皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.25点 | 書評数: 631件 |
No.111 | 9点 | そして誰もいなくなった- アガサ・クリスティー | 2009/05/27 20:09 |
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ミステリを読まない人でも知っている表題、定番の名作です。
「アクロイド」と並んで、こういうストーリ-を最初に考えた クリスティ女史の手柄でしょう。 仮に今この作品を読んだとして、犯人当てられるかな・・・ あまり自信ないですね(笑)。 |
No.110 | 10点 | 幻の女- ウィリアム・アイリッシュ | 2009/05/27 20:05 |
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これは紛れもない名作です。
魅力的なプロット、話しの展開、サスペンス性とも申し分 なしだと思います。 海外作品だと文章が生硬で、読んでいて苦痛になる作品も しばしばありますが、この作品に限っては全くそのような 事はなかったです(翻訳者の手腕?)。 よく言われる文章の美しさですが、そのような事を本来評 価できる感性を持っていないこの僕でも何となく判るよう な気がします。 でも確かに、「幻の女」は最後まで幻の方が良かったかも しれませんね。 未読の方には是非読んで頂きたい、翻訳物が苦手な方にも 推奨できる作品です。 (2011.6.24追記) 最近再読。 決して映画ファンではないこの僕ですが、はじめて「幻の女」 に出会ったところなど、映画の一シ-ンとして目に浮かびそう。 書かれた年代の古さを感じないという意見もちらほらあります が、全く同感です。 何だか読んだことある筋書きだ・・という感想をお持ちの方は、 きっとその作品がこの作品を模倣したんだと思いますよ。 やはりいいものはいいです。 |
No.109 | 9点 | Yの悲劇- エラリイ・クイーン | 2009/05/27 20:00 |
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海外古典を語る上で、欠かすことのできない作品。海外では
「X」の方が評価されているようですが、僕はやはり「Y」 の方が良かったです(僕もやはり日本人という事か?)。 ミステリを読み始めて間もない時期なので、犯人の意外性 も十分でした。 いま考えると展開が御都合主義的なところもありますが、 何だかんだ言っても名作には違いないです。 |
No.108 | 6点 | 消える「水晶特急」- 島田荘司 | 2009/05/27 19:57 |
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島田氏初期のトラベルミステリ-。
メイントリックは題名と巻頭の路線図で大体想像がついて しまいましたが、基本的にトラベルミステリが好きなので これはこれで楽しめました。 |
No.107 | 7点 | 邪馬台国の秘密- 高木彬光 | 2009/05/27 19:51 |
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これも楽しめました。「成吉思汗の秘密」とほぼ同じ評価
です。高木氏個人の意見だけではなく、世の中の邪馬台国 論争の主な諸説を勉強できる良い機会でした。 |
No.106 | 6点 | ブラジル蝶の謎- 有栖川有栖 | 2009/05/27 19:47 |
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読みやすく、つまらなくはないけど、「おおっ、これは」と
いう代物もなかったです。 他の方と同じような最大公約数的感想ですが、偽らざる本音 です。 |
No.105 | 7点 | 人それを情死と呼ぶ- 鮎川哲也 | 2009/05/27 19:45 |
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汚職に巻き込まれたサラリーマンが殺される、という設定で
氏らしからぬ社会派っぽいプロットですが、なかなかどうし て、立派な本格推理小説です。 アリバイもの、時刻表ものは嫌いなので鮎川作品は読まない、 という方はこれをどうぞ。 |
No.104 | 8点 | 火刑都市- 島田荘司 | 2009/05/27 19:42 |
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(少しネタばれ有)
島田氏初期の作品群では社会派っぽい作品ですが、本格物と しても十分通用する仕上がりです。 あと主人公の女性に何となく感情移入できる部分(何となく ですけど)もあって高得点をつけました。 あと東京、というか江戸の地理の勉強(?)にもなりました。 放火された箇所の必然性って、そういうことだったのですね。 |
No.103 | 6点 | ミステリー列車が消えた- 西村京太郎 | 2009/05/24 10:01 |
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西村氏の作品の中ではまあ読み応えあった部類だと思います
