皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.25点 | 書評数: 639件 |
No.379 | 7点 | 追悼者- 折原一 | 2013/12/01 12:21 |
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読みやすく、リ-ダビリティは秀逸。
謎の提示及び解決もわかり易く、結末の意外性もあ りました。 不満点は、真犯人及び真相を明かされても何かこう、 やられた感が希薄だったんですよね。 内容的には8点あっても良いのですが、そこで1点 減点します。 |
No.378 | 6点 | 京都先斗町殺人事件- 和久峻三 | 2013/11/24 08:45 |
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法廷推理として有名な氏の作品をはじめて読みました。
謎の提示がシンプルで判りやすく、話には入りやすかったです。 謎解きはありきたりですが、本格度も意外にありました。 従い採点も甘めに。 |
No.377 | 6点 | 不思議の国のアリバイ- 芦辺拓 | 2013/11/09 11:34 |
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この作者のアリバイものは初めて拝読しました。氏の中では
結構異色作かも。 肝心の評価ですが、メイントリックは鮎哲氏の某長編の亜流 ですね。顔を黒焦げにした理由は納得できましたが。 出来自体は悪くないですが、特に前半部やや読みづらく、評 価的にちょっと損している印象です。 |
No.376 | 8点 | 慟哭- 貫井徳郎 | 2013/10/19 14:53 |
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まず読みやすかったですね。
メイントリックはこのサイトをご覧の方なら殆どの方が 看破できるのでしょうが、例えそれに気づいたとしても 前に読ませるリ-ダビリティが秀逸。 今年読んだ中ではNo.1の評価をしても良いと思うの で採点も甘めで。 |
No.375 | 6点 | 妃は船を沈める- 有栖川有栖 | 2013/10/12 14:46 |
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氏の作品読むのは結構久々です。
今回は中篇2作をつなげた意欲作でしょうか。 リ-ダビリティは相変わらず評価できますが。前半の話しは 真相推理の材料が少なく、満足度はもう一つ。後半の話しの 方がミステリとして評価できると思います。 |
No.374 | 7点 | 夜明けの睡魔- 評論・エッセイ | 2013/10/06 22:12 |
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海外ミステリのガイド本として有用な評論集です。
20年以上前に書かれているにもかかわらず、その古さを 感じません。 著者の瀬戸川氏はもう故人ですが、決して大勢の意見に 流れない独特の評論で良く言えばポリシ-があり、悪く 言えば独断的です。 僕自身も共感できるところとそうでない部分があります が楽しく拝読できました。 |
No.373 | 6点 | 空飛ぶ馬- 北村薫 | 2013/09/28 17:03 |
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今でこそ「日常の謎」的なコンセプトの作品も市民権を
得ていますが、その先駆的作品。 それなりに楽しめますが、ややインパクトに欠けるか。 「砂糖合戦」はなるほどのオチですね。 それにしても、皆さんの評価が1点から10点まで、見事 に異なります。読み手によって、評価が大きく分かれる のでしょうね。 |
No.372 | 5点 | 古書店アゼリアの死体- 若竹七海 | 2013/09/15 17:19 |
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まあまあの作品なんですけどね、何かこうリ-ダビリティ
が不足気味でしょうか。 謎の提示とその解決、伏線はひととおり揃っているのは 好感。 (余談) ロマンス小説の薀蓄は結構面白かったかな?あのヒラリ -・ウオ-が女性名義でこの手の小説を書いていたとは ビックリです。 |
No.371 | 7点 | クロイドン発12時30分- F・W・クロフツ | 2013/08/30 20:59 |
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倒叙の古典的作品として有名ですね。
確かに地味だし、毒殺トリックもありきたり(その割に 後世の作品に引き合いに出される)です。 けど前へ読ませる何かがこの作品にはありました。 採点6点pr7点で迷いますが、歴史的意義と読みやすい 訳文を好感して採点は甘めで。 ○余談 題名「クロイドン発・・・」って、飛行機の時間なんです ね(苦笑)。本編を読むまで、電車の時間だと思い込んで いました。 |
No.370 | 6点 | 叔母殺人事件 偽りの館- 折原一 | 2013/08/24 16:30 |
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(ネタバレ有!)
