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測量ボ-イさん
平均点: 6.26点 書評数: 626件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.466 8点 飢餓海峡- 水上勉 2016/09/21 18:54
東西ミステリ-に2回にわたって上位ランクインしている、固定的支持
のある作品。
今回ようやく縁あって読みましたが、満足度は高かったです。
決して本格ものではなくむしろ社会派に属する作品ですが、リ-ダビリ
ティが高く、その長さ(文庫上下巻500頁×2)を感じさせません。
ミステリ通を自称するなら、好きなジャンルにかかわらず読んでおく
べき一遍だと思います。
採点は基礎点7点に、古の名作に敬意を表してプラス1点。

(余談)
前半の主役は樽見京一郎よりもむしろ杉戸八重か?彼女もまた数奇な
運命ですねえ・・

No.465 5点 ユートピア- 湊かなえ 2016/08/29 20:24
う-ん。リ-ダビリティにやや欠けるかな?
ミステリ的要素は、最後の子供の告白文だけのような感じで、小生ならず
とも、「エッ、これだけ?」という感想になるでしょう。
良い面では、女性3人の表面上仲良くしている(ように見える)が、実は
・・・という微妙な関係が上手く描かれています。
このあたりは、女性作家ならでは。

No.464 7点 十和田殺人湖畔- 山村正夫 2016/08/20 13:25
全体的にトラベルミステリっぽいですが、解決のロジックはしっかり
していてなかなか。面白かったです。
ただ題名についてはnukkamさんと同意見でやや残念。
「風景のない旅路」ならあの鮎哲さんっぽい、渋い題名なのにね。

No.463 5点 上野駅13番線ホ-ム- 西村京太郎 2016/07/31 13:17
今週の海外出張時に、読みかけの島田荘司氏の作品を渡航前に
読了したので、飛行機内暇つぶし用(?)に購入。
勝手知ったる作家だけに期待値もそれなりで、中身もそれなり
の内容でした。
ツッコミどころもあるのですが、まあやめときましょう。

No.462 7点 星籠の海- 島田荘司 2016/07/23 20:17
相変わらず、これいらないのでは?という話しもありましたが、
全体的には好印象。面白かったです。
一口でいうと、瀬戸内海って奥が深いんですね。あと鞆の町も。
基礎点6点に、映画化を記念して(?)プラス1点。

No.461 4点 侵入者 自称小説家- 折原一 2016/07/05 20:25
構成は凝っているんですけどね。ちょっと空回り感が。
結末のサプライズ感が乏しいのが物足りなさの要因か?
基礎点5点に、この物足りなさにマイナス1点。
ちょっと辛めかな?

No.460 7点 倒錯のオブジェ 天井男の奇想 - 折原一 2016/06/12 09:27
作者名だけで、ある程度手の内は判る?方なので、今回はどう来るか
と思って読みましたが・・・なるほど、今度はそう来ましたか。
でもオチを変にひねっておらず判りやすいので、そこを好感して
甘めの採点で。

No.459 5点 64(ロクヨン)- 横山秀夫 2016/06/04 12:18
いや-長かった。
特に前半は、警察内人間関係の軋轢を延々と書いていて、
少々辟易。
高評価の方にとっては、そこが良いのでしょうけど。

No.458 6点 満願- 米澤穂信 2016/05/17 18:54
謎解きにはあまり主体を置いていませんが、楽しみ度はそれなり。
ちょっとイヤミスっぽいところもあるけど、気にならない程度です。
氏の短編集をはじめて読みましたが、他の方の指摘にあるように、
文章がまるで連城三紀彦氏のよう。でもこれって、連城氏のファン
の方は否定的に見るんでしょうか?

No.457 6点 天城峠殺人事件- 内田康夫 2016/05/02 09:14
まあまあ楽しめますが、謎の構成が素直で、捻りが少ないのが
不満点か?捻りすぎよりかは良いですが・・
読みやすさは好感持てます。

No.456 5点 喪われた道- 内田康夫 2016/04/23 14:13
量産作家の作品は期待度のハ-ドルを低く設定してしまう(?)
ので、読んでがっかりという感じではないです。
ただ犯人や結末の意外性に乏しく、すれっからしの方を満足さ
せるのは物足りないでしょうか。

