皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.25点 | 書評数: 639件 |
No.399 | 6点 | 超高層ホテル殺人事件- 森村誠一 | 2014/08/01 21:54 |
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ちょっと内容的には社会派っぽいですが、まずますの作品。
元サラリ-マン(ホテルマン)の作者だけに、ホテル業界の 薀蓄はさすがです。 |
No.398 | 5点 | 倒錯のロンド- 折原一 | 2014/07/21 11:48 |
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叙述トリックといえば、まあその部類なんでしょう。
でもこのオチは正直好きではありません・・・綾辻氏の某作品 を彷彿させますね。 従い辛めの採点となります。 乱歩章に応募する作品の原稿が盗難にあって・・・というプロ ットは非常に面白く、期待感があっただけに残念。 |
No.397 | 6点 | 新・新幹線殺人事件- 森村誠一 | 2014/07/12 14:06 |
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題名と内容からみて、一応トラベルミステリ-に属しますが、
安直な2時間ドラマっぽさはあまりなく、まずまずの作品。 列車内殺人の真相はトラベルミステリに慣れた方ならそう難しく ありませんが、真犯人の意外性がありました。 |
No.396 | 5点 | ミステリー教室殺人事件- 吉村達也 | 2014/07/05 19:51 |
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作中の登場人物が展開する推理小説や推理作家に対する
持論が楽しいです。 ただ肝心の謎解きは少々お粗末・・・ ユニ-クな構成を好感して、採点は甘めで。 |
No.395 | 5点 | 春信殺人事件- 高橋克彦 | 2014/06/28 15:06 |
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久々にこの作者の作品を読みました(おそらく「写楽」以来)。
美術に対する造詣の深さはさすがのものがありますが。ミステリ -小説としては平凡。 書かれた時期がいわゆるバブル時代なので、当時の企業による 美術品買い漁りの事情もわかりました。 |
No.394 | 5点 | 2014 The Best Mysteries- アンソロジー(出版社編) | 2014/06/14 14:19 |
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日本推理作家協会編による短編集。
伊坂、西澤、東川氏など当代の人気作家の作品も含まれて いますが、内容はまあそこそこ。 個人的には「恋文」あたりが良かったです。 |
No.393 | 6点 | 沈黙の教室- 折原一 | 2014/05/31 13:42 |
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読書中は楽しいものの、読後感はもう一つかな?
基本フ-ダニット作品でしょうが、この真犯人の存在は 完全に存在を忘れていました(苦笑)。 |
No.392 | 7点 | フランス白粉の秘密- エラリイ・クイーン | 2014/05/16 21:04 |
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国名シリ-ズの未読作品を読みました。
いわゆるオ-ルドスタイルの、王道本格ですね。 本文の最後に真犯人の名前が出て終るのも憎い演出。 出来栄えは「シャム」や「スペイン」には勝り、「エジプト」 や「ギリシャ」よりやや落ちとみてこの点数で。 |
No.391 | 6点 | 孤独な殺人者- 土屋隆夫 | 2014/05/02 20:39 |
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氏の短編集ははじめて読みましたが、イメ-ジ的
には鮎川氏の短編にやや似たところがありますね。 (特に最後の「肌の告白」のオチはまさに鮎川?) 内容的にはまずまずの部類です。 |
No.390 | 6点 | 小樽発15時23分の死者- 津村秀介 | 2014/04/19 14:14 |
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おおっ、これはまるで平成版「黒いトランク」ですね。
いや、これはトランクではなくス-ツケ-スですが。 出来栄えはさすがに本家には及びませんが、これはこれで 楽しめました。 |
No.389 | 8点 | 暗闇へのワルツ- ウィリアム・アイリッシュ | 2014/04/12 09:40 |
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これは悲しいお話しですね。
