皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
まさむねさん |
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平均点: 5.86点 | 書評数: 1194件 |
No.16 | 5点 | 浪花少年探偵団- 東野圭吾 | 2011/02/02 22:23 |
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小学校教諭(しのぶセンセ)が活躍する大阪人情満点の連作短編ミステリ。
登場人物のキャラがそれぞれ魅力的だし,恋のさや当てなんかもあって,気軽に楽しめましたね。 トリックの印象はほとんど残らなかったですけど…きっとキャラの印象が強かったせいなのでしょう。きっとそうだ。そう信じよう。 |
No.15 | 6点 | 卒業−雪月花殺人ゲーム- 東野圭吾 | 2011/01/16 15:40 |
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加賀恭一郎の初登場作品。
いやはや,何とも多彩なご学友に囲まれた学生生活だったのですねぇ。 なんだか,加賀サンが可哀相になってきましたよ。 さて,作品としては,WHO,HOW,WHYすべて盛り込むあたり,理論的な説明が可能となっているあたりは,さすがという印象を受けました。 しかし,正直,膝を打って感嘆したり,しんみり考えさせられたり…ってのはなかったですねぇ。よって,採点は辛めに。 この作品に盛り込まれた(盛り込もうとした)要素が,氏のその後の各々の作品で花開いているような気がしますね。 その意味では読む価値は大きいかも。 |
No.14 | 5点 | 夜明けの街で- 東野圭吾 | 2011/01/12 23:13 |
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いやぁー,中盤までの展開&巻末ボーナストラック(?)「番外編 新谷君の話」が怖いのなんのって。
いやはや,下手なホラーなど足元にも及ばないくらい,コワイ。心臓に悪い。 えっ?謎的なことはどうかって?それは東野氏の作品としては想定の範囲内だったので,正直フツウですよ。(すみません。ミステリとしての印象はそこまで。) そんなことより,まぁ,怖いのなんのって…。 【以上,アラフォー男子(妻帯者)の率直な感想】 ちなみに,主人公(男性)もアラフォー。主人公(女性)は30過ぎ。いやはや,リアリティが…怖いのなんのって…。「新谷君の話」なんて,ビクビクしながら読んだんですから。夏に読むべきだったなぁ。涼しくなれそうだし。 注:冷静な書評になっていないことは自認しております。したがって,何の参考にもなさらず,気持ちだけ察していただけますればコレ幸いです。人によっては,全く怖くない作品だとは思いますが。 |
No.13 | 5点 | 嘘をもうひとつだけ- 東野圭吾 | 2011/01/09 22:58 |
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加賀恭一郎シリーズの連作短編集。
「これは!」と膝を打つ作品もありませんが,「これは…」と首をかしげたくなる作品もない。 つまりは全作品が水準以上ということで,素晴らしい安定感ですね。 個人的には,「狂った計算」が一番良かったかなぁ…と。 ちなみに,どの短編も「夫婦」ってのがある種キーワードになってますね。 「赤い指」や「新参者」にうまいことつながってますなぁ。 |
No.12 | 6点 | ある閉ざされた雪の山荘で- 東野圭吾 | 2010/10/06 18:33 |
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現実には閉ざされていない中での「クローズドサークル」。
なるほど。面白いですね。 現実か芝居か分からない,微妙な展開。 なるほど。巧いですね。 <以下,未読の方注意> オチは,まあ,なるほどって感じですが(決して嫌いではないけど),例の女性にとってちょっと無理がありすぎるような気がしますね。4日間ですよ。求道者かよ・・・ってことでこの点数。 |
No.11 | 7点 | 聖女の救済- 東野圭吾 | 2010/09/13 22:26 |
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清く・正しく・美しい(?),正統派のハウダニット作品。
叙述的ミスリードまで,清く・正しく・美しかった。 基本トリックが1点厳選というのも,潔さを感じて,嫌いではない。(トリックの発想自体が斬新なため,現実味云々は,私的には敢えて減点対象とせず。) トリックのみでいえば,短中編でも,十分に作品として成り立つと思うが,これに種々人間ドラマを絡ませ,冗長さを感じさせない長編に仕上げてしまう作者の力量は,さすがとしか言いようがない。(注:皮肉などではなく,純粋に拍手) ただし,湯川氏の「虚数解」発言は,こじ付けが過ぎる印象がして,最後まで違和感が消えなかったので,マイナス要素。本筋とはあまり関係のない,細かい点ではあるが…。 (ちょっとネタバレ) しかし,どうしようもない奴が随分モテたものだ。そもそもこんな奴と結婚しなきゃいいじゃない…ってトリックの全否定になっちゃうような気もするから,あくまでも戯言で。 |
No.10 | 6点 | 白夜行- 東野圭吾 | 2010/08/23 21:26 |
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文庫本を手にした第一印象が「厚い!」でしたが,読み始めれば一気読みでした。止まらないというか止められない。リーダビリティの高さは,さすがです。この点は文句なしです。