○○トリックと判っていても、そこそこ楽しめました。 登場人物の出自についてはさすがに想像つきましたが、 ○○さんと○○さんの一人二役はなるほどでしたね。 |
No.369 | 5点 | 望湖荘の殺人- 折原一 | 2013/08/13 17:34 |
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途中の展開は良かったですが、結末はもう一つかな。
可能性の一つとして考えたものに近く、意外性はなかった ので・・・ 本格よりもサスペンス小説に分類したい一遍 |
No.368 | 6点 | 猿島館の殺人~モンキー・パズル~- 折原一 | 2013/08/10 09:45 |
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孤島で起こる殺人と「どくしゃへの挑戦」・・・いいですねえ。
トリックや真相はやや脱力系なるも、このシリ-ズを知ってる 方ならまず許容範囲なのでは。 |
No.367 | 5点 | 歩け、歩け- 佐野洋 | 2013/08/04 14:07 |
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前に読んだ作品「すれ違い」とほぼ同じ感想です。 |
No.366 | 5点 | すれ違い- 佐野洋 | 2013/07/28 07:57 |
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短編の名手と呼ばれる氏のた短編集。
いろんな切り口から事件を扱い楽しく読めますが、 本格色が薄いのがやや残念。 |
No.365 | 4点 | ピタゴラスの時刻表- 吉村達也 | 2013/07/20 16:21 |
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題名に惹かれてつい読んでみましたが、これが謎の解決に
あまり関係なくて何だか微妙。 犯人の特定と動機も後付っぽく、必然性が?でした。 |
No.364 | 6点 | 亜愛一郎の狼狽- 泡坂妻夫 | 2013/07/06 20:00 |
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東西ミステリ-旧版、新版ともに上位にランクインされて
いて、固定的支持を得ている短編集。 なるほどその評価を得ている片鱗は伺えますが、読者が 推理困難なものも多く、皆さんほど高い評価はできなかっ たです。個人的に良かったのは「右腕山上空」かな。謎の 設定と解決がわかりやすく、空中密室の名作でしょう。 (余談) 各作品に出てくる共通のキャラクタ-判りましたよ(笑)。 この人が何者か別のシリ-ズで明かされるそうですが楽し みです。 |
No.363 | 6点 | 神津恭介への挑戦- 高木彬光 | 2013/06/01 16:35 |
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氏の作品を久々に読みました。
神津恭介、老いてなおカッコいいですねえ。 (妙に超人化して逆に魅力をなくした御手洗潔とは対局 をなす) 作品自体はまあ水準レベルでトリックも新味ありますが、 ちょっとリアリティに問題あるかも(○○○-○反応とか 出ないのか)。 でもまあ細かいツッコミは止めときましょう。 |
No.362 | 7点 | 「裏窓」殺人事件 tの密室- 今邑彩 | 2013/05/18 16:47 |
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氏の作品の中では良作の部類でしょう。
導入部が入りやすく、謎もシンプルでわかり易い。 そして解決もスッキリしていて、フェアプレイも問題 なし。伏線の回収も見事で犯人の意外性のありました。 (動機はさすがに推理不可能ですが) 氏は現在本格色の強い作品を書ける貴重な存在でした が最近亡くなられたそうで残念な限りです。 |
No.361 | 7点 | 星を継ぐもの- ジェイムズ・P・ホーガン | 2013/05/12 09:22 |
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基本SF小説でありながら、本格ミステリとしても評価の高い
作品です。なるほど読み応えはさすがにありますね。 但し内容はその方面に知識のない方にはちょっとキツイかも。 僕も正直よく理解できていないところは一部あります。 ・・・でも、この真相は太古のロマンを感じますね。 |
No.360 | 6点 | 宍道湖殺人事件- 津村秀介 | 2013/04/25 22:34 |
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プロットが魅力的で、面白く読めました。
この僕が真相を殆ど見抜けたくらいなので、謎解き的には もう一つかも知れませんが、満足いく作品です。 ネタばれ気味ですが、家具店で仕掛けたトリックなど鮎川 御大が使いそう。 氏の作品は大当たりがない代わりに大ハズレもない、フォ -ムが確立されていてある意味ブレない(笑)。そんな 印象です。 |