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測量ボ-イさん
平均点: 6.26点 書評数: 626件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.306 7点 そして誰もいなくなる- 今邑彩 2011/12/10 10:36
海外の超有名作品をモチ-フにした一品。
その作品の単なる模倣ではなく、それなりの捻りがあり、
どんでん返しもイヤミなく利いています。
なかなかの作品だと思います。

(余談)
作者曰く、「原作を知らなくても99%は楽しめるが、残
りの1%はやはり原作を知る必要がある」との事。
その1%とは何でしょう?僕も心当たりのある記述はある
のですが、もう一つ自信がなくて・・・どなたか教えてく
ださい。

No.305 5点 トワイライトエクスプレスの惨劇- 吉村達也 2011/12/03 13:52
トラベルミステリ好きなので、つい手がでてしまいました。
評価はまあ可もなく不可もなくということでいきましょう。

No.304 6点 本格推理⑮さらなる挑戦者たち- アンソロジー(国内編集者) 2011/12/03 13:50
久々にこのシリ-ズを読みました。
多少のあたりはずれはありますが、どれもまずまず粒より
の作品。
僕自身の好みでいえば、「隣の部屋の殺人」あたりがよか
ったです。(古臭い密室トリックですが、そこがまた良い)

No.303 7点 保津峡殺人事件- 津村秀介 2011/11/12 13:54
アリバイ崩しのトラベルミステリとしては水準的作品。
こういうのが好みの方にとっては、安心して楽しめそうです。
容疑者のアリバイが崩れたと思いきや・・・といったカラクリ
も用意されています。

著者は残念ながらもう故人ですが、アリバイ崩しの作品を
多く書いた作家です。
氏の作品を数点読みましたが、大ハズレがない代わりに、
大ホ-ムランのない・・・アリバイ崩しの作品が多く、鮎哲
氏の亜流っぽいですが、まあそれも好意的に見えてしまうの
で採点は甘めで。

No.302 4点 そして二人だけになった- 森博嗣 2011/11/05 17:23
こういうオチはあまり評価できないです。
皆さんの採点も1点から10点まで、実にバラエティ。
読み手によって、評価が分かれる作品だと思います。

No.301 8点 気分は名探偵 犯人当てアンソロジー- アンソロジー(出版社編) 2011/10/30 14:01
夕刊紙に掲載された(らしい)犯人当て短編集。
どれも粒よりでハズレがなく、嗜好に合う方ならかなり
楽しめると思います。

少し長くなりますが、個々の簡単な評価が以下書きます。
露骨なネタばらしはしませんが、何の予備知識もなしに
本作品を読みたい方はスル-して下さい。

①ガラスの檻の殺人(有栖川有栖)
 凶器の隠し方がテ-マ。隠し場所が判れば自ずと犯人
 も特定できます。土屋隆夫氏の某名作を彷彿とするト
 リックです。

②蝶番の問題(貫井徳郎)
 確かに伏線は貼ってありますが、これは難し過ぎます。

③二つの凶器(麻耶雄高)
 作品自体も楽しめますが、登場人物の名前がユニ-ク。
 月ヶ瀬、大河原、下狛、加茂、笠置、木津・・・関西
 在住の方、ピンときませんか?
 作者は確か三重県出身でしたよね。成程。

④十五分間の出来事(霧舎巧)
 う-ん、これも難しい・・・

⑤漂流者(我孫子武丸)
 トリックは使い古したものですが、見せ方・使い方が
 うまい。

⑥ヒュドラ第十の首(法月倫太郎)
 ちょっとマニアックなトリックかな?

 全体として、かなり難しいです。因みに僕は1勝5敗
でした。

No.300 6点 長いお別れ- レイモンド・チャンドラー 2011/10/16 11:46
記念すべき300冊めの書評は古の海外名作で。
このサイトをご覧の方なら殆どの方が読んでいる(あるいは
知っている)名作ですが、今回初めて読みました。

男の友情を謳った物語ですが、どうも僕にはいまひとつそれ
が伝わってこず、本格色も薄いこともあって、世間の評判ほ
ど心に残るものではありませんでした。
従い採点はどうしても辛めになります。
(高評価の方々、ゴメンナサイ)

この作品も、もっと英語を勉強して原文で読むとその良さが
判るのかも知れませんね(でも、困難だ)。

これで書評300冊となりましたが、100冊毎のペ-スは
1-100冊め  約3週間
101-200冊め 約6ケ月
201-300冊め 約1年9ケ月
となっています。150冊めくらいまでは既に読んだ作品で書
評できたのですが、それ以降は殆どあらたに読んだ作品です。
そうすると400冊めの書評は再来年の夏くらいになるんでし
ょうかねえ。まあ、頑張ります。

No.299 7点 札幌・オホーツク 逆転の殺人- 深谷忠記 2011/10/08 14:06
これは結構良かったです。
謎の提示から合理的解決まで納得できるものでした。
ただメイン・トリックはちょっと微妙・・・アンフェア
という人がいるかも。
それでも、前に読んだ「釧路・札幌」よりやや上の出来
と見ました。

No.298 6点 釧路・札幌1/10000の逆転- 深谷忠記 2011/09/28 20:42
(微妙にネタばれ?)