よ。でも採点するとこの点数ですけど。 |
No.102 | 6点 | 絃の聖域- 栗本薫 | 2009/05/24 09:58 |
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20年以上前に読んだ作品。小説として読めばまあ面白かった
ですが、ミステリとしてはもうひとつですかね。記憶が少し 曖昧ですが、トリックそのものよりも犯人の動機や心情描写 にウエイトがおかれていたと思います。 どちらかといえば量産作家系の氏だけに、書く作品もこんな ものかと当時思った次第です。 |
No.101 | 5点 | ペルシャ猫の謎- 有栖川有栖 | 2009/05/24 09:52 |
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表題作「ペルシャ猫の謎」のメイントリック、まあ微妙で
すね。短編ならこれはこれでアリかとも受け取れますが、 長編(しかも1000枚以上の大長編)を支えるメイントリッ クがこれだったら、本投げつけてるでしょう(笑)。 皆さんの評価も決して良くないですが、いた仕方ないと思 います。 |
No.100 | 9点 | 赤い密室 名探偵星影龍三全集(1)- 鮎川哲也 | 2009/05/24 09:47 |
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「赤い密室」短編ですが、これは凄い作品です。
僕が今まで読んだ密室トリック作品のベストと言っても 過言ではない出来だと思います。密室好きの方は必読の 作品。 |
No.99 | 7点 | 死者が飲む水- 島田荘司 | 2009/05/24 09:44 |
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島田氏初期の作品。まだ3作めくらいでしょうか?
内容自体は「占星術」や「斜め屋敷」と比べると地味で平凡 ですが、僕好みの話しの展開(元々トラベルもの好き)です し、牛越刑事も何となく好感もてるキャラなので、7点評価 です。 |
No.98 | 7点 | 悪魔の手毬唄- 横溝正史 | 2009/05/23 18:50 |
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童謡の見立て殺人は前例ありますが、これはこれで良かった
です。でも「獄門島」や「本陣殺人事件」に比べると横溝氏 特有のアクの強さが薄いような気がして、氏のファンならも の足りなく感じるかも知れませんね。 |
No.97 | 5点 | 思い通りにエンドマーク- 斎藤肇 | 2009/05/23 18:48 |
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著者のデビュ-作で力作だとは思いますが、トリックも
ありきたりで、登場人物のキャラ立ちもあまり印象に残 らなかった感じでした。 |
No.96 | 7点 | 白い兎が逃げる- 有栖川有栖 | 2009/05/23 18:45 |
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この短編集はなかなか粒よりの、水準以上のレベルだと
思います。 個人的には表題作よりも、「不在の証明」の方が好みで しょうか。 |
No.95 | 6点 | 死者を笞打て- 鮎川哲也 | 2009/05/23 18:43 |
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出版当時(1960年代)の著名作家をもじった名前が
出現する、凝った趣向の作品。 内容は平凡な部類ですが、これはこれで楽しめまし た。 |
No.94 | 5点 | 夜は千の鈴を鳴らす- 島田荘司 | 2009/05/23 18:41 |
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島田氏の作品の中では凡作の部類でしょう。
メイントリックが昔の名作に酷似しているという問題点 はそんなに気になりませんでした。 |
No.93 | 7点 | 伯林-一八八八年- 海渡英祐 | 2009/05/23 09:43 |
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作家森鴎外(林太郎)がドイツ留学時代に扱った事件という
設定。彼が探偵役を務めます。 ただこういう趣向が、当時はいくら珍しくとも今見ると何で もないので、そういう意味では少し損(評価を低めに見られ てしまう)な気がします。 けれども作品で扱われる密室トリックはなかなかのものと、 僕自身は評価しています。若い人では知る人が少かろう、古 典的名作。 |
No.92 | 7点 | 薔薇の女- 笠井潔 | 2009/05/23 09:39 |
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「矢吹駆」3部作の中では一番オ-ソドックスな印象。
両性具人形の話しは気味悪いですけど(そんな趣味ない です)。 謎解きのタネあかしも3部作の中では一番判りやすかっ たです。 |