモタしていて、意味深な会話が佳境に入りそうなタイミングで横やりが入って話題をそらすという(晩年の作品に共通する)テクニックに”イラッ!”とさせられます。 劇場2階のボックス席という準密室状況の殺人トリック(というより、アリバイ・トリック?)はこの時期の作品ですからこんなものでしょう。劇場ミステリが好みなので、まあ楽しめました。 |
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| No.1673 | 5点 | 幻の指定席- 山村美紗 | 2012/01/17 18:34 |
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| トリックメーカーといわれていた初期(’70年代半ば)の作品集。この短編集は傑作ぞろいという思いがあったのだけど、再読してみるとそれほどでもなかった。
表題作は倒叙形式で、新幹線の予約システムの特殊処理という意外な陥穽によってアリバイトリックが崩れていく話。こういった専門的知識をネタにした作品が他にも2編あるが、いずれも時代を経て陳腐化してしまったように思える。 一方では、グリーン車2両の乗客全員を人質にした身代金強奪サスペンス「新幹線ジャック」が今でも面白く読めた。西村京太郎ならこのアイデアで長編一本書くのではと思うほど中身が濃いコンゲーム風サスペンスで、犯人グループ視点の描写が全くないのがミソだろう。 驚いたのは「危険な忘れ物」。メインのネタが、最近読んだ乾くるみ氏の某短編と見事に被っている。 |
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| No.1672 | 6点 | 燃える導火線- ベン・ベンスン | 2012/01/16 22:17 |
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| マサチューセッツ州警察のウエイド・パリス警視シリーズ。
刺激的なタイトルとダイナマイト爆弾による脅迫という粗筋紹介から、派手なタイムリミット・サスペンスを想像してしまいますが、そこはベン・ベンスンのこと、パリス警視を中心とした地道な捜査活動を忠実に描く地味めの警察小説です。 並行して女優の別荘の敷地で死体が発見され、爆弾予告そっちのけで、こっちの事件がストーリーの中核になってしまうのかと思わせるプロットはなかなか巧いです。 高圧的な女優オリーヴと娘の軋轢や、捜査側の面々のやり取りなど、登場人物の造形は’50年代の作品にしては深みがあり意外と現代的で、その辺がこの作者の持ち味だと感じた。 |
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| No.1671 | 5点 | 謎解きはディナーのあとで 2- 東川篤哉 | 2012/01/15 13:05 |
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| 令嬢刑事&毒舌・暴言執事シリーズの第2弾。
本書も本格ミステリとしての骨格はきっちりとキープしていると思いますが、ギャグが大人しくなっている気がしないでもない。”分かる人だけ分かれればいい”風の読者限定ギャグが抑えぎみなのはメジャーになったから? ミステリの趣向的には、第1話の”●●のアリバイ工作”がオチを含めて面白い。第2話の、消えた帽子という一つの事象から推理を次々と展開していく強引なロジックも好みです。 |
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| No.1670 | 7点 | 解錠師- スティーヴ・ハミルトン | 2012/01/13 18:59 |
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| 「ぼく」こと若い天才金庫破り・マイクルの独白で構成されたクライム・サスペンス。原題は”The Lock Artist"。
なぜ言葉を発せない少年が金庫破りになったのかという経緯の’90年代のパートと、プロの解錠師としての仕事内容を綴った2000年のパートが交互に語られるため、最初のうちは少々混乱し物語に乗れなかったのだけど、終盤の客船を標的にするあたりから緊張感が増し惹きつけられた。 犯罪小説としての面白さはもちろんあるが、運命の少女アメリアとの恋愛・青春小説でもあり、封印された不幸な過去をも解錠する少年の再生の物語としても秀逸だと思う。 |
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| No.1669 | 4点 | 嫉妬事件- 乾くるみ | 2012/01/09 22:49 |
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| アンチじゃなくウンチミステリだとか、脱力系というより脱糞系ミステリだという評判?の話題作。