で,なぜこの点数なのかといえば,私好みのミステリから離れていたから。それだけです。わがままで,すみません。(そもそもミステリ性が高いという印象も受けませんでしたが…) では,純粋に,2人の19年に及ぶ物語として見れば・・・どうなんでしょう? 印象に残る作品であることは異議なしですが,余韻を醸し出す結末と言ってよいのでしょうか?やや疑問です。 |
No.9 | 7点 | 悪意- 東野圭吾 | 2010/05/23 21:11 |
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この作品の本質は「・・・ダニット」なのだというような情報を一切与えられずに読むべき作品。
私は,様々に想像力を刺激されながら,しかもストレスなく読み進めることができ,相当に楽しめた。(結末は想定内であるが,過程が楽しめる。) 良作! |
No.8 | 6点 | むかし僕が死んだ家- 東野圭吾 | 2010/04/16 22:14 |
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舞台移転が基本的になし,登場人物2名のみ,あとは日記と手紙…。この限定的な状況下で読ませてしまうのは,さすがとしか言いようがありません。
(以下ネタバレあり) ただし,当初から「出生(というか幼年期の)失われた記憶探し」という,結末が一定程度想像しやすい謎であるせいなのか,はたまた「猫」や「玄関脇の絵画」等の伏線が分かりやすすぎるせいなのか,それとも日記や手記の記述がいかにも“叙述トリックですか~”のせいなのか,いずれにしても驚愕の結末ではなかった。むしろ,「彼は結局のところ無関係なわけね。ある種騙された!」 でも面白かったですよ。 |
No.7 | 8点 | 秘密- 東野圭吾 | 2010/04/11 17:49 |
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純粋なミステリではないので,この点数にしましたが,小説として見れば秀逸。素晴らしい。
切ないし,泣ける。 主人公も妻も娘も,結婚相手も,みーんな切ないなぁ。読み終えた後,「秘密」の真意を噛み締め,しばしため息が…。ホントにこれで良かったのかな~などなど考えながら… |
No.6 | 7点 | 赤い指- 東野圭吾 | 2010/04/10 21:42 |
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ミステリ要素云々は置いておきまして,純粋に良作。
教育・介護・家族…考えさせられますね。本当に東野さんは,うまい。 加賀恭一郎もピタリはまってますしね。いとこの松宮も良い。 後半はページをめくる手が止まりませんでしたが,ミステリ性を期待していた人はどうなんだろう?人間ドラマとして読んだほうが楽しめるかもしれません。 しかし,馬鹿餓鬼とその母には相当ムカムカしますよ。ご覚悟を。 |
No.5 | 4点 | 名探偵の呪縛- 東野圭吾 | 2010/02/20 21:10 |
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作者の“本格”に対する認識を伺う意味では,おもしろい。
ただし,導入部(第1章)が冗長すぎること,「結局この数ページが書きたかったのね」と最終的に思ってしまう点がやや残念でした。 天下一探偵モノとしては,前作のほうが良ですね。 |
No.4 | 6点 | どちらかが彼女を殺した- 東野圭吾 | 2010/02/14 23:36 |
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犯人を教えてくれないってのが,面白い発想ですよね。
私の場合,そのことを知っていたので,純粋に「犯人当て」として読み進めました。もちろん,単なる犯人探しではなく,加賀刑事と被害者兄との攻防(?)も楽しめるので,そのあたりはさすがといったところですが。 (以下ネタバレ有) 犯人は「袋綴じ解説」(文庫版で読んだので…)を読後に分かったのですが,「利き腕」だけで確信していいの?別の可能性も否定しきれないのでは?(犯人以外の方が,たまたま犯行時に☆手を使ったに過ぎないとか,むしろわざと☆手を使ったのではとか)そう考えると,実は…という「もやもや感」も正直ありました。まあ,絆創膏の件もあるし,犯人はあの人なんでしょう…と自分で納得させました。 以上はさておき,小説自体が面白い試みであることには間違いないですね。 |
No.3 | 7点 | 名探偵の掟- 東野圭吾 | 2010/02/11 16:04 |
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茶化し具合が本当に面白く,一気に読めてしまうのですが,読後,改めてミステリとは…そしてとそれに対する自分の心構えとは…などと考えさせられた作品でもありました。いろんな意味で,読む価値大の作品。 |
No.2 | 3点 | 超・殺人事件―推理作家の苦悩- 東野圭吾 | 2010/02/06 17:07 |
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正直,楽しめませんでした。
パロディとしても,正直…すみません。 好みの問題なのでしょうが。 |
No.1 | 7点 | 新参者- 東野圭吾 | 2009/12/31 17:18 |
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短編小説を読み進めていくうちに,全体の「絵」が現れてくるという手法は見事。
奇想天外なトリックがあるわけではなく,犯人探しの面白さが詰まっているわけではないですが,全体の「絵」の現れ具合とその過程は,相当楽しめました。 |