No.455 6点 緑のカプセルの謎- ジョン・ディクスン・カー 2016/04/21 21:05
カ-の作品の中ではオカルト・怪奇趣味はなく、確かに「皇帝の嗅ぎ煙草
入れ」に近いテイストの作品です。
でも「皇帝・・」ほどシンプルなトリックで、読者をアッと言わせるイン
パクトに乏しく、私的評価は劣ります(皆さん高評価なんですけど)。
毒殺講義もありますが、「三つの棺」にある密室講義に比べると明快さ
に欠ける印象。

No.454 8点 下り”はつかり”―鮎川哲也短編傑作集〈2〉- 鮎川哲也 2016/04/04 21:39
傑作集<2>に準ずる、珠玉の短編集。
個人的ベスト3を挙げます。
 ①赤い密室
 ②達也が嗤う
 ③誰の死体か
①はもしかして世界最高の密室小説かも。
②は遊び心満点の秀作。朗読用に書かれたらしいですが、文章で読んだ
僕も普通に(?)騙されてしまいました。
③あとの一つが迷いますが、「誰の死体か」をセレクト。巻末の座談会
で絶賛されていますよね。玄人受けするのかな。

前作に準ずる出来ですが、本格ものとは言えない作品(これはこれでい
いのですけど)もあって、採点は8点で。

No.453 9点 五つの時計―鮎川哲也短編傑作集〈1〉- 鮎川哲也 2016/03/20 10:14
作品名の羅列は他の方が書いて下さっているので省略しますが、鮎川ファン
なら溜息と共に涎が出そう(キタなくて申し訳なし)な短編集。
巻末の3氏による座談会も、鮎川作品に対する愛情・こだわりが感じられて
楽しいです。
個人的なベストを3つ挙げます。
①五つの時計
②薔薇荘殺人事件
③道化師の檻

①はわずか50頁前後の作品では世界一の内容の濃さでは?(もしかして)
②は他のガイド本で有栖川氏が、「もしミステリ創作学校というものがあれ
 ば、教科書になりそう」と評していましたが、まさにその通り
③あとの一つが迷いますが。「道化師の檻」にしました。
採点は9点ですが、その日の気分で10点にもなりそうな、ハイクオリティ。

No.452 7点 一の悲劇- 法月綸太郎 2016/02/27 15:42
「二の悲劇」を数年前先に読んで、こちらが後です。
岡嶋ばりの誘拐ものですが、真犯人も意外に盲点になりそうですし、
出来は良いと思います。
ただ読後感はもう「二の悲劇」(採点8)に比べやや落ち感
があるので、こちらは7点で。

No.451 4点 消える上海レディ- 島田荘司 2016/02/20 18:19
作者の初期作品の一つですが、残念ながらあまり良い出来ではありません。
トリックはありきたりですし、他に見るべきところも少ない。
シリ-ズ前作品「消える水晶特急」より劣る印象。

No.450 6点 リバース- 湊かなえ 2016/02/11 11:19
まずは読みやすい作品ですね。学校内で起こる事件ではありませんでしたが、
関係者の学生時代に遡るところは氏の作品らしいところ。
この作品の謎は以下の2点です。
 ①告発文を送ったのは誰なのか?
 ②広沢君事故死の真相は?

①に関してはこのサイトの読者の方は殆ど想像できるでしょう。
②に関しては、物語の最後で種明かしされますが、長編を支えるのはちょっと
微妙か?物足りなさはありますが、総合的には満足。

No.449 6点 御手洗潔の挨拶- 島田荘司 2016/02/11 11:12
この作品の書評が抜けていました。
島田氏初期の短編集だけに、どれも粒よりで満足度はそれなり。
暫定6点とし、いつか再読して7点に引き上げるかどうかを検討します。

No.448 5点 大阪経由17時10分の死者- 津村秀介 2016/02/06 18:11
氏の作品の中ではあまり良い出来ではないか?
評価がもう一つだと、先の方の指摘にあるように文庫本の慰留指紋や、
駅前食堂での長時間滞留といった不自然な犯人の行動(アラ探し?)
が目だってしまいますね。

No.447 7点 十和田・田沢湖殺人ライン- 深谷忠記 2016/01/30 17:33
これは上々。うまいどんでん返しがあります。
十和田湖や田沢湖、長年行っていません。また行きたいなあ。

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測量ボ-イさん
ひとこと
このサイトを知ってから2年くらい経ちますが、
ようやく自分で書評を書いてみようという気になりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
好きな作家
島田荘司(初期作品は殆ど読んだ)、鮎川哲也(氏の長編22作はコンプリ-ト)、有栖川...
採点傾向
平均点: 6.26点   採点数: 626件
採点の多い作家(TOP10)
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島田荘司(38)
有栖川有栖(32)
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