率直な感想をいうと「読むんじゃなかった」。 大学のミステリ研の部室に突如出現した”ブツ”の謎を巡って、部員らがアレコレと推理を述べ合う展開は、「麦酒の家~」などの西澤保彦作品を連想させる”日常の謎”系ミステリ(ウ●コが部室の本棚に置かれてあるのが”日常”といえるのか見解が分かれる所かもしれませんが、笑)ですが、この真相は酷すぎでしょう。 それでも4点なのは、併録の犯人当て短編「三つの質疑」が面白かったから。こっちもバカミスではありますが。 |
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| No.1668 | 5点 | サイモン・アークの事件簿〈Ⅲ〉- エドワード・D・ホック | 2012/01/08 18:13 |
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| オカルト探偵サイモン・アークものの第3短編集。
50年代に書かれたものから2編、80年代から6編の作品が選ばれていますが、作風や設定にまったく変化なし。出版社の編集者である「わたし」を伴って、世界各国の悪魔や怪異現象をを調査しているうちに、不可解な殺人事件に遭遇するというパターン。 「焼け死んだ魔女」のまさに今日的すぎる真相もいいけれど、厳重に警備されたドイツの古城からのナチス戦犯の消失や、ガラス張りのエレベーターからのロック歌手の消失など、やはり不可能トリックを扱ったものが印象に残りますね。後者のトリックの真相はダメ出し相当ですけども。 |
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| No.1667 | 7点 | 開かせていただき光栄です- 皆川博子 | 2012/01/05 23:04 |
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| 読む前は、いつもの耽美的でドロドロした物語かと思ってましたが、ユーモア混じりの軽妙な語り口なので、馴染みの薄い18世紀後期のロンドンを舞台とした日本人も出てこない物語で、なおかつ当時のロンドンの雰囲気が細部にわたって書き込まれているにもかかわらず、とっつきにくいことはなくスラスラ読めた。日本人作家、しかも80歳を超えた女性が書いたとは思えない筆力と若々しい感性に脱帽です。
ダニエル医師と5人の弟子の個性的な面々が主役といえますが、実在の人物である盲目の治安判事・ジョン・フィールディング卿とボウ・ストリート・ランナーズも魅力的な探偵役です。ブルース・アレグザンダーが描いたジョン卿(「グッドホープ邸の殺人」等)と読み比べてみるのも一興かも。 |
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| No.1666 | 6点 | 三本の緑の小壜- D・M・ディヴァイン | 2012/01/03 18:52 |
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| ”一列に並んだ三本の緑のガラス壜。あの有名なかぞえ歌のように、一本ずつ落ちて割れていく。”
タイトルはマザーグースからのようで、同じ学校の13歳の少女ばかりを狙った連続絞殺事件を象徴しているわけですが、童謡殺人といったケレン味はなく、後半部でさらりと触れられているだけというのがいかにもディヴァインらしい。 本書の特徴は、3人の登場人物によって割り振りされた一人称多視点の採用でしょう。特に情緒不安定の少女シーリアによる語りの第三部はミステリの趣向にも寄与しているところが巧妙だと思った。 ただ、今回は犯人当てとしてはやや分かり易いかな(動機の線から”この人物しかありえない”と思いその通りだった)。 |
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| No.1665 | 6点 | キングを探せ- 法月綸太郎 | 2011/12/31 16:35 |
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| 法月綸太郎シリーズ久々の長編。
ライトな筆致で力作感はないけれど、4×2枚のトランプ・カードの組み合わせを巡る”頭の体操”的ロジック展開や、終盤の犯人側と綸太郎の頭脳戦の攻防などが流石と思わせます。 「交換殺人」テーマだと、今更ストレートにそれをトリックとして使用できないでしょうし、どうしてもこういったプロットになりますね。そういえば、綸太郎シリーズの短編にも同じように交換殺人をヒネッたのがあったような。 ところで、本書における、法月警視と綸太郎の事件を巡るディスカッションの雰囲気は、クイーン親子というより都筑道夫の「退職刑事」シリーズを髣髴とさせるものがありますね(親子の立場は逆ですけど)。 |