悪女として描かれているボニ-は、僕の求める女性像とは だいぶ異なるので、いわゆる感情移入はできませんが、そ れでも読ませてしまうのはアイリッシュ筆力でしょう。 そんなに有名な作品でないかも知れませんが、某著名評論 家はアイリッシュのベスト作品にこれを挙げています。 |
No.388 | 5点 | 真夜中の探偵- 有栖川有栖 | 2014/04/02 19:05 |
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もう一つ話しに入っていきにくく、読後の印象が薄い作品。
トリックはユニ-クですが、現場の状況に図を全くいれて いないので推理はやりにくかったです。 |
No.387 | 4点 | 竹久夢二 殺人の記- 西村京太郎 | 2014/03/19 19:20 |
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氏の作品を読むのは本当に久しぶりです。
比較的最近の作品ですが、作風はまあ相変わらずですね。 ラストもあまり好みの感じではないので、評価は辛口で。 |
No.386 | 6点 | この町の誰かが- ヒラリー・ウォー | 2014/03/16 18:01 |
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代表作「失踪当時の・・・」もそうですが、妙なリアル感が
ありましたね。 訳文も会話文が多いせいか読みやすかったです。 正直犯人は関係者の誰でもいいような話しですが、事件の背景 に社会の歪みがさりげなく書かれていて、ちょっと社会派っぽ い?アメリカで「社会派推理」というカテゴリが存在するのか な。そんな感想です。 |
No.385 | 7点 | 黒い天使- コーネル・ウールリッチ | 2014/02/28 20:15 |
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ウ-ルリッチ名義の作品は初めて読みましたが、この作品も
アイリッシュ節は全開です。サスペンス性は秀逸ですね。 確かに展開が御都合主義などツッコミどころはありますが、 この作家にそういう目線は要らないでしょう。 というか、そういうところが気になる方は、ウ-ルリッチ (アイリッシュ)は不向きなんでしょうね。 ウ-ルリッチ名義の他の作品もまた読んでみましょう。 |
No.384 | 7点 | 写楽 閉じた国の幻- 島田荘司 | 2014/02/09 18:23 |
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これは純粋に面白かったです。
写楽探しの説はいろいろありますが、この○○○説は僕の知る ところでは初めてです。 これが本当なら、歴史のロマンを感じるところです。 問題点は、やはり話しが冗長すぎるところでしょう。特に最初 の100頁は10~20頁くらいにできるのでは?回転扉の話しは いらないと思いますけどね。 |
No.383 | 7点 | 『アリス・ミラー城』殺人事件- 北山猛邦 | 2014/01/26 07:43 |
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なるほどのトリックですね。本格好きの方なら十分楽しめる
作品でしょう。 犯行動機がとかく批判されていますが、リアリティをあまり 重視しない人にとっては気にならないのでは。 |
No.382 | 6点 | 黙の部屋- 折原一 | 2014/01/03 18:48 |
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絵画の世界が舞台となったユニ-クなミステリ-。
題材となったこの画家の方、実在なんですね。 内容的には5点レベルかと思いますが、ユニ-クな プロットを評価して加点します。 |
No.381 | 9点 | 監獄島- 加賀美雅之 | 2013/12/27 20:12 |
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いやあ、これは名作、力作です。
本格度の高い謎の設定がこれでもかとあり、その各々に 対して合理的解決がある(トリックは一部しょぼいです が)、僕と趣向の近い方なら必ずや満足してもらえる作 品でしょう。 採点は久々の10点満点といきたいところですが、真相の 一部にややアンフェア感がぬぐえないのでその分減点し ました。けれども今年読んだ作品では間違いなくNo. 1です。 |
No.380 | 6点 | 逃亡者- 折原一 | 2013/12/08 13:48 |
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「追悼者」に引き続きこの作品を読みました。
ボリュ-ムの割りに楽に読めたし、サスペンス小説としては 水準以上ですね。 不満点はラストがちょっと説明不足かな?最後の殺人の必然 性もよくわからないし・・・ と、いう訳で「追悼者」よりやや落ちで評価。 |