氏の作品を初めて読みました。旅情ミステリが多そうですが、
内田康夫氏の亜流なのかな?
その割には謎解き要素もまずまずあり、まずは楽しめました。
不満点は真犯人の偽装工作が凝り過ぎてて、リアリティをあ
まり感じなかったところです。
被害者の行動の盲点はなるほどと思わせるものがありました。

トラベルミステリが基本好きなので、採点はやや甘めで。

No.297 4点 沙織のニ-ス誘拐紀行- 村瀬千文 2011/09/16 20:47
ホテルジャ-ナリストとして知られる氏が書いた初のミステリ
小説。
氏の得意分野であるホテルとグルメの蘊蓄が盛り込まれ、その
方面に興味のある方なら楽しく読めるでしょう。
本格色は薄く、サスペンス小説に分類したい一遍。
残念ながら内容は平凡で、謎解き要素も薄いので採点は辛めで。

No.296 7点 深夜プラス1- ギャビン・ライアル 2011/09/09 22:12
かねてより固定的支持を得ている冒険小説の秀作。
展開にテンポがあり読みやすく、最後まで飽きずに読みきる
ことができました。
本格ものではありませんが、ミステリ-ファンなら読んでお
いて損のない一遍。

(余談)
かの名作「幻の女」同様、この作品も書き出しが有名ですね。
「パリは四月である。雨も一月前ほど冷たくはない・・・」
確かに絵になる書き出しですね。

No.295 6点 和時計の館の殺人- 芦辺拓 2011/09/04 19:33
雰囲気はなかなか良い作品。
肝心の中身もまずまずですが、謎の解決の一部が題名通
り和時計の知識がないと判らないのは高評価しずらいか
も。

(ここから少しネタばれ)
病死した前当主の遺書が暗号になっていますが、これは
とても判らない(苦笑)。
和室の中であった密室トリックは納得のいくものでした。

No.294 6点 往復書簡- 湊かなえ 2011/08/20 21:34
氏の作品を読むのは3作めですが、その中では一番出来が
良かったでしょうか?
手紙のやり取りで話しが進む形式のユニ-クです。

No.293 5点 贖罪- 湊かなえ 2011/08/16 13:20
妻が借りてきた本の回し読み。
話題作である「告白」の2番煎じだと世間でよく言われて
いるようですが、確かにイメ-ジは似ていますよね。
謎とき要素が薄いので、このサイトの採点では残念ながら
これ以上の点数にはしにくいです。

No.292 7点 飛ぶ男、墜ちる女- 白峰良介 2011/08/16 13:17
解決は平凡ながらも、謎の提示がシンプル且つ魅力的
でした。
採点は6点レベルかなと思いますが、上記事由と文章
が読みやすいこと、広告業界を扱った新鮮なネタであ
ることを好感してプラス1点。

No.291 8点 だれもがポオを愛していた- 平石貴樹 2011/08/12 14:57
確かにこれは良作ですね。
本格色が強く、読者への挑戦があり、関係者のアリバイ表で
登場人物の整理もしやすい・・・これは僕の嗜好にかなり
近い作品です。
謎解きも一発トリック系ではありませんが、確かなロジック
で犯人を絞り込んでいく過程は破綻がなく、納得のいく結末
です。
あえて難点を挙げると、謎解きの難易度が高すぎる(これだ
とヒントが欲しい)くらいでしょうか。

読了してみると、この題名にもなんとなく余韻があっていい
ですよね。
エドガ-・アラン・ポ-・・・この名前は僕達推理小説を愛
するものにとっては独特の響きを持つのでしょう。

No.290 6点 犬坊里美の冒険- 島田荘司 2011/07/29 19:17
謎のメインは死体消失を扱った作品。
種明かしは意外なものですが、海外の古典作品で類似の
トリックがあったので、僕は途中で気づきました。
犬坊里美のキャラ立ちには賛否両論ありますが・・・
まあ松崎レオナよりかは好感持てるのでは?

No.289 6点 地底獣国の殺人- 芦辺拓 2011/07/23 22:30
何だかSFっぽい作品ですね。でも謎の提示とそれに対する
合理的解決はあるので本格の体は保っています。
解決の鍵となる伏線ですが、これは○○に詳しくないととても
判らないのでは?(僕が常識を知らないだけ?)
犯人は判らないとも、例の老人の正体はせめて見破りたかっ
たです。

No.288 7点 探偵小説のためのノスタルジア「木剋土」- 古野まほろ 2011/07/17 09:39
著者の作品は初読。
扱うのが陰惨な殺人事件の割には軽いタッチ(というか、
やや軽すぎ?)でしたが、意外と本格色は強いようです。
ただ真相を推理するには僕にはやや難易度が高すぎたき
らいがありようです(特に絵を切り裂いた人を特定する
ロジックなど)。

ありきたりの作品では簡単過ぎるという方は一度本作品
にチャレンジしてみては如何ですか?

No.287 7点 Zの悲劇- エラリイ・クイーン 2011/07/01 21:56
いわゆる「XYZ」で唯一未読だった本作品を今さらですが
拝読。
真犯人を絞り込むロジックはいつもながら秀逸ですね。
先の方の指摘のように、解決編寸前まで読者が犯人を絞り込
むことができないのがやや不満点かな?

水準以上の評価は十分できる本作ですが、「XYZ」で評価
すると、やはりY>X>Zになりますかね。
採点もそれを反映させました。

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ひとこと
このサイトを知ってから2年くらい経ちますが、
ようやく自分で書評を書いてみようという気になりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
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島田荘司(初期作品は殆ど読んだ)、鮎川哲也(氏の長編22作はコンプリ-ト)、有栖川...
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