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| No.1664 | 6点 | ミステリが読みたい! 2012年版- 雑誌、年間ベスト、定期刊行物 | 2011/12/30 11:42 |
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| 数年前の創刊号の身びいきランキングに唖然として以来、ずっとスルーしてきた「早ミス」を久々に購入。「このミス」を読んだ直後だけに、企画、編集内容を自然と比較してしまいます。
ランキング本といっても結局は新刊本の読書ガイドなわけで、21位以下の作品の扱いに冷たい「このミス」と違って、100位までの作品の内容紹介と寸評がある「早ミス」のほうに軍配を上げる。 さらに、ジャンル別ベスト5、部門別ベスト5と、多角的にランク付けしているのがポイント高し。総合ランキング上位といっても自分の嗜好に合うか分からないから、これなら参考になると思う。(個人的には、海外のキャラクター部門で「天使の護衛」が1位タイというのがうれしかった。笑) 早川書房の作品が多くランクインしているのも、新装ポケミスが頑張った今年に限っては身びいきとは言えまい。 |
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| No.1663 | 6点 | 名探偵群像- シオドー・マシスン | 2011/12/28 23:24 |
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| 歴史上の有名人物を探偵役に据えた連作ミステリ。おなじみの”親愛なる読者諸氏---”で始まるエラリー・クイーンの序文がかなり熱いです。
収録10編の中で印象に残ったのは、まず最初の「名探偵アレキサンダー大王」。毒殺トリック自体は分かり易いけれど、この意外な犯人像の設定には初っ端から「おおっ」と思った。 看護婦たちを引率してクリミアに向かう行程中の殺人を扱った「名探偵フローレンス・ナイチンゲール」もミスディレクションが巧妙な傑作。ナイチンゲールの性格付けが魅力的でこれは長編で読んでみたい気がした。 その他、”エンデヴァー号”船上の殺人に挑むクック艦長、”見えない人”ネタのレオナルド・ダ・ヴィンチ、アフリカのジャングルでのコンビ探偵・スタンレーとリヴィングストン博士なども面白い。 ミステリとしては手掛かりの”気付き”に重点が置かれたものが多い。なかには不出来なものもありますが、各話それぞれの時代背景や雰囲気はしっかり書けているので、歴史モノ好きには満足いく内容だと思います。 |
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| No.1662 | 7点 | 影の車- 松本清張 | 2011/12/27 18:53 |
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| 昭和36年に月刊誌に連載された連作短編集。連作といっても各話に特につながりはなく、明確な共通するテーマも見いだせないのですが、清張お得意の”日常性のなかに忍び込む闇”が引き起こす7つの殺人事件が収録されています。いくつかの作品は”バラ売り”されていて他社の短編集で既読でした。
第1話の「潜在光景」が個人的にベスト。不倫相手である女性の懐かない子供の異常な行為に焦点を当てながら、ラストにくる構図の反転。名作「天城越え」の姉妹編の様な感じ。 他の収録作はトリッキィな作品が多く、この時代ならではの電報を使ったアリバイトリックの「典雅な姉弟」や、意外な死体の処理方法「鉢植えを買う女」なども印象に残った。 古代史ミステリ+現代の殺人の「万葉翡翠」だけ他の作品と毛色が違っているように思えた。 |
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| No.1661 | 6点 | 非常線- ホイット・マスタスン | 2011/12/25 15:23 |
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| マスタスン名義の2作目で、今作もオーソドックスな警察小説でした。
細かく分けられた各章の頭に現在時刻を表示して、警察側の捜査活動と犯人の行動を、刻々とドキュメンタリー風に描く方式がサスペンスを醸し出していて良。拉致された娘・エリザベスの愛称が関係者の立ち位置によって、”ベティ”であったり”リズ”と呼んでいたりで情報がすれ違い、身元がなかなか判明しない経緯など芸もなかなか細かい。その点、あらすじ紹介で娘の意外な身元を明かしているのはもったいない。 ブラサム警部を中心とした捜査側の面々の人物造形の書き込みがやや浅く定型どうりというきらいはあるものの、87分署シリーズが書かれる前年の作品であり、時代を考えたらそのへんは止むを得ないかなと思います。 |
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